なつかしい本でしょ。
今日たまたま手にとった本がこれ。
■仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか/山本ケイイチ
朝ジムで汗をながして出勤してくる人って、できる人っぽいイメージがある。
では、筋トレをしていれば全員“できる人”なのか?
否。
タイトルの疑問に対する答えを、著者はこうつづっている。
継続するためのコントロール方法を自分なりに模索していくプロセスは、ビジネスで成功するノウハウと重なるところが非常に多い。
と。
また、トレーニングが成功する人の共通点として
・目的が明確である
・忍耐力がある
・計画性が高く実行力がある
・情報の選択力が高い
・コミュニケーション能力が高い
・仕組み化が上手い
という点を挙げている。
こう聞くと ── ハイハイ、できる人って結局なんでもできるってことでしょ ── と急に冷めた気分になってしまう。
が、冷めつつも自分を変えたいと奮い起たせられる人にだけ、この本はメッセージを伝えたいんだとおもう。
著者は曰く、
脳で考えたことは、筋肉でしか表現できない。(中略)体脂肪が増えて筋肉が減ったということは、人間としての表現方法の手段が減るという、とても重大なことなのだ。
多少おおげさだが、けっして的はずれではない。それが累積するとまさにそれは「衰え」となり、「老い」には抗えなくなってしまうから。
また、こうも云っている。
トレーニングとは、「肉体に何かしらの負荷を与えて、適応現象を引き出すこと」と定義できる。(中略)普通の生活を送っていたら、加齢にともなって筋力が衰えるだけ。プラスアルファの負荷を加えなければ、筋肉を強化するどころか、現状を維持することすらできない。
つまり、老いていく中では現状維持にでさえ、負荷が必要ということである。
わかるわぁ。
ぼくの場合は体重(体型?)だったけど、30歳超えると、あれよあれよという間に見たことのない体重に突入してしまう。
そこでぼくは運動をはじめたわけだが。
本書ではビギナー向けに、もっとも効果を実感しやすいトレーニングとして「ベンチプレス」を奨めている。
ベンチプレスによって鍛えられる胸部は、他の部位(背中や脚)やりも、効果が出やすいからだ。
筋肉そのものが大きいので鍛えやすいらしい。
そして、トレーニングに適した時間は夜、特に寝る直前(1時間くらい前)がいいらしい。
あれ?眠れなくなっちゃうんじゃない?とおもったが、著者が様々なパターンをためした結果、そこに行きついたらしい。
まあ、これを云っちゃあおしまいなんだけど
同じトレーニングをしても、それが体にとってどのような刺激になるかは人それぞれ違うから、効果は一律ではない。
つまり、個人差がじゅうぶんにあり得ますよ、ってこと。
その中で、もっと自分にあったトレーニングを見いだして、目的を達成できることこそが、できる人の条件なんだろうなあ。
この本はレバレッジシリーズの本田直之氏プロデュースということで、10年以上前によんだ本だが、今ランニングをはじめた視点でみるとまた学びや発見がある(食事のとり方とか)。
そして本田直之氏の本ももう一度読んでみたくなったので、次はそれを再読しようかな。
ジャンルが偏るかもしれないけど、そういう読書のリレーもおもしろい。