今日は本田直之著の『レバレッジ・リーディング』からいくつか紹介したい。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、ぼくを読書好きにさせてくれたきっかけともいえる本で、読書にたいする考え方を根本からくつがえしてくれた覚えがある(ということを再読してみてあらためて思い出した)。
本田氏は
読書=投資
と捉えているため、
1500円の本一冊から得た知識は、100倍のレバレッジが効いて、およそ15万円の利益を生む
といっている。
これが、タイトルにも掲げた
本を読まないから時間がない
という根拠である。
この一文は本のまえがきに書いてあり、もう10年ほど前になるが、当時とてもインパクトをうけた記憶がある。
今や当たりまえとなった
・本に線を引く
・ページを折り曲げる
・余白にアイデアや持論を書きまくる
・線を引いた部分をメモ・ノートにまとめる
なんてことも、彼の受け売りである。
そうすることで、
「単なる本」を「収益を上げる資産」に
かえられると云っている。
それまでは「本は大事にだいじに読むもんだ」「汚してはいけない」なんておもっていたから、それはもう衝撃的でしたよ。
だけど本田氏の助言をきいて、本当に本をだいじに読みたいなら、本を本としてフル活用してあげることのほうが本のため、何より自分のためになるんだと。
そんな著者だから、ドライな部分もあって、
「どうもこの本はハズレだ」と思ったら、すぐに読むのを中止してください。
とも提言している。
それも投資家ならではの発想だろう。
もったいないから読むのではなく、悪書を読み進めることのほうがもったいないのである。
そういうクールな一面がありつつも、本田氏の人となりが表れている、ぼくの好きな項がある。
それは ──
●よい本は人に贈る
自分が読んで感銘を受けた本を「あの人にピッタリだな」と思ったら、すぐに贈ります。
どうでしょう、この姿勢。
ぼくはこれにあこがれて、本を贈っていた時期もあったが、最近わすれかけてたなァ。
というか、そういう視点で本を読んでいなかったかも。
変にメッセージを贈るより、本を一冊プレゼントしたほうが、考えや想いがつたわるかもしれない。