▼作曲とアジャイルについて考えてみる
「アジャイル」って調べると「ソフトウェア開発プロセスのうち、良いものを素早く無駄なく作ろうとするものの総称」って解説されたりしていて、そんなことやれるもんならやってるよって思っていましたが、この本を読んで、
アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
- 作者: 平鍋健児,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 12回
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「ピコガエルの唄」でアジャイルな作曲を試してみて、もう一つ気づいた副産物があります。
なぜ「ピコガエルの唄」がゲーム音楽っぽくなったかという理由です。
それは「ロックマン5のBGMからコピーして作ったから」に他ならない、ということです。
「アジャイル=迅速」ですから、ゼロから創るより既製品を改造していくほうが向いてるわけです。
以前記載しました「守破離」の作法だと、お手本に倣いながらステップアップを図るのですが、アジャイルはそんな暇をも許しません。
まず既に完成している曲データをまんまコピーして、そこから追加/修正していくのが速いんです。
(最悪、途中で追加/修正が頓挫してしまったとしても、一応は「聴ける曲」になっている状態を担保します)
例えば、「ピコガエルの唄」も、
(1)まず「ロックマン5」の曲データをコピーする
(2)使えそうな「音色」「リズム」を残して、不要箇所はミュート(消音)する
(3)メロディを差替えて、ベースラインを整える
これだけで作業は完了です。決して完成度は高くありませんが、一応は「聴ける曲」になったと思います。
(完成度を高めるために上記3ステップを反復する、ってのもアジャイルの特徴であります)
アジャイルは主としてプログラム開発に使われるワードだとは思いますが、このように作曲(に限らず、遍くモノ作り)にも十分応用できるということが言いたいのでした。
もちろん「ピコガエルの唄」に納期なんかありませんが、「3秒で作ってね」とかいう乱暴な命令があったときに「アジャイるためにモジューる」は真価を発揮するでしょう。
これも言わば「アジャイるためにモジューる」ということなんですよね。
※今回掲載した3ステップはあくまで私の主観であり、決してこの本に記されていたわけではない旨を悪しからずご了承いただきとうございます
上述した「ホールではなくショートケーキを」という描写は、モノ作りをされる方全員に参考になるエッセンスだと思います。
なぜ「ピコガエルの唄」がゲーム音楽っぽくなったかという理由です。
(最悪、途中で追加/修正が頓挫してしまったとしても、一応は「聴ける曲」になっている状態を担保します)
▼「アジャイル作曲法」のステップ
最近、私は以下の手順で曲もプログラムも作っちゃいます
(1)コピーする
(2)使えそうな単位(モジュール)に分解する
(3)書き換えて組み直す
(1)まず「ロックマン5」の曲データをコピーする
(2)使えそうな「音色」「リズム」を残して、不要箇所はミュート(消音)する
(3)メロディを差替えて、ベースラインを整える
(完成度を高めるために上記3ステップを反復する、ってのもアジャイルの特徴であります)
▼編集後記
そういえばWeb2.0時代は「すべてがAPIに」とか「永久にベータ版」なんてスローガンが声高に叫ばれてた気がします。
- 作者: 小川浩,後藤康成
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
- 作者: 平鍋健児,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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