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走れるサンダル「ワラーチ」にXERO SHOES CLOUDを選んだ理由・履いた感想

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こんな方にオススメの記事
  • サンダルランに興味がある

  • ダッシュできる?

  • 鼻緒は痛くない?

  • サイズは?


  • 先月、走れるサンダル「XERO SHOES CLOUD(ゼロシューズ・クラウド)」を入手しました。

    結論から云うと「イイ買い物した!」と思っています。


    まだまだ履きこなせてはいませんが、

    • なぜワラーチを履き始めたのか
    • 1ヶ月ほど使ってみた感想

    をレポートします。



    ワラーチとは

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    ワラーチとはメキシコの先住民、タラウマラ族が履いている「ワラチェ」というサンダルを模してつくられた履物のこと。

    シンプルに紐と古タイヤで作られたサンダルです。


    タラウマラ族は「世界一長い距離を走れる民族」と呼ばれ、そのワラチェを履いて日常的に100マイル(160㎞)も走っているそうです。


    転じて、ワラーチは

    走れるサンダル
    の総称となっています。


    面白いのが、ワラチェ(ワラッチ)の語源が日本語の「草鞋(わらじ)」に由来しているという説もあるとか、ないとか。

    ワラーチを履く目的

    私がなぜワラーチに手を出したかを少し語らせてください。


    入手前の魅力と、実際に履いてみて気づいた魅力は以下のとおりです。

    • 入手前
      • すぐに乾く
      • 靴下を履かなくていい
      • 足裏着地の練習になる
    • 履いてみて
      • ちゃんと走れる
      • しかも痛くない
      • 蒸れない
      • 軽い
      • 普段履きに使える
      • 初心に帰れる

    魅力だけでもりだくさんになってしまうので、簡単に説明させていただきます。

    すぐに乾く

    まず実感したのが、梅雨の時期の速乾性でした。

    今年は特に梅雨が長かったのもありますが、毎日ひたすらシューズを洗い続けていました。


    百歩ゆずって洗うのはいいのですが、乾かすのに時間がかかるんです。

    新聞紙つめこんで、扇風機で送風して…


    と苦労している時期に、ワラーチは一瞬で乾いてくれたのでありがたかったです。

    靴下が要らない

    夏場は基本裸足で履きます(ソックス着用の上履く方もいらっしゃいますが)


    すると

    • ソックスが要らない
    • ソックスを履く時間が省ける
    • ソックスを使わないぶん、洗濯物が減る
    というメリットがあるのです。

    ワラーチラン専門の方ならソックスすら持っていないかもしれませんね。


    ランニング以外の実生活に表れるメリットは大きいです。

    足裏着地の練習になる

    ランニングシューズを履いている感覚でワラーチで走ってしまうと、膝とカカトにものすごいダメージを受けます。

    よって、ワラーチを履くことで脚にやさしい走り方が習得できるのです。


    また、鼻緒がついているタイプの特徴かもしれませんが、しっかりと足の指をつかって地面をつかんでいる感覚を研ぎ澄ませられるのもワラーチならではでしょう。

    シングレットの記事にも書きましたが、ワラーチも「減らすことによって、強くなる」ことの一端を担ってくれそうで、楽しみです。

    走ってみて感じた魅力

    私が入手したのはXERO SHOES(ゼロシューズ)というブランドの「CLOUD(クラウド)」というワラーチです。


    約1ヶ月のあいだに週1,2回、アクティブレスト感覚で履いてみました。


    CLOUDを選んだ理由は後述しますが、まずそこで気づいた魅力についてお届けしたいとおもいます。

    ちゃんと走れる

    いちばんの心配はそもそも「ちゃんと走れるのか?」という点でしたが、ここは心配無用でした。


    アスファルト、コンクリート、芝生、砂利…

    何が転がってるかわからない畦道は怖いが、走れます。


    釘とか落ちてたら即死でしょうけど、短い距離ならちゃんとダッシュもできました (*^ー゚)b

    しかも痛くない

    特に鼻緒がいちばん心配でしたが、指の間が痛くなることもなく、マメもできたりしていません。

    マメや靴擦れをいちばん恐れていたので、紐が触れるところにワセリンを塗りました。

    今のところ問題ありません。ムチャをしなければw

    蒸れない

    当たり前ですが、風通しバツグンです。

    放熱をさえぎるソックスもシューズも履いていないので、脱いだ後も足先がカラッカラなのです。


    とくに滝汗をかく夏ランにはうってつけの履き物といえるでしょう。

    かさばらない

    わかっていたことですが、サンダルなのでめちゃくちゃ軽いです。

    ソールも薄いタイプのを選べば、どこにでも持ち運び可能です。


    大手を振ってGoToトラベルできるようになったら、スーツケースの隙間につっこんで、一緒に旅がしたいですね。

    普段履きに使える

    何よりふつうのサンダルとしても履けるのがありがたいです。

    自宅プールのときに大活躍でしたし、近所の河原でも使えました。


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    こうやってかかと側の紐を前に倒せば、ビーチサンダル感覚でサッと履けるんです。

