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オリジナルのランニングTシャツの作り方・費用は?



こんな方にオススメの記事
  • ランニング用のTシャツを自作したい!

  • 誰(どこ)に頼めばいい?

  • 費用はどれくらいかかるの?

  • 走っているうちに「いつかオリジナルのランニングTシャツ作ってみたいな~」と思ったことありませんか?

    作ってみたいけど…

    • どんな手順が必要か分からない
    • デザインする才能がない
    • 費用の見当がつかない

    と色んなハードルがあって、行動に移せていないんじゃないかとおもいます。

    今回、そのハードルをグングン下げるべく!誰にでも再現できるように!私が身を挺して“そちら側の世界”をのぞいてきたので、その全貌を明らかにしてさしあげましょう。


    ランTに限らず「オリジナル作品を作る」というのは承認欲求が満たされるので、最近モチベーションが上がらないな~という方もぜひチャレンジしてみてください!


    一億総オリT時代

    今や市販のランニングTシャツのクオリティなんてだいたい一緒

    それよりもみんなが自分で作れる手段が数年前より一気に増えた


    それならたどり着くゴールはみんな同じだよね?


    さあ、みんなでオリジナルランT(オリT)つくろう!ってことで、ランニングTシャツを自作する手順を公開したいと思います^^

    ランニングTシャツを自作する手順

    とりあえずざっくりとした手順は以下のとおり。

    1. Tシャツの種類を決める
    2. 業者を選ぶ
    3. デザインを作る(または依頼する)
    4. 発注する

    「それくらい分かってるよ!」と思うかもしれませんが、この順序が肝なんです。

    なぜならせっかく良さそうな業者、サービスが見つかっても求めているTシャツを取り扱っていなかったら意味がないので。

    Tシャツの種類を決める

    ということで、まずはどんなTシャツを作るか、好みのTシャツから決めておきましょう。

    Tシャツの

    • 色・柄
    • 素材・厚さ
    最低限、このへんはおさえておきたいですね。

    Tシャツの形

    ランニング用のTシャツであれば

    • Tシャツ
    • Tシャツ(長袖)
    • ノースリーブ

    あたりかと思います。

    一般的なTシャツはだいたい取り揃えられていると思いますが、冬用のロンT夏用のノースリーブになるとブランドや業者によってまちまちなので心してかかりましょう。

    本当はサイズもちゃんと見たほうが良いけど、まあそこは大体カバーしてくれているでしょう(きっと)

    色・柄

    こちらもスタンダードな色(白、黒、赤、青あたり?)ならそんなに気にすることはありませんが、蛍光イエローとかカモフラ柄とかになると結構限られてくるので、選択肢が狭まってきますね。

