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開拓者になるための下ごしらえをする ~Melody編~

今まで手を入れていたカテゴリー以外の境地に足を踏み入れるにあたって、「分類したお手本をもとに、新カテゴリーへ水平展開していく」で、お手本をMTRで分解しました。その後、じゃあ具体的にどう表現すればいいの?というのが今回のテーマ。まずは【Melody】から着手してみます。
 

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photo credit: frawemedia via photopin cc 
 
 
前回のお手本分析により、MainThemeの【Melody】は「ミクソリディアンもしくはドリアン・スケール」という傾向にあることがわかっています。
 
そこで、今回も《かえるの合唱》を題材に対策を施していこうと思います。
 

▼スケールは「コード進行」でフォローする

ミクソリディアンとかドリアンとかすっと変換できるなら心配無用ですが、チャーチモードとか考えるのはメンドくさいし、いざ使うとなるとまたひとひねりが億劫だという場合は、テンプレートを使っちゃえばいいです。

そう、《テンプレート作曲術》として紹介した、「コード進行」を拝借してしまえばいいんです。
 
コード進行がスケールをカバーできる理由は簡単です。スケール(音階)が重なったものがコード(和音)進行を作り上げているからです。
 
で、大事なポイントは、コード単体ではダメで「コード進行」でなければならない点です。
 
ヒット率は100%ではありませんが、コード進行を追うことによって
・曲(少なくともそのフレーズ一連)の調
・メージャースケールからの乖離(臨時記号の存否)
が推測できるという特性があります。
 
たとえば、コード進行:Am→F→G→E7→Amだと、何となく「ああ、ハーモニックマイナー・スケールっぽいな」と感じます。調はたぶんAmだし、E7にはソ#がはいってるもんな、というように。
 
曲の調性を知る方法やコードの構成音なんてものは楽典や理論書に譲りますけど、コード進行を追えば大まかなスケールはわかるってことだけ理解していただければ構いません。
 
 

▼テンプレートを《かえるの合唱》に応用する

そこで、ミクソリディアンやドリアンの場合、例えばどのようなコード進行になり得るかを、お手本から拝借してしまいます。

【ミクソリディアンのコード進行例】
     《Liberty/SteveVai》
E→B/D#→D→A→C#m→E→B
 
【ドリアンのコード進行例】
     《WingsOfReality/Angra
          E→B→C→G・D/F#→E→C→D→E
 
このコード進行だけ転用してしまいましょう。例によって《かえるの合唱》のモチーフ「かえるの唄が、聞こえてくるよ♪」をコード進行に乗せていきます。
 
 
ミクソガエルのテーマ(E→B/D#→D→A→C#m→E→B)
 
ドリガエルのテーマ(E→B→C→G・D/F#→E→C→D→E)
 
コード進行に乗せるだけでスケールの対策まで施せるんであれば、便利ですよね?それだけで伴奏もまかなえちゃうし。アジャイルですよね?
 
 

▼Melody編のまとめ

今回はMainThemeのスケールに合わせるとは言いつつも、コード進行に乗せることで実装してみました。
あとはモチーフを作ったときのように、音の長短をいじってしまうのもいいかもしれません。
 
例えばこんな風に。前半と後半で音符の長さを変えてみました。その名も《かえるの旋法》です。
 
 
音源はいつも通りピコピコ音で。これを次回は「Tone編」で色づけしていければと思います。