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【徹底解説】GARMINのランニングウォッチ「ForAthlete 230J」で何ができるの?驚きの機能とは?

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こんな方にオススメの記事
  • GARMINの何がすごいの?

  • ForeAthlete 230Jと235Jのどちらにするか迷っている

  • GARMIN 230Jを最大限に活かしたい


  • 私がGARMIN(ガーミン)のランニングウォッチ「ForeAthlete 230J」を手に入れたのが2017年7月。


    使い始めてから3年がたとうとしています。


    愛用しているわりにぜんぜん評価してあげられていなかったので、今回、愛しのGARMINちやんに向けて渾身のラブレターを書いてみました。



    きっかけ

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    GARMINちゃん(以下、230J)に出逢った経緯や思い入れを話しだしたらキリがないので、ここではサクッとご説明します。

    Q.1 なぜランニングウォッチを着けるのか?

    • 忘れもしない2017年のぎふ清流ハーフマラソン。ウォッチは着けず、ポーチにスマホをを入れて出走。
    • ペース配分が分からず走っていたら18km辺りでエネルギー切れ。ゴール後、両足が攣り、1時間以上動けず。その後、1週間走れない状態に。
    • 日頃のペースコントロールと本番のペース配分が大切なことを痛感。それ以来、走りながらペースを確認できるランニングウォッチを検討開始。

     
     

    Q.2 なぜGARMINを選んだのか?

    • GPS捕捉のスピードに驚愕したから(詳細は後述)

     
     

    Q3. なぜForeAthlete 230Jを選んだのか?

    • GARMINの中のエントリーモデルとしてBEST OF BESTと判断。
    • 235Jと比較検討し、まずは心拍計測機能は不要と判断したから(詳細は後述)

     

    どんな方に使ってほしいか

    この230Jは、まさに

    初めてGARMINのランニングウォッチを手にするランナー
    に使ってみてほしいと思っています。


    走力は問いません。

    あえていうなら、私の経験上

    • ハーフマラソンの2時間切り
    • フルマラソン完走~サブ3.5
    というタイム・走力で使っていますが、サブ3だろうとそのまま230Jが健在である限りは使い続けるつもりです。


    そういうレベルよりも、初めて手にするかどうかのほうが重要だと思っています。


    なぜなら、「GARMINってエントリーモデルでもこんなに高スペックなんだ!」ということが実感できるからです。


    ハイエンドモデルは2台目以降でもいい。
    まずは230Jを噛みしめてほしい。

    そういう想いでこの先、語らせていただきます!

    GARMIN 230Jがすごくて驚いたこと

    GPS補完スピード

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    私が230Jを購入する前、縁あってランナーの先輩から230JとE社のランニングウォッチを借りて試す機会がありました。