    どのブランドなら欲しい色があるか、見つけた時点でメモっておいたほうが良いです。

    素材・厚さ

    あとランニングTシャツの機能として大事なのが生地の素材です。

    ランニングには通気性の高い「ドライ素材」がマスト。


    ストレッチ性があればなおのこと良しですね。

    あと超大事なのが、生地の「厚さ」。

    まあ当然ですが、速乾性が求められるランニングウェアに分厚い生地は合いません。

    かといって薄すぎると汗で透けるし、耐久性も不安になります。


    よって、ランニングに適している生地の厚さは「3.5~4.5oz」の範囲といえるでしょう。

    そうやって絞っていくと、だいたい

    • Glimmer 3.5oz
    • United Athle 4.1oz

    あたりに落ち着くんじゃないでしょうか?笑

    Tシャツ業者・サービスを選ぶ

    早くランTのデザインにとりかかりたいところですが、製作を依頼する業者がそのTシャツを扱っているか確認しておきましょう。

    前項で決めたTシャツの「(ブランド名) オリジナル 自作」とかでググれば、主要な業者・サービスが出てきます。


    そして、どこに依頼すればいいか悩むのが定石です笑

    価格

    とりあえず相場を知るために価格を把握をしておきましょう。

    みんな格安を銘打っていますが、前後の全面プリントをしたりすると最終的な見積もり費用が業者によって大きく違ってくることが分かります。


    なので、デザインはまったくできていなくて構わないので、とりあえず見積もりを進めて最終的な費用がどれくらいになるか把握しておきましょう。

    私が調べた中では「オリジナルプリント.jp」がバリエーションも豊富で安かったです。

    取扱商品

    さらに、希望するTシャツを本当に扱っているか、在庫はあるかも確認しておきましょう。

    せっかくTシャツを決めても

    • 良い色があっても厚手の生地しかない…
    • 良い生地があったけど色が微妙…
    • ノースリーブがないじゃん…

    という事故に合う可能性があります。
    (私はありました >< )


    さらに、デザインを考える前に業者を選んでおくべき理由はまだあります。

    納品方法

    それは「デザインの納入方法にもバリエーションがあるから」です。

    今や

    • サイトから画像ファイルをアップロード
    • メール添付はもちろん
    • LINEでの依頼
    など、色んな納品方法があります。

    手書きでデザイン作ったけど、手書きじゃダメですって断られたらやっぱりその業者は使えませんもんね。。

    プリント位置

    あと、Tシャツのどの部位にプリントできるかも微妙に違うので、自分の考えてるデザインが印刷可能かもチェックしておきましょう。

    そうやって色々触っていると、注文するときも比較的スムーズに手続きできるので、サイトの扱いにも慣れていると良いですね。


    色々書きましたが、個人的には

    で良いかと思っています。

    デザインを設計する

    さて、いよいよデザインの段階にはいっていきます。

    自分でデザインする

    現代にはテンプレートAIがたくさん用意されているので、素人でもそれなりのデザインが作れるようになりました。

    それに頼りまくりましょう。


    ※あくまで制作の側面であり、販売はもっとハードルが上がりましたが笑

    オススメは「Canva」


    ▲CanvaのTシャツテンプレート一覧


    とりあえず何かのデザインするとなったら頼れる『Canva』は、もちろんTシャツのデザインにも使えます。

    というか、Tシャツテンプレートもしっかり用意されています。


    テンプレート一覧から気に入ったレイアウトを探して、文字や絵を差し替えるだけでも“それっぽい”デザインができあがっちゃうんです。

    で、だいたいでき上がってきたらモックアップで確認してみてください。

    ロゴや文字は小さくないか、全体のバランスは悪くないか確認できますし、作品が急に現実味を帯びてきてテンションが上がります


    実はCanvaからそのままTシャツを発注できるのですが、選べるTシャツが限られているので、ここではファイルをダウンロードして終了です。

    AIに任せる

    自分で描けない!という方も、人に頼む前にざっくりとAIにイメージを作ってもらうのもオススメです。

    イメージが伝わらないと頼まれたほうもどんなのがお望みか想像できませんからね。

    たとえば、ideogramとか

    BRAND MARK Logo Makerとか。


    但し、生成AIを使うにあたり、販売目的の方は注意してください。個人用の非商用利用ならOKとか制限があるサービスもあるので。

    執筆時点の情報では、私が使っている「Canva」や「ideogram」は商用利用可
    ※但し、Canvaの素材を無加工のまま販売するのは禁止されています

    人に頼む

    もし貴方がカッコいいデザインを作りたい!というなら答えはひとつ。

    プロに任せる

    の一択です。


    だって、あなたがカッコいいデザイン作れるならあなたはとっくにプロになってるはずですから!笑


    ホントはその道で売れている人が良いんですが、そんなコネがない場合は…

    • クラウドソーシングで探す
    • クラTジャパンにざっくりお願いする

    という感じでしょうか。


    ただ、人に任せるにしても「こんなイメージで」みたいな方針は要るので、手書きでラフスケッチするなり、前項のAIに描かせるなり、下書きは用意しておきましょう。

    作ってみた

    そうやって私が作ったオリジナルのランTが「オニヤンマTシャツ」です。

    なぜオニヤンマかはここでは割愛しますが、この記事の信頼性を高めるために、実績として共有しておきます。

    以降、このTシャツ(ダサいけど笑)を作ったプロセス費用を詳らかに公開していきます!

