あっぷりノート

走る、を創る │ あっぷり工房

旅、ギア、サプリ、マインド、トレーニング ── “走る”は創れる

これが真のオンラインマラソンだ!

オンラインマラソンのあるべき姿を模索した結果、最終的にこんなふうになりました。

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【注】当記事はオンラインマラソンを批判するものではありません。


Qちゃんからの依頼

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去る4/25の話、「ぎふ清流ハーフマラソン」に参加予定だった。

しかし、さかのぼることさらに一週間前、突如Qちゃんこと高橋尚子大会委員長からお達しがあったのである。

現在、新型コロナウイルス感染症が全国で拡大しており、特に感染力が非常に強い変異株の感染者数が増加傾向にあります。

<中略>

この状況を鑑み、参加されるランナー・ボランティア・地域住民ほか関係者の皆さまの安全を第一に考え、招待選手を含むすべてのランナーについて、当日のハーフマラソンは行わないこととし、大会全体をオンラインマラソンとして開催するという判断に至りました。

なんと。

コロナ禍での開催においては、当初の1万人からオンラインへの同時開催に切り替え人数を制限し、ウェーブスタートで密を避け、スタート地点では各選手前後左右1mの場所の確保に、大会開催前後の体調管理シートや入場での検温、消毒、イベントをオンラインに切り替える、などなど運営対策や32ページに及ぶ感染マニュアルを作成の上準備してまいりました

<中略>

が、日々変化するコロナの状況に今回このような形となりましたことをどうかご理解いただきたいと思います。

しかし、Qちゃんのお願いならやむを得まい。

快く引き受けることにした。

オンラインマラソンとは

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念のため、くわしくご存じない方に説明すると、オンラインマラソンとは

GPS付ランニングウォッチやスマートフォンなどを使ってタイムを申告するマラソン大会のこと
である。

東京マラソン2020の一般参加中止を皮切りに多くのマラソン大会が公道でのレースを取りやめ、代わりにオンラインマラソンへ移行した。


オンラインマラソンはいつでもどこでも走れる反面、本意気で走れないなど、一長一短がある。

本記事はオンラインマラソンを薦めるものでも批判するものでもないのでこれ以上は割愛する。


しかし、どうしても気になっていたことがあったので、そこに切り込んでみたい。

一般的なオンラインマラソン

一般的なオンラインマラソンの流れは以下のとおり。

  1. 申込む
  2. 完走する
  3. 結果報告する
  4. 完走証を受取る

ぎふ清流ハーフマラソンONLINEを例にすると ──

申込む

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これがないと始まらない。

計測+走る

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人のジャマにならないように、規定の距離(ハーフマラソンの場合は、21.0975km)を走る。

走行中はRunkeeperというスマホアプリで計測してもいいし、GPSウォッチで計測してもOK。

結果を報告する

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Runkeeperごしに結果を報告する。
(私はGPSウォッチで計測した記録を、Runkeeperに同期して報告した)

完走証を受取る

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後日、大会運営から参加賞(Tシャツやタオル)と同時に完走証が届く。


ざっくりこんな流れだが、どことなく腑に落ちないところがある。

オンラインマラソンに対する疑問

それは、
これ、オンラインじゃなくね?
という点だ。


いや、唯一オンラインと呼べる点は申込みと結果報告の、云わば事務作業のタイミングだけである。

ここにどうも「自習してレポートをメールで提出する」という前時代的な印象をうけてしまうのだ。

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zoomより

今やオンライン会議やオンライン講義はもちろん、LIVEや飲み会までもがリアルタイムで行われているのに、オンラインマラソンだけ何か取り残されていないか?

そう、そのリアルタイム性に欠ける点に違和感をおぼえちゃったのである。


それは「ライブ感」と云ってもいいし、「臨場感」と言い換えてもいいかもしれない。

「オンライン講義で挙手して発言」は臨場感があるけど、「自習してメールで提出」には臨場感がない。


オンラインマラソンは後者なのだ。

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TeamsとかSlackもよく使う

インタラクティブ(interactive)という言葉で説明しやすい。inter(相互に)active(活発)か。

「オンライン講義」はインタラクティブだけど、オンラインマラソンはそうじゃない。


でも、一方で「仕方がない」とも思っている。


だって

走っている最中はオフラインなんだもん

ここが致命的なんだよね。


繋げたいけど繋げられない。

だって走ってるんだもの 苦笑


しかし、伸びしろと云えなくもない。

ここが解消できれば、よりいっそうオンラインマラソンらしさを楽しむことができるんじゃないか。


チャレンジしてみた。

オンラインマラソンへの挑戦

いきなりですが、コースを大公開。


一人でハーフマラソンはよくやるけど、不審な行動をとる可能性があるので(笑)、今回はあまり人目につかない山間部を舞台に選んだ。

タイム度外視なので、アップダウンが激しくても峠トレーニングとわりきることにする。

スタート地点

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ロッジ風の自然食レストランまである

スタート地点に選んだのは「いなべ市農業公園

駐車場が24時間空いててトイレもある。


昨秋、家族で遊びにきたときに一発で気に入り、いつか走りにきたいと夢見ていたので、満を持して叶えることができた。

自宅からクルマで30分。ちょうどいい距離である。

スタート!

