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スピンバイクに「スピードセンサー」を取り付ける方法【GARMIN連携も紹介】

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こんな方にオススメの記事
  • スピンバイクで走行距離を測りたい

  • どうせならGARMINと連携させたい

  • 本記事では、そんな悩みをお持ちの方に

    • スピンバイクへのセンサーの設置方法
    • GARMINウォッチにスピード/ケイデンスを連携させる方法
    をお届けします。


    センサースピンバイクに取りつけることで ──

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    こんなふうに表示できるようになりますよ ^^b


    HAIGE(ハイガー産業)の「HG-YX-5006A」を例にご紹介いたします。

    それでは、どうぞ!


    スピンバイクのスピードとケイデンス

    結論からいうと、

    スピンバイクのスピードとケイデンスは、トレーニングの基準になりません。

    まずはその理由をカンタンに説明します。

    あくまでスピードは目安

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    自転車やスピンバイクにおいて、スピードはトレーニングの目安にはしません


    自転車の場合は

    • 漕ぐのをやめても惰性で走れてしまったり
    • 下り坂は漕がなくも極端にスピードが出たり
    • 逆に上り坂は急激にスピードが落ちたり

    するので、よほどフラットな場所で漕ぎつづけない限り、ペースはほとんど参考になりません。


    バイクトレーニングはどれくらいの強度で、どの程度の時間、刺激を与えられたかを重視するので、スピードや走行距離は関係ないからです。

    さらに、スピンバイクの場合はロードレースとも無縁なので、スピードはなおさら重要視されないことになります。

    ケイデンスも基準にできない

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    ケイデンスとは

    1分あたりにペダルを漕いだ回数

    単位はrpm(rotation per minuteの略)です。


    ランニングでいう「ピッチ(1分あたりの歩数)」と同じような指標ですね。

    自転車のケイデンスは、一定のスピードで走っている場合

    • 低いと重いギアで漕いでいる(はず)
    • 高いと軽いギアで漕いでいる(はず)

    と推定できるため、

    • 低いと筋力アップになる
    • 高いと心肺を鍛えられる

    という目安にはなったりします。

    また、ギアを換えるタイミングの指標にもなるようです。


    しかし、スピンバイクには変速ギアの概念がないので、ケイデンスは判断基準になりません。

    もちろんスピンバイクでもスピードに対してケイデンスが高い・低いをモニターできますが、そもそもスピードを重要視しないので、結果スピードと同様にケイデンスもそこまで神経質になる必要はない、と考えています。

    心拍数を基準にする

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    スピンバイクのスピードとケイデンスが基準にならないとしたら、何を基準にするのか。

    心拍数です!
    というのを別の記事に詳しく書いているのでよければご覧ください。


    本記事での説明は割愛させていただきます。

    なぜ、センサーを付けるのか?

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    さて、スピンバイクではスピードもケイデンスも重要視しないことは分かった。

    じゃあ、なんでスピードセンサーやケイデンスセンサーを取りつける必要があるの?

    と思うかもしれません。

    ごもっともです。


    一言でいうと
    楽しいからです笑

    いや、もっと云うと色々あるんですが、その一言に尽きるかなと思っています。


    感性は論理を凌駕しますからね(←なんか偉そう)。

    漕いでる感が演出できる

    スピードが表示できるようになる、すなわち、距離も表示できるようになります。

    すると、とたんに前に進んでる感が出てくるんですよね。


    心拍が行ったり来たりしてるだけよりも、ちゃんと積み重ねてイケてるんだな。

    バーチャルライド味を帯びてくるんですよね。

    ふり返りとシェアが楽しくなる

    ワークアウトが終わったあとも楽しいです。

    測定値はあいまいでも、浮き沈みくらいは大まかに把握できます。

    • インターバルできてたかな、とか
    • 意外と尻すぼみになっちゃったな、とか

    波形から視覚的に伝わりますよね。

    おかげで、SNSにもお披露目できるようになります。

    バーチャルサイクリングの世界へ挑める

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    Rouvy」より


    これはまだ構想の段階なので実現できていませんが、近いうちに「バーチャルサイクリング」の世界にも足を踏み入れてみたいと思っています。

    室内バイクを漕ぎながら仮想空間をライドすることです。


    たとえば、今なら ──

    • Zwift
    • Rouvy
    • RGT Cycling
    等など、いろんなサービスがあります。

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    RGT Cycling」より


    仮想空間を走るためには、スピードセンサーは必須です。

    アプリによってはケイデンスの連携も必要になります。

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    Zwift」より


    これからメタバースの時代に突入するので、仮想空間を走れるようにしておいても損はないはずです!

    NEWOKE CooSpo スピード/ケイデンスセンサー

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    私はスピードとケイデンスの測定のために、「CooSpo」のセンサーを買いました。

    心拍センサーも同一メーカーだったので、その流れでの選定です。


    同じことを何度も云って申し訳ありませんが、スピードやケイデンスは重要視しないので、特にメーカーにこだわりはありません。

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    NEWOKE CooSpoのセンサーは1つで2つの機能が切り替えられるようになっており、

