今回読んだのはフォトリーディングに関する本だが、ノンフォトリーダーでもつかえそうなツールをみつけたので紹介したい。
「読書の目的」についてである。
- 作者: 神田昌典,フォトリーディング公認インストラクターズ
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2005/05/24
- メディア: 大型本
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最近、読書術系の本をあさりにあさって再読しているわけだが、あまねく読書術系の本に共通してみられる考え方(前提)を2つ見つけた。
それは
・重要なことは本全体の2割にしか書かれていない
・目的(問題意識)がないと、読んだ内容を吸収できない
ということである。
重要な2割が何であるか、その重要性というのは読者のおかれている立場によってちがう。
何に困っているかで、その本に求める答はちがう。
そこでもっとも大事なのが、「その本に何を求めるか」という目的なのである。
このフォトリーディング本では、その「本を読む目的」のチェック方法がうまくまとめられていたので紹介したい。
■本を読む目的を確認するチェックリスト
以下の4つの質問がそのチェックリストである。
(1)その文書を読むことで、最終的に何をしたいのか?(読む本からズバリ、何を得たいのか?)
(2)その文書は自分にとってどのくらい重要か?(それを読むことで、何らかのメリットが得られるのか?)
(3)どのくらい詳しい情報が必要なのか?(ほしい情報は、大まかな概要なのか、あるいは要点だけなのか、全体的に理解することが必要か、それとも詳細までか)
(4)目的を達成するために、いまどれぐらい時間をかけることができるのか?
そして、
目的を明確にすれば「全部読まなければならない」という使命感や全部読まないことの罪悪感もなくなります。
と補足してくれている。
その目的によっては、本を読まない、別の本を読む、そもそも本に頼らない etc. 別の選択肢だって考えうる。
フォトリーディング向けに書かれたリストではあるが、ふつうの読書にだってじゅうぶん通用するはずだ。
このチェックリストにしたがって、ただ本をむさぼり読むのではなく、主体的な読書ライフを営んでいきたいものである。