こんな方にオススメの記事
最終的に「はじめは心拍計測機能なしでいい」という結論に導きます。
ForeAthlete 230Jの
- 購入を悩んでいる方
- 後押しがほしい方
は、どうぞ読み進めてください。
理詰めでグイグイ追いつめて差し上げますw
ForeAthlete 230Jの威力
ForeAthlete 230Jがどれだけ高スペックかは前回の記事でお話ししました。
詳細は割愛しますが、便利機能をざっと挙げるとこんな感じ。
- GPSの捕捉スピード・正確性
- トレーニングページ編集
- マイワークアウト機能
- IQによる機能追加
- コース作成機能
- アラート機能
等
そんな中、よく230Jを選ぶ前によく悩みどころになるのが、
- ForeAthlete 235J とどっちにしようか?
- というか、心拍測定機能っているのか?
という点です。
分かります。私も悩んだので。
そう、230Jと235Jの違いって、もはや
- 230J 心拍計なし
- 235J 心拍計有り
もう少し踏みこんで解説します。
230Jと235Jの違い
心拍計測機能の有無によって、
- 本体重量
- 稼働時間
- 価格
も変わってきます。
GARMINの製品サイトで両者の違いを調べてみると、ザッとこんな感じでした。
仕様 | 230J | 235J |
---|---|---|
心拍計 | なし | 有 |
重量 | 41g | 42g |
稼働時間 | 16時間 | 11時間 |
価格 | \22,572 | \26,745 |
※価格は2020/5/26時点の最安値
製品サイトをご覧になった方はわかると思いますが、スペック表の書きかたがまったく違うので、もう少し比較しやすくしてほしい^^;
235Jには心拍計がついているので、その分
- 1g重い
- 稼働時間が5時間短い
- 値段が5000円前後高い
という差が生まれていると考えていいでしょう。
なので、230Jを買うか、235Jにするかは
心拍計測機能は要るか?
── というご質問に対しては「最初は無くてもOK」とお答えします。
理由は以下のとおり。
- まずは230JでGARMINウォッチの威力を味わってほしい
- 心拍計はトレーニング強度を測るための機能
- 適切なトレーニング強度はVDOTやVO2Maxでも推定可能
- もちろん心拍を知ることで強くなれるのは間違いない
- しかし心拍の計測には代替手段がいくつかある
しかし、本当に後回しで良いかは「心拍ラン」の知識を仕入れた上で判断したほうがいいとおもっています。
心拍測定をトレーニングに活かすには?
心拍ランとは
目安や公式は以下のとおり。
- 最大心拍数(/分)=220-年齢
- 安静時心拍数は、起床時に寝床で上体を起こして測ります
- 目標心拍数(/分)=(最大心拍数-安静時心拍数)×目標強度+安静時心拍数
- 目標強度(対最大心拍数)
- ウォーミングアップ 50~60%
- LSD 60~70%
- ペース走 70~80%
もしくはVDOTでいうところの
-
- Eペース 65%~78%
- Mペース 80%~89%
- Tペース 88%~92%
- Iペース 97%~100%
- Rペース 100%
TペースやEペースの1キロ当たりのペースで強度の目安も分かりますが、やはり人間なので毎日同じVDOTとは限りません。
そんなとき、当日の体調にあわせた運動強度を調整しやすいのが、心拍ランなのです。
私は一年前にはじめて心拍を計測し、従来のレーニング強度が低かった(=勝手に限界を決めていた)ことを知りました。
そこから強度を意識するようになり、フルマラソンのサブ4やハーフのサブ100を達成することができました。
心拍を測る代替手段
230Jを選んだけど、のちのち心拍測定したくなったらどうすんの!
まあ、ちょっと落ち着いてください。まだ続きがあるので。
心拍計測は何もランニングウォッチだけじゃなく、
- 指で測る
- アプリで測る
- 別売オプションで測る
- 心拍計を別で購入して測る
指で測る
学校のスポーツテストでやったことあるんじゃないでしょうか?