「ぎふ清流ハーフマラソンONLINE」の開始時刻、4月25日 8:40を待ってスタート!

当日は暑くなりそうだったし、本当は人出のすくないもっと早い時間帯に走りたかった。

しかし、運営に問合せたところ「開催期間中のアクティビティのみ記録として連携可能」と回答をいただいており、ルールに従うことにした。


なんたる用意周到っぷり!っと自画自賛しかけたのだが…

いきなり想定外の事態が発生。


山奥すぎて電波が弱いのである ナニ━━━(゚Д゚;)━━━!!

普通のツイートならまだしも、動画の送信となると時間がかかる。


いきなりタイムロス笑

何で足元すくわれるか分からんなァ ^^;


まあ、今回はタイムより面白さ優先で行くとしよう。

1km 鈴養湖

実は今回のオンラインマラソンの楽しみの一つとして楽しみにしていたのが、湖畔ランニングだった。

スタート地点のすぐ近くに「鈴養湖」というダム湖があるので、ぜひそこを拝みながら走りたいと楽しみにしていた。


しかし、そこでふたたび不測の事態に出くわす。

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ドヒャー、GoogleEarthからじゃ気づけなかった


なんと立ち入り禁止区域だったのである。

まさに門前払い。


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いきなりトラブル続出だ。楽しすぎるッ!

5km かかしの里

本当は鈴養湖をバックに走る様を撮りたかったのだが、出鼻をくじかれたので、気をとりなおしてここらで撮影、第二弾。

そうそう、当日は風が強かった

橋の手すりに三脚を固定して撮影したのだが、強風でスマホが飛んで行きそうになり録画ボタンを押す手が震えた。


トラブル続きだったので、スマホを川に落とすことだけは避けなければならなかった。

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知らなかったけどこの辺は「かかしの里」だったよう

どおりでそこら中にかかしが列を連ねていたわけだ。

7km 員弁川

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山と田園風景の共演がたまらない

山を下ると員弁川にぶちあたる。

いちおう「清流マラソン」なので、川辺はコースに入れておきたかった。


しかし、今回走っていて一番気持ちよかったのは員弁川沿いだったかもしれない。

田園風景から林道へと続く道。

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今回のコースとは違うけど走ったら気持ちよさそうな道がたくさんあった

ランニングをやめられん理由のひとつに、こういう風景との出会いがあるのです。

10km 折返し

10.5kmを過ぎたあたりで、国道に出る前に林道で折り返す。

走りながらスマホで撮ると酔いそうな動画しか取れなかったので、Insta360GOで撮った動画も載せておく。

今回は同じ道を往復するピストン式のコースにした。

国道に歩道がなかったというのと、山道でうまく周回コースが組めなかったこと、何より迷子になって帰ってこれなくなるリスクを避けたかったからだ。

15km 工業地帯

行きは追い風・下り坂だったところも、往復コースだと帰りは向かい風・上り坂になる。

覚悟はしていたが、予想は裏切らなかった。

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鈴鹿山脈をバックに工場地帯が映える

しかし、ガチでタイムアタックをしていないので、坂も風もさほど辛くはなかった。

やはり自然に抗ってはいけない、調和を目指さなければ

20km 最高峰

言いそびれてしまったが、スタート地点が最高地点だったので、ゴール地点も最高地点になる。

さすがにラストは疲労と上り坂で足にこたえ始める。

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それがまた気持ちイイんだけどね(ドMの所業)。

あと1km強。

フィニッシュ!

スタート地点だった「いなべ市農業公園」に戻ってきてゴォォール。


タイムは ──

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  • グロス 2:01’09(5'45/km)
  • ネット 1:40’08(4'45/km)

グロス(スタートからゴールまでの時間)とネット(正味走行時間)が20分も違うのはその間に計測を止めて動画を撮ったりTwitterに投稿していたから。


しかし、我ながらいいコース選定だった。


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まだまだ気になるスポットがたくさんあったので

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また何かの機会に

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攻めにきたいとおもう。

クールダウン

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密を避けるために山奥を選んだのだが、帰ってくると公園にチラホラと車が出入りしているのが気になった。

何かあるのかな?

