今回は「トレーニングの5原則」シリーズ最終章。
実は全面性の原則については、既出の4原則の中で随所にふれてきました。
なので、復習もかねてサクッとおわります。
あ、あれのことね。と理解していただければ幸いです。
全面性の原則
「全面性の原則」は、トレーニング界隈では一般的に以下のように扱われます。
- 全身をバランスよく鍛えること
- 有酸素運動、筋トレ、柔軟性などバランスよく高めること
- 鍛える部分が偏ると、全身のバランスが崩れて怪我や痛みの原因になるので要注意
まあ、当たり前っちゃあ当たり前ですよね。
ランニングにおける全面性
これをランニングに当てはめるなら
- スピードだけじゃなくスタミナもつけよう
- 楽しむ練習も追い込む練習もやろう
- 短距離もロング走もやろう
- 平日も休日も走ろう
- たまには休もう
と云った感じです。
うん、これも当然ですよね。
サクっといきますw
全面性の有効活用
ここからが大事!
全面性の原則は「バランス良く鍛えること」を標榜する原則ですが、マンネリやスランプにぶち当たったときこそ、威力を発揮します。
反復性の原則の話とかぶりますが、継続は良くも悪くも慣れ(馴れ)ます。
そして、伸び悩んだり飽きてきたりする。
そんなときにガマンして繰り返し続けるよりかは、一旦落ち着いて別の練習を始めてみることを全面性の原則は教えてくれるのです。
SITだけじゃなくて朝ミドルなんてどう?とかね。
効果はさておき、間違いなく気分転換にはなりますよ。
ランニングを取り巻く環境への配慮
さらに大事なことを云います!
拡大解釈するのなら、全面性の原則は
ランニング以外のことにも意識すること。
これも意識性や反復性のときに話したことですが。
ランニング偏重ではいけません。
仕事や家庭を顧みず、走ってばかりいると逆にランニングしづらい環境になってしまっていたということになりかねません。
- 仕事
- 家族へのサービス
- ランニングで見つけた店に大切な人を連れていく
etc.
これもトレーニングの一環です。
繰り返しになりますが、
- 座る姿勢を意識する
- 掃除機をかけるときは全身運動
- 新しい隠れ家カフェを探すために遠くまでLSD
等、意識すれば何だってトレーニングになります。
これを習慣づければ、自分にも周囲にもメリットが生まれます。
ここに投資しない手はありません。
全面性と意識性、反復性は三位一体なのです。
まとめ ~あえて真逆のことをしてみる~
ランニングは本当に面白いです。
ジョグに飽きてきたなァってときは、ダッシュするなり、もっと遠くまで走ってみる等、バリエーションがたくさんあります。
また、タイムが伸び悩んできたなァってときも、ジョグの代わりにダッシュしたりもっと遠くまで走ったりすることで解決できたりします。
全面性を考えることで、現状打破できるので、悩んだら一度立ち止まって、真逆のことをやってみるといいかもしれません。
もちろん「ジョグだけじゃなくダッシュも」という意識も大事ですが、「ランニングばかりで、他のことがおろそかになっていないかな?」と定期的にチェックするのもお忘れなく。
そこまでしてはじめて全面性の原則を遵守したといえるでしょう。
走れる環境に感謝し、鍛練しよう。