- 手首の脈を10秒間測る
- 6倍して1分間の心拍を推定する
超原始的な方法。
厳密には脈拍数≠心拍数ですが、ニアリーイコールだという前提で。
アプリで測る
信憑性が怪しいですが、心拍を測定できるスマホアプリもあります。
上記アプリは一例ですが、
- ライトで指の血管を浮かび上がらせて
- カメラで血流を計測する
という仕組みのようです。
私も一時期使っていたことがありますが、手がかじかむような極寒の時期にまったく反応しないということがあり、それ以来あきらめました。
別売オプションで測る
GARMIN純正の「プレミアムハートレートセンサー」という別売オプションがあります。
多くの測定方法が光学式である中で、これはしっかり胸に装着するバンド形式の心電式心拍計です。
心電式と光学式
心電式と光学式について少し補足します。
心拍の計測方式には心電式と光学式(と両立したハイブリッド式)があります。
大まかな違いは下記の通り。
心電式 | 光学式 | |
---|---|---|
正確性 | ○ | △ |
装着の手間 | △ | ○ |
トレーニング | 心拍を1bpm単位でコントロールする | 最大心拍数の●%の負荷 |
- 心電式のほうが確実に心拍を計れるけど、カラダ(胸)に密着させる必要があるため、装着が手間
- 光学式は手首などへの装着がラクだけど、脈拍から推定するため正確性に欠ける
というトレードオフの関係になっています。
お察しのとおり、235Jを始めとしたランニングウォッチは光学式です。
どうしても230Jで心拍測定をしたいなら引き止めませんが、それよりも光学式の心拍計を別で入手したほうが取り扱いやすいと思っています(次項へ続く)
心拍計を別で購入して測る
GARMINのForeAthelete 230Jと235Jで価格をくらべると、心拍計の有無で定価で7000円ほど違います。
なので、まずは心拍計なしではじめて、心拍ランを試したくなったら、後で3000円くらいの心拍計ブレスレットを追加購入するという選択肢もあります(私はそうしました)。
もちろん、心拍計測時には230Jと心拍計ブレスレットを2本手首に装着するということになりますが…
毎日測りたい!というストイックな方でないかぎり、これで全然まかなえます。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
結論 ~230Jと235Jのどちらがいいのか?~
もちろん、答えは一択ではありません。
しかし、すくなからず向いてるランナー、不向きなランナーはいると思っています。
最後に私がおもう適性をお答えして、終わりの挨拶に代えさせていただきます。
230Jに向いているランナー
- 初めてGARMINウォッチを手にする方
- ざっくりVDOTで練習ペースを把握される方
前回の記事でも申し上げたとおり、まず純粋にGARMINのポテンシャルを存分に味わってほしいからです。
230Jが現役バリバリで使えてるのに、心拍計測したいからって235Jに買い換える必要はないとおもっています。
よほど軍資金が潤沢にあるか、よほどのめんどくさがり屋でもない限り。
235Jに向いているランナー
- 既にGARMINウォッチユーザで、次機種への買い替えを検討されている方
- 頻繁に心拍数の基にトレーニング・分析をされる方
逆に既に235Jをお持ちのランナーは心拍ランを最大限に堪能しちゃってください!
230Jユーザーとしては羨ましいかぎりですw
私も次買い替えるなら235Jかな?
(おまけ)245に向いているランナー
ついでに、さらに上位機種のForeAthlete 245についてもカンタンに調べてみました。
- トライアスロンのためにスイム(水泳)の距離・ペースも測りたい
- 音楽を聴きながら走ってテンションを爆上げしたい
- ウルトラマラソン並みの距離・時間を走るのでバッテリーの持ちを重視したい
- 方向音痴なのでナビゲーション機能がほしい
なかなかの高スペック。ちょっとまだ私はその境地には達していません^^;