前回、ビジネスモデルの基本要素として
・誰に(顧客)
・何を「約束」するか(提供価値)
・なぜそれができるのか(その根拠)
を紹介(引用)した。
ビジネスモデルというと、じゃあすぐに新しい事業でも立ち上げるか、ともならないので、ハードルが高い気がしてしまう。
でも、この視点を、身近な“家庭”に適用するとどうなるか。
その結果を報告させていただきたい。
もし、家庭にビジネスモデルを適用したら
まず、ターゲットは誰か?であるが、それはもう「家族」だろう。
何を提供するかというと、「困っていることを解消します」というソリューションである。
何を根拠にといわれれば、それはむろん「家族愛」である。
うむ、抽象的に書きすぎた。
それは家庭人として当たり前だろう。
でもそれが「コンセプト」となる。
大きな方向性なのだ。
このコンセプトにもとづいて、もっと具体的なソリューションをかんがえたい。
・顧客:包丁の切れ味がわるいと悩む妻に
・提供価値:包丁を研いで切れ味を回復させます
・その根拠:貝印の「研ぎ石」を購入したので

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かなり具体化できた。
実現可能性がぐっと上がる。
おカネが回るかというのもビジネスの実現可能性をかんがえるうえで欠かせないこともわかる。
もし、
包丁の切れ味がわるい→包丁を買い替える
というソリューションを提案してしまうと、ランニングコストがかかってしょうがない。
一方、研ぎ石であれば100%の復活はなくても8割程度までなら何回か持たせることができる。
当然だが、包丁を新調するより、研ぎ石に投資したほうがはやくペイできるのである。
その持続性も大事なのである。
いわゆるサスティナビリティというやつだ。
コンセプトが定まれば手をひろげやすい
このように
・家族が
・困っていることを解消します
・家族愛で
というコンセプトがさだまってさえしまえば、あとはもう怖いものなしである。
あかぎれで悩んでるなァとおもえば、
・手のひらマッサージをしてあげる
・半身浴をすすめる
・サカムケアを買ってみる
等々、いろんな解決策をためしてみればいい。
失敗しても解決するまであきらめなければいいだけなので。
結果、いろいろ解決すれば家庭円満のサイクルがまわるはずだ。
困っている人を助けると、自分にかえってくる
いざ、自分のしたことで家族に喜ばれたことをかんがえてみると、あまり思いあたらなかった。
やばくね?
なので、最近いちばん喜ばれたであろう「包丁研ぎ」の話を持ち出してみた。
幸いわが家は僕以外全員おしゃべりが止まらないので、その中からニーズをくみとっていきたい。
ビジネスモデルの真髄は、
自分がしてもらいたいことは、まず自分が他人にそうしてあげること
という原理原則に帰するとおもう。
昨年を印象づける金言である。
話が散らかってしまったが、要は人助けする→助けてもらうという円満サイクルを回すには、包丁研ぎをするといいですよ、というお話でした。