    超・具体的な手順

    さて、改めて手順をまとめると以下のとおりですが…

    • Tシャツの種類を決める
    • 業者を選ぶ
    • デザインを作る

    まだまだ抽象的だし、これじゃ手を動かしづらいですよね?

    • Tシャツの種類を決める
      • United Athle ドライTシャツ(蛍光イエロー)4.1oz
    • デザインを作る
      • Canvaで下書き
      • Excelで仕上げ(※)
    • 業者に相見積もりをとる
    • 発注する

    ってことで、ここからは私がオリジナルのランニングTシャツを作った全プロセスをさらに細かく解説していきます。

    Tシャツを決める

    私が決めていたのは以下のイメージでした。

    • 形 Tシャツ
    • 色・柄 蛍光イエロー
    • 素材・厚さ ドライ素材・3.5~4.5oz

    そのため、以下のような商品が候補に挙がっていました。

    • glimmer 3.5oz スポーツドライシャツ(350AIT)デイジー(濃イエロー)
    • glimmer 4.4oz ドライ半袖無地Tシャツ 蛍光イエロー

    が、色や厚さを調べに調べて最終的に
    United Athle 4.1oz ドライアスレチック Tシャツ 5900 蛍光イエロー
    にしました。

    さすがにストレッチ性までは調べられませんでしたが、届いてみると手元にあるglimmerの3.5ozと比べて伸縮性もある素材でした。

    ストレッチ性が高いと、腕まくりしやすいですからね。

    余談ですが、ユニクロのエアリズムTシャツって全然ストレッチ性がなくて腕まくりができないんですよね。

    なぜ蛍光イエローか

    蛇足ですが…なぜ蛍光イエローにこだわるかは下記𝕏のポストを参照してください。

    • 暗くても超目立つ
    • 悪天候でも目立つ
    • 熱を反射しやすい
    • 蜂に襲われにくい
    • 集中力が爆上がり
    • 明るく元気になる
    • 金運が上がるかも(←本日追加!)

    相見積もりをとる

    ▲これは『UP-T』で見積もりをとった時のお値段


    次にセオリー通り、Tシャツ業者を決めます。

    上述のTシャツを扱っている主要な業者に見積もりをとると、以下のような結果でした。

    • クラTジャパン 10,384円
    • UP-T 6,006円
    • オリジナルプリント.jp 3,300円

    ほら、ぜんぜん違うでしょ?笑


    ってことで、オリジナルプリント.jpに即決でした。

    本当はhummel公式とコラボしたかったけど、指定のエンブレムやフォントは使えるが、さすがに完全オリジナルはできなかった(あと、最低枚数制限があったりとハードルが諸々ありました)。

    Canvaで下書きする


    ▲実際のCanvaの編集画面


    無料で使えて、テンプレートも豊富に用意されているので、素人でもそれなりのデザインが作れます。

    私の場合は「クソダサT」をコンセプトに作ったので、テンプレには一切頼らず、ゼロから描きました

    今回はどうしても無料の素材で満足できなかったので、有料素材(120円)を1点購入しました。
    #クソダサへの投資を惜しまない男

    Canvaはアカウントさえ作っておけばPCでもスマホでも同じ作品をいつでもどこでも編集できるので

    • 大まかなデザインをスマホで空き時間にポチポチ
    • 細部を自宅のPCで調整

    という使い分けもできるので超ベンリです。


    私はダサさへの意識が高いので(?)有料素材でも満足がいかず、いろんな図形を組み合わせて、さらにオニヤンマっぽさを追求しました。

    満足のいく作品ができたらダウンロードしておきましょう。

    Excelで編集する

    Canvaで作った作品をPCにダウンロードして、次はExcelで仕上げます。

    1. 透過処理
    2. ファイルサイズ変更
    3. PNGファイルに書き出す

    やることはこの3つです。

    ※もしCanvaの有料プランに入っている人はCanvaでも完結できるので、この手順は省略可能です。
     また、プロにお任せパターンの方もこの手順は不要です。

