こんなランナーにオススメの記事
いよいよ、2023年最終日!
最後の最後に紹介したいのは「ドルコスト平均走」。
アキレス腱炎とパニック障害のダブルパンチを受けた私のランニング再開を支えてくれた走り方です。
これからランニング始めてみようかなという方や病気やケガに苦しんでいたランナーへ。
私の2023年と共にふり返ります。
「ドルコスト平均走」とは
ドルコスト平均走とは
そうすることで
- ムチャが防げる
- 時期を選ばず始めやすい
- 短い距離(時間)から始められる
もう少しくわしく根拠や具体例を解説しますね。
「ドルコスト平均法」が役立つ根拠
手遅れになる前に、伸び悩んでる人は初心に帰って「ドルコスト平均法」を思い出してみて。❶調子が良くても悪くても❷決まった周期で❸同じ負荷を与え続けるトレーニング。リトルも精神がだんだん安定してきたと歓喜してたよ。余裕が残せるようになるまでは、無心で淡々とリピしてみよう。#朝ラン #4K pic.twitter.com/0eCOwU8P1p
— ユーキ.アオヤマ🍋𝒀ᵉˡˡᵒʷ ᴿᵘⁿⁿᵉʳ (@you_key69) 2023年7月9日
「ドルコスト平均走」の話をする前に、まず「ドルコスト平均“法”」の説明をさせてください。
※10秒だけガマンしてください笑
「ドルコスト平均法」は投資のお作法のようなもので、以下のように説明されます。
ドルコスト平均法とは
別名「定額購入法」とも呼ばれています。
投資金額を一定にすることで、
- 価格が低いときには購入口数が多く
- 価格が高いときには購入口数が少なくなり
これはそのままランニングにも当てはまります。
「ドルコスト平均走」のメリット
トレーニングもカラダを資本にした投資のようなものなので、この概念がそのままランニングにも通じるんです。
それが冒頭に掲げた
リスクを軽減できる
最初は何を始めるにも恐怖が伴うもの。
でも、大丈夫です。
毎月1万円積み立てると決めておけば、株価が高くても安くても出費は1万円だけなので株価が上がろうが下がろうが、出費は毎回同じになります。
同じように「1日5kmだけ」とか「1日30分だけ」と決めておけば、安心して出走できるし、受けるダメージも想定内に抑えられるんです。
つまり、予め無理無茶が回避できるように設計されているのです。
カラダにやさしい^^
短い距離から始められる
わざわざ1株何万円の株を買う必要はありません。
数千円でもいいので、余力がある範囲で積み立て始めることができます。
転じて、1kmや10分だけでも始められる。
つまり、ハードルが相当低いということなのです。
それなら雨にも負けず、風にも負けず、夏の暑さにも負けずに続けられそうですよね。
何より大事なのは継続性なので。
初心者でも挑戦しやすい
ハードルの低さは、すなわちビギナーの始めやすさにつながります。
そして、故障明けのランナーでも再開しやすさでもありますね。
距離や時間を増やすのはその後からでいい。
余裕が出てきたら少しずつ伸ばしましょう。
タイミングを選ばず始めやすい
夏にいきなり思い切ってやると暑くて爆死しますし、冬は寒くて凍え死にます。
だから短くゆっくり長い目で見て始めるられるドルコスト平均走がうってつけ。
少量なら続けやすいし、続けることで「意外とイケるな」という自信が生まれ、さらに続けることができるようになります。
つまり、習慣化しやすいんです。
長い目で見て続けましょうね^^
最大のメリットは「定点観測」のしやすさ
これはやってみないと感じられないメリットではありますが、同じ距離を走り続けることによって定点観測しやすくなります。
同じ距離を走っていると、調子の良し悪しが手に取るようにわかるんです。
最初は浮き沈みが激しいかもしれませんが、長い目で俯瞰してみると、「だんだんペースが上がってきてるな」とか「だんだん心拍が安定するようになってきた」とか。
あ!ぜってーGPS狂ってんじゃん!とかw
そして最終的に本当に強くなれるんです。
その最たる例を紹介しましょう。
「ドルコスト平均走」のやり方
「ドルコスト平均走」のやり方は
「ドルコスト平均法」では「月1回、3000円投資する」というようなルールがありました。
それをランニングに転用すると、たとえば「3日に1回、3kmだけ走る」みたいなプランになります。
以下から組み合わせを検討してみてください。
- 頻度(3日に1回、2日に1回、毎日…)
- 距離(3km、4km、5km…)
- 時間(10分、20分、30分…)
私の場合(3月~12月)
私の場合、朝ランを再開した3月は3km・2日に1回からスタートして、頻度や距離を変えながら12月には5kmをほぼ毎日走り、週末は10km以上というように走力を積み立てることができました。
2023年の結果を月別にざーっとおさらいしておきます。
3月
2日に1回、3kmを走り、週末にちょっと伸ばす。
4月
3月のペースを維持。
5月
ちょっと慣れてきたので4kmに増やしてみた。
6月
暑くなってきたので4kmを3日に1回へ。
7月
暑熱馴化できたので、4kmを2日に1回へ変更。
8月
休むと生活リズムが崩れるようになってきたので、4kmをほぼ毎日へアップデート。
9月
夏を乗り切ったので、5kmへ距離を伸ばす。
10月
投資が複利(体力)を生み出し始めたので、週末は8km走るように。
11月
週末は10kmを超えるようにレベルアップ。
12月
平日5km・週末10kmのルーティンが確立され、年末には最長の15kmへ到達しました。
注意点
「ドルコスト平均法」にはもちろんデメリットもあります。
投資の「ドルコスト平均法」で云われている
- 短期での投資には向いていない
- 手数料の負担が大きくなる可能性がある
短期の成長には向いていない
強くなるためにはメリハリが必要ですが、ドルコスト平均走は一定の距離・頻度をたんたんと繰り返すだけなので、急激な走力アップにはつながりません。
毎日10km走ってもマラソンは速ならない、という正にアレです。
1、2年で急速に早くなりたい方は向いていませんが、そのぶん私のように爆死するリスクも高いので、ご自身のカラダと相談しながらうまいこと使い分けてみてください。
このへんも投資と一緒ですね。
タイムパフォーマンスが良くない
練習の強度に関係なく、発生するコストってあるじゃないですか?
たとえば
- シューズを脱ぎ履きする時間
- シャワーを浴びる時間
- 𝕏にポストする時間
とか。
こういう時間は1km走っても30km走っても発生する──どうせ発生するなら長めに走っといたほうがオトクじゃないか?
そういう意味で短い距離を走るのはタイパ(タイムパフォーマンス)は良くありません。
でも、走れなくなっちゃう…というリスクを考えると多少タイパは悪くても継続力を優先して、距離・頻度を落とすというのは選択肢として持っておきたいですね。
まとめ
これからのわが国において「ドルコスト平均法」の勉強はガチで必要だと思っています。
政府肝入りで1月から始まる『新NISA』もドルコスト平均法ですよね。
お金が尽きるとシューズも買えないしレースにも参加できなくなる。
日本人の超ニガテ分野だけど、せめてこのブログの読者だけはこの現実に目を背けず、上を目指してほしいです。
#なんの話だ笑
Fix the Bits.
おまけ~参考文献~
さいごに「ドルコスト平均法」についてガチで読みやすい参考文献を2冊を紹介しておきます。
良いお年を~