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夏ランニングに「冷却タオル」を巻いて走る3つのメリット



こんな方にオススメの記事
  • 夏ランを少しでも涼しく走りたい

  • 体を冷やしながら走る方法ってないの?

  • 冷却タオルって何?


  • 最近「何度でも濡らして絞って振れば冷たくなるタオル」ってあるじゃないですか。

    冷却タオル」って云うんですかね。


    先月、誕生日プレゼントでもらったので、何度かランニングのお供に使ってみました。



    冷却タオルとは

    最近、夏日に長時間ランニングをするときは、「冷却タオル」なるものを首に巻いて走ってます。

    いわゆる

    何度でも濡らして絞って振れば冷たくなるタオル
    ってやつです。


    冷感タオル」「クールタオル」とも呼ばれることもあるみたいですが、当エントリーでは「冷却タオル」で統一します。

    仕組み

    なぜ、濡らして絞って振ると冷たくなるのか?

    基本的な仕組みは打ち水と一緒です。

    • 水分が蒸発するときに表面の温度を下げてくれる「気化熱」を利用
    • 水分が蒸発しやすい繊維や構造をタオルに採用
    • 振ることでさらに蒸発を促進
    • 結果、表面温度が下がる

    という感じです。

    過去に防腐剤による肌荒れが取り沙汰された商品もありましたが、行政から指導が入ったこともあり、現在は流通していないそうです。

    冷却タオルを首に巻く3つのメリット

    ためしに6月・7月、日照りのミドル~ロング走で4,5回、首に巻いて走ってみました。


    その結果、以下のメリットを感じたのでご報告いたします。

    • 首を冷やす
    • 日除け
    • 姿勢維持

    1. 首を冷やすため

    まず、もともと目論んでいた効果です。


    熱中症対策には、太い血管が通っていて、かつ皮膚が薄い

    • 首筋
    • 脇の下
    • 内もも

    を冷やすと冷却効果が高いといわれています。

    ※おでこは冷やすと気持ちいいけど、冷却効果はほとんどないそうです


    中でもは動きがすくなく露出しているので、走りながら冷やしやすいんです。

    冷却タオルで冷やすにはうってつけの部位。

    と云っても、効果は長くは持続しません。数分くらいですが、それでもないよりはマシ。

    束の間のひんやりを噛みしめ、熱中症から身を守りましようましょう。

    2. 日除けのため

    続いて期待していた日除け効果

    これもタオルによって防ぐことができます。


    頭はキャップ、体はウェアが守ってくれていても、首は露出していて無防備なので焼けやすいんですよね。

    帰ってきてシャワー浴びてヒリヒリ!って云うのがなくなりました。


    先述のとおり冷やすことも大事ですが、その前にまず熱を上げにくくするという効果が期待できます。

    3. 姿勢維持のため

    これはもともと意図していたわけではなく、副産物的に気づいた効能です。


    首にタオルを巻いてると、頭がブレないせいか上半身が安定する気がします。

    サポーター的な役割を担ってくれるようです。


    思い当たるフシはあります。

    よく頭にカメラ(Insta360GO)をつけてムービーを撮りますが、TTとかのラスト1kmとかは力尽き果てて、視点がブレブレになるんですよね。


    つまり、疲労がたまると頭がブレるので、頭を固定することにより疲れにくくなるんじゃないかと推測しています。

    タオルとしての役割

    もちろん、本来のタオルとしての役割も果たしてくれます。

    • 汗を拭う
    • 水浴びした後に拭く

    で、ついでに絞って振ればタオルが冷えるので重宝しています。


    この冷却タオルの効果を最大限に活かすためにも、ランニングコースに公園や神社など、水浴び場も設定しておきましょう。

    濡らせばタオルもカラダも復活です。

    汗は拭いた方がいいか?

    ちなみにランニング中の汗はほどほどに拭いたほうがいいです。

    人間は発汗し、その汗を蒸発させる気化熱(先ほど出てきた「打ち水」)作用がはたらき、体温が下げられます。


    汗を拭かずに走り続けていると、汗が蒸発できなくなり、体温が下げられずに熱中症のリスクが上がってしまいます。

    なので、トレーニングの質を損なわない程度に汗を拭きとるようにしましょう。


    ただし、乾いたタオルで拭いてしまうと、肌の表面に水滴が残らず気化熱(打ち水)作用が得られなくなるので、濡れタオルで拭くのがポイントです。

    そういう意味でも濡らして使う冷却タオルは汗拭きにうってつけなのです!

    注意点

    一方で、冷却タオルの注意点も3つほど挙げておきます。

    効果は一過性

    冷却タオルとは云え、効果は長く持続しません。

    やはり、それ以上に体温も外気も暑いですから。


    アイスベストとかコアクーラー等、蓄冷材には敵いません。

    他のメリットと合わせて、ひんやりの恩恵を享受しましょう。

    ほどけることの覚悟

    タオルは簡易的に首に巻いてるだけなので、走ってる間にほどけてくることがあります。

    ジョグしている分には問題ありませんが、閾値走やタイムトライアル等、ペースがシビアな練習中にほどけると集中力が削がれます。

    ほどける覚悟で巻いてください。

    • ほどけるほうが不快か
    • タオルとしての用途を重視するか

    はトレードオフの関係になりますが、前者を重視するならネックゲイターのほうがいいかもしれません。

    締め付けすぎないように

    当たり前ですが、キツく締めると苦しいです。

    呼吸しづらくなるまで絞めるのは危険なので絶対にやめましょう。


    濡らすことでほどけにくくはなるので、首元は余裕を持たせて結びましょう。

    まとめ

    冷却タオルを使うことでランニングのタイムが改善されたりすることはありません。

    しかし、不快な暑さを少し和らげてくれるんです。


    何よりひとつあるとランニングに限らず、実生活でも役立ちます。

    今夏はこれで夏を乗り越えよう!