    透過処理

    Canva(無料プラン)で保存された画像は背景が透過処理されておらず(背景色が透明になっていない)、Tシャツに背景色がプリントされてしまうので透過処理をします。

    色んな方法はありますが、私はExcelを使いました。


    まずExcelを起動して、Canvaの図を貼り付けて以下の手順で透過処理します。

    • 図の形式 → 色 → 透明色を指定

    これで背景色を選択すれば1クリックで透明にしてくれます。

    ファイルサイズ

    私の場合、Tシャツの前面も背面も全面プリントだったので、画像の寸法もできるだけ大きくする必要がありました。

    オリジナルプリント.jpでは全面プリントの場合「4182×4714px」を目安にするよう指示されたのでExcel上で画像を引き延ばして保存しておきました。


    胸や袖のロゴくらいであればそこまで大きくする必要はありませんが、小さいサイズの画像をTシャツに貼り付けると、引き伸ばされて画像が粗くなってしまうので全面プリントを希望する人は大きめのサイズで保存しておいたほうが良いです。

    ※うまくサイズ変更ができないならPNGサイズが変更できるWebサービスを使ってください

    PNGファイルを書き出す

    最後にExcelで保存した画像は以下の手順で取り出しました。

    • 名前を付けて保存 -> html -> 保存されたフォルダ内のPNG

    右クリックして「図として保存」できる場合は、それでもOKです。

    発注する

    あとは今までの集大成です!

    1. 決めたTシャツを
    2. 決めた業者に
    3. 決めたデザインで発注する

    それだけです。


    ▲オリジナルプリント.jpの編集画面


    具体的には

    1. 「United Athle 4.1oz ドライアスレチック Tシャツ 5900 蛍光イエロー」を
    2. 「オリジナルプリント.jp」に
    3. PNGファイルをアップロードする

    なんですが…
    なぜかPCで作業を進めたら、型代まで発生しそうになったり、迷子になったりしました。

    なのでオリジナルプリント.jpに限って云うと、スマホサイトからのほうがスムーズでした。

    ※スマホで注文する場合、PCで作ったファイルはスマホにメール送信するなり、共有フォルダ(Dropboxなど)からダウンロードするなりしておく

    かかった費用

    最後に、オリジナルTシャツを作るためにかかった費用を公開しておきます。

    • 画像素材(トンボ) 120円
    • Tシャツ+加工費 3,300円
    • 送料 770円
    • 計 4,190円

    どうでしょうか? めちゃくちゃ高くはないと思います。

    ランT一枚買うのとそう変りませんよね?


    むしろ安いくらいかもしれません。

    ※私の場合は前・後ろの全面プリントだったので一番費用がかかったくらいです


    なので、作る手段・選択肢がたくさん用意された今、みんなと同じランニングシャツではなく、オリジナルのTシャツを作ってリーズナブルに承認欲求を高めるというのも一興だとおもいます^^

    今まで作りたいけど何をしたら良いから分からない、費用の見当がつかないという方はぜひチャレンジしてみてください。

    最後に

    以上、「オリジナルランニングTシャツの作り方」でした。


    その他、分からないことがあれば何でも聞いてください!

    格安でアドバイスいたします笑


    今回初めてランニングTシャツを自作するにあたり、フォロワーさんにはTシャツの色味を教えて頂いたり、実際に使った業者を教えて頂いたりとたくさん支援いただきました。

    この場を借りて御礼申し上げます、ありがとうございました!