今年の夏の工作は、夏休み前に終えてしまいました。
日曜大工、「ままごとキッチン」の全貌です。
どうぞ。
■ままごとキッチンが日曜大工ビギナーに向いてる理由
いきなり作りおえての感想で恐縮だが、子ども用の「ままごとキッチン」は、日曜大工ビギナーにうってつけの題材だとおもう。
なぜなら、失敗してもリスクが小さいから。
いきなりダイニングテーブルとか本棚とか、実用性のたかいものをつくりはじめてしまうと、失敗した!というときに、生活に支障が出てしまう。
その点、ままごとキッチンが失敗したときのリスクは小さい。
むしろ作ってよろこんでもらえたら儲けもの、くらいの感覚でいい。
そして、そこまで実用性を重視する必要のない点もいい。
本気のコンロから火が出なくてもいいし、蛇口から水がでなくなっていい。
肩肘はらずにゆるーくはじめられる大工仕事なのである。
よって納期もゆるく、週末だけでコツコツ組める「ままごとキッチン」は、日曜大工ビギナーの登竜門といってもいいんじゃないだろうか。
■注意したこと・難しかったこと
ただ、こども向きならではの注意点ももちろんある。
角をまるくやすりがけしたりして、安全面は考慮しておきたい。
また、ビギナーは往々にして道具がそろえられていない。
100円ショップで売ってるような道具類でできることは、たかが知れている。
道具でカバーできない点は、体力と時間を切り売りすることになる。
すでにべつの記事に書いたが、まず「くりぬき作業」がそれに該当した。
そして、ビギナーのもうひとつの壁が、スキルがないこと、である。
木材の切り出しはホームセンターにやってもらったし、組み立てはプラモデル感覚でできたのでほとんど障壁はなかったのだが、意外と難しかったのが、木材の塗装。
これも記事にかいたとおりである。
むろん、できないということはない。
ビギナーが乗り越えるべき壁だとおもって精進すればじゅうぶん楽しめる関門である。
■工夫したこと
デザインはおおむね先人のものを参考にした。
Googleで「ままごとキッチン 3段ボックス」と検索すればだいたい紋切り型の作品が一覧化される。
なので、特にユニークなつくりになったということはない。
ただ、その中でもちょっと工夫したり、やってみてよかった点を記しておきたい。
コンロのつまみ。
▲100円ショップで買った鍋ツマミ。
分解して強引にビス留めしたら、押したり引いたり回したりできるようになった。
あと、自分自身を天才以外の何者でもないとおもった発想も紹介しておこう。
マグネット式のドア。
▲本体側に100円のマグネットを付けておき、ドア側にはビスをねじ込むだけ。
やってみれば何てことはないアイデアだが、ビギナーの大工仕事は、道具や技術がない中でどれだけ創意工夫できたかが結果に直結するので、頭のひねりがいがある。
あと、まだ作成中だがロゴを刻印する予定で、そのスタンプを消ゴムでつくった。
オリジナルブランドの証左は残しておくべきだろう。
そう、実はまだアップデートの予定はある。
蛇口をつけたり、コンロを増設したりとやりたいことは残っている。
でも遊べる状態になったので、ひとまず完成ということにしたのだ。
いずれにしても、このおあつらえ向きの品がつくれるのが日曜大工の醍醐味なんだろうな。
■あっぷりへんしょん ~未来への期待~
で、肝心の子どもたちの反応はというと ──
何やらべつの工作に夢中の様子…
ねえ、ちょっと。
そんなに興味ないの?
あまりに遊ばないもんだから妻がみかねて、娘を立たせ、むりやり撮った感のある写真をおくってくれた。
今のところ、この作品を一番よろこんでくれているのは妻のようである。
親の自己満…?
余計なお世話じゃないよね…?
いや、きっとこれからままごと遊びをおぼえて、日の目をみるときがくるだろう。
──ということにしている。
本来ならドヤ顔で設計図とか材料も載せようかとおもったが、余計なお世話に拍車がかかりそうだったので自粛しておくことにする。
以上。
P.S. 情報をお求めの方は、コメント欄まで、お待ちしております