そもそも「捨てたいのに捨てられない」ってどうゆう状況なんだ、ってタイトルを書きながら思っています。
矛盾しているじゃないか、と。
でも人間は往々にして理屈とは矛盾した行動をとってしまうことを行動経済学が説明してくれています。
中には「人間の存在自体が自然界にとって矛盾しているんだから」と極論をはなつ学者もいるほどです──
いかん、話が逸れました。
「捨てたいのに捨てられない本」について、私の心情をお話します。
捨てたいのに捨てられない本とは?
端的にいうと
・全体的にあまりおもしろくなかったけど部分的に良いことが書いてある本
・面白いけど本棚に並べたくない本
がそれに該当します。
著者が明らかに宣伝用に書いたであろう本を、タイトルにつられてまんまと買わされた本。
気にくわないですね。
次第に内容が頭に入らなくなっていきます。
もう読むのをやめようとした矢先、刺さる一文にハッとさせられたりすること、ありませんか?
もしくは 。
(以前書きましたが、) 「早起きできる人になる本」「すぐやる人になれる本 」の類いはあんまり手元に置いときたくないです。
自分の恥をさらしているような気がするので。
だからそういう本はエッセンスだけを抽出して、しれっと隠蔽してしまいましょう。
捨てたいけど捨てられない本の捨て方
前置きが長くなってしまいましたが、その方法はコレだけです。
お気に入りのページをカットするのみ!
裁断したページだけ残し、本は処分してしまいます。
残ったページはファイリングするなりスキャンするなりし、参照しやすい媒体に保管しておけばいいのです。
おまけ
せっかくなので、今回裁断したページたちの中から少し、私が気に入っているキラーセンテンスたちを抜粋して紹介したいとおもいます。
あなたは食事に誘うほうですか、それとも誘われるほうですか?
意思決定力を鍛えるには、誘う側になりましょう。
(中略)
自らイベントを主催すれば、相当な意思決定力を鍛える訓練ができます。
『意思決定力』本田直之
人生を幸せに生きるためには、3つのものが必要です。
自分で変えられないものを受け入れる強さと、変えられるものを代えていく勇気と、その違いを見分ける賢さの3つです。
『20代にしておきたい17のこと』本田健
大作を作るよりも短編をたくさん仕上げたほうが、レベルが上がるのだ。
(中略)
3分間で人の心を動かせない人が、2時間かけたとしても何もかも表現できるはずがない。
(中略)
半年かけて映画を1本作るなら、1週間に1本、半年で20本のミュージック・クリップを作って腕を磨いてほしい。
『才能所得時代』宍戸豊
あっぷりへんしょん ~キラーセンテンスを射抜けると本を捨てやすい~
今回、DEN(書斎)の模様替えで、本をさらに20冊ほど処分しました。
そのときに使ったテクニックです。
テクニックこそ簡単ですが、付け焼き刃でできるものではありません。
日頃の積み重ねがものを言います。
本の重要ポイントをマーキングし、著者が云わんとする“核”を汲みとれているか。
または、平素から自分の琴線にふれるキラーセンテンスをマーキングしているか。
アクティブな読書習慣が欠かせません。
本をすばやく手放すためにも、読むときは深くポジティブに読み込めるといいですね。