こんな方にオススメの記事
そんな時は、走る前に手のひらを冷やしてみましょう。
手のひらには体温を調節してくれる血管が通っているので、冷やすことで体温の上昇が抑えられます。
今回ご紹介するのは、快眠グッズの「手のひら おやすみん」。
実際につけて1時間走ってみたのでレビューします。
どうせ溶けたらオモリになっちゃうんでしょ?
とお思いの貴兄貴女。
ご安心ください!
ここで解決してみせましょう。
なぜ夏ランは苦しいのか
夏ランは苦しいのは、暑いからなんですが。
暑いとなぜ苦しいのかというと、
- 血液が温められる
- 温かい血液が全身をめぐり、体温が上がる
- 体温の上昇を抑えるために発汗する
- 水分が枯渇し、血液がエネルギーを運べなくなる
- 筋肉がエネルギー不足になる
※だいぶざっくり話しています
なので、夏ランで苦しまないためには「血液を温めない」ことが肝要です。
いや、むしろ血液を冷やす!くらいの気構えで立ち向かいましょう。
血液を冷やす方法
では、どのように血液を冷やすのか。
ポイントは3つ。
- WHEN ランニング前に
- WHERE 手のひらを
- HOW 12℃に冷やす
※以下、画像はSHARPのサイトから拝借しています
どうやって
12℃で冷やしましょう。
人の肌は17℃以下の刺激を受けると痛みを感じるようです。
氷や保冷剤を直接持つと冷たすぎてずっと握っていられないのは、そういうこと。
12℃で冷やせば皮膚は17℃を下回ることがないので、痛みなく効率に冷やすことができるのです。
どこを
手のひら(掌)を冷やしましょう。
手のひらには体温を調整してくれる血管(AVA)が通っており、この血管を冷やすことで冷えた血液が体内に送り込むことができ、結果的に全身を冷やしてくれるのです。
いつ
ランニング前に冷やしましょう。
暑いと思ったときに冷やすのではなく、暑くなる前に予め冷やしておく(プレクーリング)が有効です。
一回熱くなってしまうと手のひらだけでは抑えが利かず、首・脇の下・脚のつけ根などまで冷やす必要が出てきてしまいます。
のどの渇きを感じたときはすでに遅い。のどが渇く前に水分補給をしよう、という感覚と似ており、事前の対処が有効なのです。
比較
以前、プレクーリングのススメとして凍らせたミニボトルを持つことをご提案しました。
この案のメリットは
- 手作りできる
- 中身も使える
- 空にすれば軽くなる
しかし、一方で冷たすぎるわりに長持ちしないという致命的な問題もありました。
この問題を解決するにはキンキンに冷える保冷剤ではなく、温度を一定に保てる「蓄冷材」が有効なのでは、という仮説にたどりついたのです。
なぜ「手のひら おやすみん」がオススメなのか
そんなランナー向けの蓄冷材「TEKION」を開発してくれているのが、われらがシャープ(SHARP)です。
やはり、目のつけどころがシャープです。
コアクーラー(デサント)
TEKIONを搭載したアスリート向けのグローブ?をデサント(DESCENTE)がシャープと共同開発しています。
その名も「コアクーラー(核冷却)」。
さすがスポーツブランド。
ランニングにも使えそうです。
でも、いかんせん高い Σ( ̄ロ ̄lll)
そこで「手のひら おやすみん」の登場です。
手のひら おやすみん(レック)
「手のひら おやすみん」は生活用品メーカーのレックが販売している快眠グッズ。
熱帯夜でも深部体温を下げて、快眠を促してくれるそうです。
しかも、コアクーラーと同じTEKIONを使用。
ってことで、ランニングに持ち込んでみました。
これの何がいいって、お手頃なんです。
DESCENTE「コアクーラー」の半額以下で手に入りますからね。
TEKIONのハイテクノロジーを試すなら、これでじゅうぶんなはず。
ということで、試しに使ってみました。
走ってみた
おはようございます!
— アオヤマユウキ🌵RECREATIONAL RUNNER (@you_key69) 2021年8月10日
🏃12K #朝ラン
・ゆるBU
ぽ、ポーズがダセェ…
わかっちゃいるけど、着けるとついやってしまう😅
/
コイツの名は「手のひら おやすみん」!
\
熱中症の強い味方。めっちゃ快適に走れたのはコイツのおかげか、涼しかったせいか。またレビューします!
皆さま、良い一日を! pic.twitter.com/Fa4efaNxlY
- 気温 25℃
- 距離 12km
- 時間 約1時間
結論から云うと、先日熱中症でぶっ倒れた私が、1時間走れました。
しかも、涼しく。
これは、快挙!
