読書月間ということで、読書系の本をピックアップしたい。
本当はショウペンハウエルの『読書について』を取りあげようとおもったのだが、再読してみて、あまりにも賢者に正論をふりかざされてしまいそうな印象だったので、急遽ポップでワクワク系の本に方向転換した。
いきなり出鼻をくじかれるより、まずは愉しくかじってみたいじゃない?
ということで、今日は原尻淳一著の『READING HACKS!』からのご紹介。

- 作者: 原尻淳一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/05/02
- メディア: Kindle版
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読書にまつわるハック系の本なので、自分のスタイルにあわせて取っつきやすそうなワザを盗んでいけばいい。
その中からぼくがやってみようと、ワクワクしたハックをいくつか紹介したい。
●読書投資基準=70:20:10モデル
既存ビジネス領域への書籍投資に70%、既存ビジネスをサポートしうる、あるいは新しいビジネスになりうる領域の参考文献に20%、そして全く未知の書籍に10%を割く。(中略)
1ヶ月に1万円程度、書籍に投資すると仮定した場合、(中略)毎月1000円でどんな新しい出会いを買うか、これを考えるだけでもワクワクしてきませんか。
うん、するする。
●年間読書キャンペーンを張る
先ほどの投資モデルにおける20%の部分で年間読書キャンペーンを張ってみる。(中略)
書店では毎月課題となる獲物をゲットして読んでいくわけです。それで1年後、テーマにおける基礎が固まっていると、普段の(中略)業務にさらなるドライブがかかっていく。
これまたワクワクする読書ハック。
ただ、肝心なのはどこにテーマを絞るか。
1年間ブレることがゆるされないので、リスキーではある。
個人的には、「統計」とかかなァ。
●生涯読書ランキングをディスプレイする
自分の生涯読書のなかで、改めて本のランキングを書き出してみる。
これもワクワクするハック。
インプットというより、改めて既読本の内容をおもい起こす、いいきっかけとなりそう。
ぼくも「いったい自分の生涯読書のランキング上位はなんだろう」と、いまスマホを片手に本棚をながめてみた。
『耳で考える』
『ギターの理論に強くなる本!』
『すべては一杯のコーヒーから』
『ガラクタを捨てれば自分が見える』
『自分の中に毒を持て』
『思考の整理学』
『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』
『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』
『佐藤可士和の超整理術』
『ハイ・コンセプト』
『成功はすべてコンセプトから始まる』
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』
『苫米地 思考ノート術』
『真夏の方程式』
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
『ブランド・マインドセット』
『マーケティング実践講座』
『ドット絵職人』
『日本の家紋』
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さすがにすぐランキングまで付けられないが、印象的だった本がたくさんあるなァ、とあらためて感じた。
この中から数冊、またの機会に紹介できればとおもう。
●手っ取り早く、自分の所属部署の「スペシャリスト」を目指そう
労働経済学では、ビジネスにおける個人スキルを3つの視点で見ます。
1つは「企業特殊技能」。これは社内で重要視されるものの、他社では通用しない技能を意味します。
2つ目は「一般的技能」で英語やリーダーシップといった職種を超え、またどの企業でも必要とされる基本的能力。
3つ目は「職種専門的技能」で、同じ職種なら他社でも通用する高度な技能です。(中略)
ビジネスマンが生き残るには「企業特殊技能」だけでなくて、「一般的技能」をベースに「職種専門的技能」を伸ばすことが重要
ますます読書投資モデルの重みが増す。
ビジネスマンとしての死活問題だからだ。
要は、真面目にビジネスしつつ、ワクワクとのバランス感覚をだいじにしていこうということだとぼくは捉えた。
皆さまもぜひ参考にしていただき、仕事やライフワークのスパイスとしていただきたい。