    そのときのGPS捕捉スピードがえげつなかったんですよね。

    GARMINは2秒くらいだったんですが、E社のは1分ほど。


    1日だけだったんで、それ以外の機能・性能は比較できませんでしたが、それでも私の心を奪うには十分すぎるプレゼンテーションでした。

    ペースの正確性

    過去にスマホアプリRunkeeperと230Jを併用していたことがありました。


    以下が、同じSIT(Sprint Interval Training)のペース測定を比較した結果です。

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    上:GARMIN、下:某スマホアプリ


    SITなので、30秒ダッシュして60秒レストとメリハリのつくトレーニングです。


    明らかにGARMINのほうが実態に則していました。

    Runkeeper(スマホのGPS)は移動平均を表示していると思われ、だいぶ均されてしまいました。


    これが決定打となり、以来、古墳ラン以外はスマホを持たずに走ってます。

    心的なストレスも減り、物理的にも身軽になり、一石二鳥ですね。


    詳細はこちらまで。

    アラート

    もはやタイムトライアルでは欠かせない存在になっているアラート機能

    設定値の範囲を超えたり、間隔を経過すると音とバイブで通知してくれる機能です。

    • 範囲超過
      • 心拍
      • ペース
    • 一定間隔
      • 距離
      • タイム
      • カロリー

    例えば、私は10kmのタイムトライアルで41分切り(平均 4'04/km)に臨むにあたり

    • 上限ペース 4'00/km
    • 下限ペース 4'15/km

    で設定しました。

    ※上限=速い、下限=遅い


    ペーサーにケツを叩かれているような感覚になれたおかげで、無事目標タイムをクリアできました。

    その後、同じくクーパーテスト(12分間走)やハーフマラソンでもお世話になり、目標達成に貢献してくれています。



    設定方法アクティビティ設定 > アラート > 新規追加 > ペース


    より詳しい記事はこちらをとうぞ。

    2ページ表示・ページ分割

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    以下の手順でトレーニングページの

    • ページ数変更
    • 各ページの表示項目数
    • 各ページの表示項目

    が設定できます。


    設定方法アクティビティ設定 > トレーニングページ > データページ1 or 2


    以下、参考までに私が230Jに表示している項目を載せておきます。

    1ページ目

    トレーニング向きの項目が見れるようにしています。

    • 距離
    • 累積タイム
    • ペース

    走り始めて何時間たったか?
    現在の走行ペースは?
    体感ペースとの差はあるか?
    等、確認するためのトレーニング仕様にしています。

    2ページ目

    こちらはラップタイム重視の項目です。

    • ラップ数
    • ラップ距離
    • ラップタイム
    • ラップペース

    レースやトライアルで現在のラップを確認するためのレース仕様です。

    「ペース」と「ラップペース」の違い

    大事なのは「ペース」と「ラップペース」の違いを知っておくこと。

    • ペース
      • 現時点の走行スピード
    • ラップペース
      • 現時点のペースで走った場合のラップ(たとえば1km)の到達時間

    私はフルマラソンの場合、35kmくらいまではラップペースを確認し、終盤は累積タイムを見ながら目標タイムとしのぎを削る…みたいな使い方をしています。

    CONNECT IQ

    後述するCONNECT IQからトレーニングページをダウンロードして、利用する方法もあります。


    下記の通り、ツイートしたら画面を6分割したり、11分割をするページをIQからインストールしている猛者もいらっしゃいました。

    ご興味あれば、コメント欄からチェックしてみてください。

    自動⇔手動ラップ

    ふだんのトレーニングでは気にしなくても構いませんが、レースやトライアルでどうしてもGPSが検知しづらく、運営側が設置した距離表示とウォッチが刻むラップが異なるケースがあります。

    林道や高い建物が多い、天候不良など要因は様々。


    そんなときはラップを手動に切り換えるのも一計です。



    設定方法アクティビティ設定 > 自動ラップ(自動) > 自動ラップ(距離) > オフ

    ただし、自己責任で。手動でラップを切り続けるのって集中力がいるので、走ってる間は結構なストレスになります。


    個人的にはハーフマラソンが限界ですかね。
    フルで試したらタイミングを逃しまくり、もう途中からボロボロでした。

    パワーセーブ

    パワーセーブという呼称ではありますが、要するに「GPS捕捉を一時解除するまでの休止時間」のことを指します。



    設定方法アクティビティ設定 > パワーセーブ

    設定値は以下の2つから選択可能です。

    • 5分
    • 25分


    ふだんのトレーニングでは5分にしておきます。

    信号待ち等で一時停止にして再開するのを忘れたときなんかに気づかせてくれるので便利です。


    でもマラソン大会の号砲待ちのときは事情が違います。

    早めにGPS捕捉しておいて、整列しておくのがセオリー。なので、大会のときだけ25分に設定を変更します。

    トラックバック

    なんと、スタート地点をコンパスで指し示してくれるという方向音痴のランナーにうれしい機能もあります。


    設定方法GPS捕捉 > トレーニング開始 > ↑長押し > トラックバック

    コンパスを表示したまま走ることもできるので、ついおもしろくて使ってしまう機能ですね。

    これまた凄いCONNECTアプリ

    GARMINウォッチは専用のスマホアプリと連携してその活動の幅を極限まで広げてくれます。

    以下、私がよく使う機能や驚いた機能をご紹介します。

    データ

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    ダッシュボード画面


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    ペース、ピッチのオーバーレイ


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    カレンダーや月間走行距離


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    写真共有機能もアップデートされて、見栄えも使い勝手も良くなりましたね。


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    Web画面上のGarmin Connect

    PCからはGarmin ConnectのWebアプリ上で、各種データが確認可能です。

    マイワークアウト

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    アプリと連携することで真価を発揮するマイワークアウト!

    とくにインターバル系のトレーニングで有効です。

    • ラップを手動で切る
    • 自分でカウントダウンする
    • 何ラップ目か計算しなければならない

    という煩わしさが一挙に解決してしまったのです!


    GARMINまじネ申!愛してる!!