    初心に帰れる

    ワラーチのレビューに「子どもの頃に裸足で走ったあの感覚に戻れる」というようなコメントが散見されましたが、あまりそういう感覚はなかったですね。


    どちらかというと、ジョギングをし始めたばかりの“あの頃”に回帰している感覚があります。

    • 近所の神社まで散策しに行った、あの頃
    • 1km、2km走れた悦びをかみしめた、あの頃
    • 10分、15分と徐々に走れるようになった、あの頃

    ランニング歴はもう五年生であっても、ワラーチランをすればぴっかぴかの一年生に戻れるのです。

    なぜ、XERO SHOES CLOUDを選んだのか

    一時、サンダルランが流行った時期があったようで、ワラーチのバリエーションが増えたようです。


    ここではたくさんあるワラーチの中から、私が「XERO SHOES CLOUD(ゼロシューズ・クラウド)」を選んだ理由をお話したいとおもいます。

    多様なワラーチブランド

    一言にワラーチといっても、走れるサンダルは各社たくさん取り扱いがあります。

    街履きをメインに想定したファッショナブルなものから、トレイルまでガシガシ走れるガチなものまで。


    下記はざっとワラーチブランドを調べたポジショニングのイメージです(あくまで個人的なイメージです)

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    L=ルナサンダル、X=XERO SHOES、T=Teva、C=CHACO


    その中で、なぜ「XERO SHOES CLOUD」を選んだのか?

    価格でルナサンダルはOUT

    最初に調べたのはワラーチ界の雄「ルナサンダル」。

    ですが、優に2万円を超える価格帯となっており、クオリティが高いのはわかりますが、自分に合わなかったときの心のダメージが大きいと考え、選択肢からあっさり除外。

    決め手はソール厚

    目的のひとつに「足裏着地の練習」がありました。

    この目的を達成するためには、ソール厚に守られたワラーチではなく、ソールは薄くなければなりません。


    そこで、全体的にソール厚の薄い、XERO SHOESに焦点をしぼりました。


    XERO SHOESは薄さと軽さが本当に魅力的です。

    候補は以下の3つでした。

    タイプ ソール厚 重量 価格
    Z-TRAIL 10mm 153g \10,000
    CLOUD 6mm 120g \7,000
    GENESIS 5.5mm 135g \6,000

    ※重量は27cmサイズの場合


    トレイルでガシガシ走るならZ-TRAILがいいかもしれませんが、主にロードでの使用を想定している私のなかではCLOUDとGENESISが拮抗していました。

    CLOUDのほうが15g軽く、GENESISのほうが0.5mmだけ薄かったからです。

    最終的には見た目

    最終的に見た目でした。

    スペックは両者いうことなし。


    あとは自分が履きたいかどうか。

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    左がCLOUD、右がGENESIS。どっちもカッコいいんだけどね。


    実ははじめから決めてました「CLOUD、カッコいい!」って。

    理性はときどきデザインに負けるのです。

    サイズ

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    田舎ゆえ、試し履きできるような店舗が近隣にないので、公式サイトに掲載された方法(かかとから爪先までの長さ)で実測しました。


    ランニングシューズは25cm~26cmを履きますが、XERO SHOESはサイズは24cmでピッタリでした。


    試着できなくても公式の測定方法で問題ないとおもいます。

    重量・厚さ

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    • サイズ 24cm
    • 重量 111g(片足)
    • ソール厚 6.0mm

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    その薄さゆえに、こんなふうに丸めることだってできちゃいます。

    注意点

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    魅力がたっぷりなワラーチですが、慣れないうちはいろいろ注意が必要です。

    徐々に慣らすこと

    私はワラーチを週1,2回くらい使っていますが、まずは2kmまたは15分くらいに留めたほうがよいと感じています。

    それ以上走ると、足の裏(特にカカト周り)やふくらはぎにダメージが残るので、他のトレーニングに支障をきたします。


    ふだん如何にシューズに守られているかを痛感できますね。

    だんだん走れるようになるとテンションが上ってきますが、油断大敵です。


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    慣れてきた頃に足裏がやられましたorz


    徐々に慣らしていきましょう。

    そのうちフォームも安定してきて、脚にも耐性がついてくると思うので。

    ペタペタ音が鳴る

    夜中に誰もいない堤防を走ってると、ペタペタがこだまして異様な雰囲気につつまれます。

    おそらく走り方の問題で、うまく衝撃が吸収できていないからですが。


    脚へのダメージというより、近所迷惑にならないか、不審者として通報されないか、そのほうが心配です^^;

    ヒールカップは要らない?

    XERO SHOES CLOUDに関して唯一気になるのが、ヒールカップ


    メーカーとしては、あえてかかとをしっかり守るヒールカップを搭載していると強調しています。

    が、カカトは別のヒモで支えてくれているので、走っているときに保護されている感覚はありません。


    むしろ、これがなければ、もっとササッと履ける気がするので、なくても良いかと感じています。

    つまり、CLOUDじゃなくてGENESISでも良かったかもしれませんw

    いずれはDIY

    そんなことにケチをつけるくらいなら「自作する」という手段があるのもワラーチの面白いところ。

    ワラーチをDIYされている方もたくさんいらっしゃるので、いずれ追随したいとおもっています。


    ただ、最初はもし合わなかったときに

    • サンダルラン自体が合わないのか
    • 自作が良くなかったのか

    判断しあぐねると思い、まずは既製品を購入しました。


    もしサンダルランがしっくり来て、CLOUDを履きつぶすようなことがあれば、次はDIYしてみたいです。

    あっぷりへんしょん ~よりすくなく、強くなる~

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    最後に、あらためてワラーチの魅力をふり返っておきます。

    • ちゃんと走れる
    • しかも痛くない
    • すぐに乾く
    • 蒸れない
    • かさばらない
    • 靴下履かなくていい
    • 足裏着地の練習になる
    • レジャー・普段履きに使える
    • ランニングの初心に帰れる


    そして、この魅力をぞんぶんに堪能するなら夏、つまり「今」ですね!

    避暑地に行けないこの夏は、せめて足元だけでも涼しく、強くなってみませんか( ̄∇ ̄)v