    • デフォルトでスピードセンサー
    • 切り替えるとケイデンスセンサー
    というように使い分けができるようになっています。

    ※1つで2つの機能を同時に使うことはできません


    よって、同じセンサーを2つ買えばスピードセンサーとケイデンスセンサーを手に入れたのと同じことになります

    2個セットのほうが安かったのでセットで買いました。

    買い間違いがないからいいですね。

    ANT+/Bluetooth対応

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    唯一こだわりがあるとすれば

    • ANT+対応であること
    • Bluetooth対応であること
    この2点です。

    まあ、最近のセンサーたちはほとんどBluetoothにもANT+にも両方対応しているので、そんなにハードルは高くないとおもいます。

    目的は

    • ANT+ GARMINと連携させるため
    • Bluetooth スマホやPCと繋げるため

    ですね。

    バーチャルライドのことも見据えて、ここはおさえておきましょう。

    スピード⇔ケイデンスの切り替え

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    前述のとおり、デフォルトでスピードセンサー、切り替えるとケイデンスセンサーではありますが、切り替えスイッチなどはありません。

    その代わりに、電池を入れ外しすると切り替わる仕組みになっています。


    切り替わりのタイミングでLEDが点灯し、赤色がスピードモード青色がケイデンスモードを表します。

    センサーの設置場所

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    マニュアルにはこのように記載がありますが、私はスピンバイク(HAIGE HG-YX-5006)には以下のように取りつけたので、シェアします。

    スピードセンサーの設置

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    スピード測定するために回転軸に取りつける必要があります。

    フライホイール(前部)のシャフトに取り付けるつもりだったのですが、よく見たら回転していないことに気づき、急遽ペダル側(後部)のシャフトに取りつけることにしました。

    サイズは合っていませんが、ちゃんと回転するので良しとします。

    ケイデンスセンサーの設置

    ケイデンスセンサーはペダルの上下動を検知するため、できるだけ伝わるようにペダルの先端のほうへ設置します。

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    外側につけるとペダルや足と干渉する可能性があるので、内側につけるのがオススメです。

    GARMINへの接続方法

    スピードセンサー/ケイデンスセンサーをGARMINウォッチからGarmin Connectへ連携する手順をカンタンに記載します。

    直感的に操作できるので、そこまで難しくはありませんよ ^^/

    センサーの登録

    センサーを登録する順番はどちらからでも構いません。

    スピードセンサーもケイデンスセンサーも同じ手順です。

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    しっかりGarminウォッチのマニュアル(P.114〜)にも書いてあります。

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    私のGarminはForAthleteのエントリーモデル230Jなんですが(なんともう廃盤!)、それでもちゃんと

    • 設定 > センサー > スピード/ケイデンス

    という連携ができるようになっています。

    ただ単に近づけるだけでは反応しないので、少し漕いだり振ったりすることで検知されます。


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    Spd…と始まるのがスピードセンサーで、Cds…というのがケイデンスセンサーを表します。

    「登録」を選択して完了です。

    このタイミングでスピードセンサーもケイデンスセンサーも両方登録しておきましょう。

    ホイールサイズの設定

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    スピードセンサーの接続ができたら、ホイールサイズ(タイヤ1周の長さ)を設定しておきましょう。

    いわゆる「周長」というやつですね。


    なぜなら、スピードを算出するために必要だからです。

    • 1回転 × ホイールサイズ=走行距離
    • 走行距離÷時間=スピード

    になるので。

    HG-YX-5006Aのホイールサイズ

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    結論から云うと、

    HG-YX-5006Aのホイールサイズは、4,555mm
    です。


    「HAIGE HG-YX-5006」のホイールの周長を測ったところ

    • 実測値 1355mm
    • 論理値 ホイール直径430mm * 3.1415 ≒ 1351mm

    でした。

    しかし、スピードセンサーが1周回るときにホイールは3回転+49cmだったので

    • (1,355 × 3) + 490 = 4,555mm

    となります。


    実際の自転車を漕ぐスピードと比べても乖離してなさそうだったので、これでいくことにします。

    まあ、スピードはあくまで目安なので感覚でOKです。

    ホイールサイズの設定方法

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    ホイールサイズは、先ほどの「スピードセンサー」の設定画面から選択できます。

    • 設定 > センサー > スピード > Spd-**** > ホイールサイズ > 手動

    ここで手動で4555mmと設定しましょう。

    トレーニングページの設定

    せっかくスピードやケイデンスを連携するので、時計のトレーニングページにも表示できるようにしておきます。

    初めてだと意外と忘れがちですからね…!

    • トレーニング設定 > トレーニングページ > ページ数/項番を選択 > スピードまたはケイデンス

    自動接続

    アクティビティ(ラン、バイク等)を選択し、ペダルを軽く漕ぐと、センサーを認識します。
    (動くことで認識するようになっているので、静止しているといつまで経っても検知されません。)

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    ちゃんとトレーニングページにもスピード/ケイデンスが表示されました。

    あとは漕ぎまくるだけ!

    Garmin Connectで表示

    心拍センサーが接続されている状態でアクティビティを終了すると、Garmin Connectにも自動的に反映されます。

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    上:スピード、下:ケイデンス


    そうそう、これがやりたかったんですよね~

    もちろんGARMINに限らず、ANT+対応のデバイスなら連携可能です

    純正メーターを外す

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    HG-YX-5006に限った話ですが、スピードセンサー、ケイデンスセンサーの接続が完了したら、付属しているスピードメーターを外しましょう。


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    外す代わりに、GARMINウォッチをぶら下げてもいいし、タブレットを置くのもいいですね。

    まとめ

    ということで、スピードセンサーもケイデンスセンサーも、スピンバイクには必須じゃないけど、あると楽しみの幅が広がります

    とくにスピンバイクとお付き合いする生活が長くなるようなら、持っておいてソンはないです。


    GARMINとの連携はあっという間だし、またバーチャルライドの世界でも成果が出せたら報告しますね。

    漕ぐ、を創ろう。