    コース

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    Connectアプリの「トレーニング > コース」でオリジナルコースを作ることができます。

    作成方法には

    • 自動
    • カスタム

    があるのですが、用途に応じて使い捨て分けましょう。

    自動

    たとえば
    「どこに走りに行くか決めてないけど、ハーフくらい走りたいなァ」
    っていうときに、距離と方向を

    • 21km
    • 西

    と入力し、スタート地点を決めると ──

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    GARMINが自動でコースを作ってくれます。


    実際に走らないにしても、自動作成されたコースをみるだけでもおもしろいです。

    新しいルートの開拓や、マンネリ防止になるかもしれませんね。

    カスタム

    一般参加が中止となった東京マラソン2020の代わりに、ひとりマラソンのコースを決める際、非常に役に立ったのが、カスタム機能でした。

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    こうやって、経由地点にマーカーを置いていくと、地図上の道路に沿ってコースを描いていってくれるのです。


    詳細はこちら。

    その他のアプリ

    その他にもGARMINが提供してくれているアプリがいくつかあります。

    CONNECT IQ

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    子どもが50m走を測りたいというのでストップウォッチ機能はないかと探していた時にみつけたIQアプリ。

    テトリスやメトロノーム、地図機能の追加やウォッチフェイス(壁紙)を変更できたりします。


    詳細は下記の記事をご覧ください。

    GARMIN EXPRESS

    こちらはPCにインストールして使うPC用のアプリです。

    PCにウォッチを接続することで、ウォッチ内のシステムが更新できます。


    最近、GPSの捕捉が鈍くなったときにお世話になりました。

    Garmin Sports

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    すみません、これはインストールだけして使ったことがないのですが…


    「Garmin Sports」アプリをスマホにインストールし、GARMINアカウントと連携することで

    • プロ監修のワークアウトをウォッチに連携
    • コンペティション(仮想レース)に参加

    というようなことができるようになります。


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    レースが中止になりがちな昨今、腕試しやモチベーションアップのためにコンペティションに参加するのもいいですね。


    また、自らコンペティションを開催することもできます。11月に仮想いびがわマラソンでも開催してみようかなw

    Relive

    これはGARMIN公式ではないので、オマケです。

    GPSログを連携することにより、3Dマップ上にランニング軌跡を描きながら動画を作ってくれる「Relive」というアプリがあります。


    GARMINと同期して面白い動画を作っちゃいましょう。


    詳しい記事はこちらをとうぞ。

    心拍計測機能が不要と判断した理由

    ※2020/05/28 追記

    ForAthlete 230Jの比較対象によくなるのが、ほぼ同スペックの235Jです。


    違いは

    心拍計測機能がついてるか、そうじゃないか、だけ。
    といっても過言じゃありません。

    • 230Jには付いていない
    • 235Jには付いている
    その違いです。


    私はあえて心拍計がついていない230Jを選びました。

    その主な理由は以下のとおり。

    • 心拍計はトレーニング強度を測るための機能
    • 適切なトレーニング強度はVDOTやVO2Maxでも推定可能
    • もちろん心拍を知ることで強くなれるのは間違いない
    • しかし心拍計測には代替手段がいくつかある
      • アプリ
      • 別売オプション
      • 心拍計を別途購入 etc.


    詳しくはこちらの記事をどうぞ!


    そして、後悔はしていません。

    今回再三にわたって申し上げているとおり、230JでじゅうぶんにGARMINの性能を目の当たりにしているからです!

    まとめ ~GARMIN 230Jは機能の宝庫~

    230Jがいかに高いポテンシャルを秘めているか、伝わったでしょうか。

    今回は、便利で私がよく使っている機能・驚いた機能をメインに書きました。


    ワークアウトで導いてくれたり、アラート通知してくれたり、アプリがインストールできたりと、もはやちょっとしたスマートウォッチ

    コーチが一人ついてくれてるようなものだとしたら、すぐに投資回収できちゃうクオリティだと思っています。


    それでいて、まだまだ使ったことがない機能もたくさん。

    GARMINのオンラインマニュアルを眺めてみると、いかに使いこなせていないかを痛感しますね。


    たとえば

    • トレーニングのラップ詳細確認
    • トラックバック機能 ←検証済み
    • フィニッシュタイムトレーニング

    etc.


    今後もGARMINウォッチの使い方とともに、走力もアップデートしていきたいとおもいます!