以下、時系列に感想を述べていきます。
出走前
TEKION(蓄冷剤)は2時間以上あらかじめ冷凍しておくのをお忘れなく。
新しいグッズを試すときはワクワクして早起きしちゃいますよね~
30分前に冷凍庫から取り出します。
実験のために、アイススラリーとTEKION(蓄冷剤)を前夜同時に冷凍庫に放り込んで、同じタイミングで取り出しました。
取り出して30分後、アシススラリーは柔らかくなっていましたが、TEKIONはまだカチコチ。
蓄冷剤の実力をまざまざと見せつけられました。
出走から15分
TEKION(蓄冷剤)はまだ冷たい。
たまに首筋にあてがったりすると気持ちがいいです。
手がバンドで締めつけられている違和感をおぼえたので、マジックテープですこし調節しました。
ふだん5分ほどで汗がたれてくるが、10分くらいから滲んできた印象です。
出走から30分
TEKIONは完全に溶けた。
が、まだ冷たい状態。
締めつけには慣れてきて、違和感はほぼなし。
蓄冷剤をはめたまま水分補給ができるのは便利です。
休憩中も頼りになる
「手のひら おやすみん」により、蓄冷剤が手に固定されている状態なので、まず走行中落としてしまうということはありません。
それどころか、蓄冷剤を握ったまま給水もできるし、汗を拭いたりもできるのです。
特に夏ランは30分おきくらいに休みながら走るので、小休止でもジャマにならないのが良いですね。
出走から45分
もうTEKIONも冷たくない。
しかし同時に、持っていることを忘れていました。
重りとして使う
役目をおえた「手のひら おやすみん」は、外してタイツに挟んでも良かったのですが、あえてつけたまま走ってみました。
少し話がそれますが、「ランニンググリップ」という製品をご存じでしょうか?
グリップを握りながら走り、ランニングフォーム(特に腕振り)を矯正する道具のことです。
腕におもりを持たせることで、肘を引きやすくしたり、自然と脇をしめやすくしたりしてくれるのです。
これと同等のことが蓄冷材を握り続けることでできるのでは、と考えました。
効果はわかりませんが、気の持ちよう。意識性の原則です。
クールダウン
1時間ほどのランニング終了後、シャワーを浴びます。
ふだんはシャワーから上がってもしばらく汗が引かず、扇風機の前から離れられませんからね。
それがTEKIONのおかげか、圧倒的に汗のおさまりが早かったのです。
さらに、汗かきの私は朝ランの後、出社してからも水分を摂りまくるのですが、今回は明らかに少なく済みました。
大げさかもしれませんが、0.5Lくらい脱水が抑えられたんじゃないかとおもいます。
ランニング中以上に、ランニング後にその恩恵にあずかれるとは、意外でした。
総括
私情で恐縮ですが、熱中症で地獄を味わってから2週間が経ち、初めて10km超を走りました。
コイツがいなければ(気持ち的にも)無理だったんじゃないかと感謝しています。
もう少し使ってみて補足があれば追記します。
注意点
もはや夏ランには不可欠にみえる「手のひら おやすみん」ですが、注意点が3つほどあります。
屋内用
「手のひら おやすみん」はその名のとおり睡眠用なので、スポーツ向きではありません。
本体にも「屋内用」との表記があります。
なので、ランニングに使う際には自己責任で。
おそらくつけたまま運動する想定がされていないので、蓄冷剤がゴムバンドだけで留める簡易的なしくみになっています。
あと、コレつけたまま超時間走ると、変な日焼けの仕方をするかも?
見た目
スポーツ用ではなく睡眠用なので、見た目はカッコ良くはありません。
でもそんなこと云ってる場合じゃありません。
背に腹は代えられないのです。
もう熱中症で地獄を味わうのはコリゴリなのです…!
メンテナンス
ランニンググッズが単純に追加になるので、そのためのメンテナンスが必要になります。
使ったあとは水洗いしたほうがいいし、あらかじめ凍らせておかないと使い物になりません。
しかし、面倒とは云ってられないのです。
もう熱中症で地獄を味わうのはコリゴリなのです…!
応用編
そのまま蓄冷剤を手に持つというも一手かもしれません。
でも、ずっと持ったままにしてはいれないので、ポーチやパンツのポケット等に収納するのもありです。
あと、オリジナルのバンドを手作りするのも楽しそうですね。
良いものができれば、前述した注意点がほとんど解決するかもしれませんね。
まとめ
「手のひら おやすみん」
ランニング用ではありませんが、ハイテクノロジーの蓄冷剤を手軽に体験できます。
洗って何度でもくり返し使えるので、投資分はすぐに回収できちゃうでしょう。
いや、何ならホントに寝るときに使えますしね。
熱中症は怖い。
でも、恐れて立ち向かわないとどんどん弱くなってしまう。
なので、暑熱対策グッズを楽しみながらモチベーションを上げていきたいものですね。
走る、を創ろう。