人が向かう方へと行ってみると、スタート時にはまったく気づかなかったのだが…


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園内にはみごとにボタン(牡丹)園が広がっていたのだ。


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まつりこそ中止になっていたが、知る人ぞ知る花見スポットだったようである。

季節の花ランナーを自負する私としては、オンラインマラソンもできて牡丹も拝めて一挙両得であった。

園内にはパークゴルフ場もあり、そちら側は過疎っていたので、そそくさと移動して憧れの「スタバなう」してから帰ってきた。


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キッズ用のパークゴルフもあったので、いつかまた家族で来てみたい。

マラソンをオンライン化する工夫

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ありがとう、XPERIA。

さて、今回オンラインマラソンを"オンライン"たらしめるためには、ずいぶんとスマホのお世話になった。

やはりオンライン化には文明の利器に頼らざるを得ない。


しかし、マラソンにかけてはそれだけでは足りない。

課題だった「リアルタイム性」や「臨場感」をできるだけ埋める工夫が必要だったのだ。

  • 三脚
  • Twitter
  • LiveTrack

これら3つのグッズやアプリで補ってみたので、すこし補足させていただきたい。
(補足できたかどうかは別にして f^^;)

三脚

動画を撮るために大活躍してくれた三脚。

この三脚のいいところは、足裏にマグネットがついているので、橋の欄干やガードレールなどに付けられること

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さすが、ゴリラポッド。

これは今後も有効活用できそうである。

Twitter

今回、リアルタイム性を補うためにTwitterを活用した。

さらに、

  • 文字より画像の方が直感的
  • 画像より動画のほうが臨場感がある
と考え、文字はサクッと端的に、代わりに動画を撮って投稿することにした。

ただ、やってみて痛感したのは

  • 動画は撮るのに時間がかかるし、トリミングしたりと編集がいる
  • さらにファイル容量が大きくなるので山奥だと送信に時間がかかる

などなど、短所も多く、走行タイムとのトレードオフになるので万人にはオススメしない。

ちなみにノーカット版がこちら。

スキルや環境がゆるせば、ライブ配信でまかなえるかもしれないけどね。

LiveTrack

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今回、自分の居場所が分かるようにGPSの情報を大公開した。

使ったのはGARMINの提供する「LiveTrack


LiveTrackを使えば自分の居場所を

  • GPS衛星 → GPSウォッチ → スマホ → Webサイト

という仕組みで全世界に通知することができるのである。


ヒントにしたのはマラソン大会でリモートでランナーの現在地を確認できる「応援navi」。

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現地に行けない応援者がランナーにテキストベースで応援メッセージを送ったり、GPSごしに走行地点を見守れるアプリだ。


LiveTrackでは応援naviのように規定のコースと重ねられないので、どこがゴール地点か分からない。

しかし、距離やタイム、ペース等を確認することが可能なので、あと何kmかくらいは逆算可能である。


オンラインマラソン当日はうっかり自分でキャプチャを撮るのを忘れてしまったが、フォロワーさんから追跡できたとうかがったので、ちゃんと位置の共有はできていた模様。

おかげで動画撮ったりツイートしたりしている時間もバレバレだったとのことでしたがw

成果物と考察

はっきり云ってあまり気が進まなかったオンラインマラソンであったが、せっかくなので楽しむためにできる限りを尽くした。

結果、創意工夫することでトコトン楽しむことができたと自負している(自己満足)。

今回の成果物

最終的に「オンライン○○と云ったら、やっぱりz○○mっぽさだろう」と思ったので、それっぽくしてみた。

これは観客からの視点だが、こんなふうに映し出されると観てるほうも声援をおくりたくなる(はず)。

未来のオンラインマラソン

オンライマラソンはリアルなマラソンと違って

  • 道がない
  • 声援がない
  • 給水所がない
  • みんなと走れない
という欠点がある。

それをオンラインでどのように解消するかが課題だ(急に上から目線)。

オンライン声援

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「ぎふ清流ハーフマラソンオンライン」では、大会長のQちゃんがゲストの野口みずきさんと一緒にランニングクリニックをオンラインで開催してくれて、盛り上げてくれた。

Runkeeper を使っていれば、音声でQちゃんが声援を流してくれたようだ(私は使わなかったが)。


今後、「clubhouse」のような音声SNSで双方向的なやりとりが簡単にできるようになれば、リアルタイムに声援のやりとりができるようになるかもしれない。

屋外を走るなら骨伝導イヤホンかな。

オンライン競技

最終的にはVRゴーグルを装着してトレッドミル(ランニングマシン)で走る。

風景や仲間の居場所、タイムなんかを映し出したりなんかして…zwiftのマラソン版だろうか。

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これなら道がなくても走れるし、いつでも水分補給できる。

こりゃあ、もはやeスポーツだな。

 ***

…っていうことを考えなくてもいいように、リアル大会が再開できるようになることを心より祈ります

さいごに

最後までご高覧いただきありがとうございました。


この場を借りて、断腸の思いでオンラインマラソンを開催してくれた「ぎふ清流ハーフマラソン」の関係者各位

そして最前線で治療にあたってくださっている医療従事者のみなさまに感謝申し上げます。