これは単なる遊びではない。
父親の切なる想いがつまったドラマなのだ。
「お風呂に入りたい」という切なる想いが。
そして、その切なさはペットボトルクラフトで乗り越えられる。
それを実証したドラマをお届けしたい(大半は言い訳ですが…)。
せつなさよりも遠くへ ──
どうぞ。
ペットボトル新幹線の作り方
どうも、エコリサイクルファクトリーの「あっぷり考房」からお届けします。
今日はお風呂でも遊べるペットボトルクラフトを紹介しよう。
もはや恒例となっている「ドクターイエロー」の作り方だ。
材料
・ペットボトル
・布テープ(黄)
・養生テープ(黒)
・ビニールテープ(青)
ひたすらテープを巻いたり貼ったりして作る。
赤・白・黒のテープがあれば、東北新幹線の「こまち」も作れる。
材料はすべて100円ショップで揃えられる。
しかもダイソーはすごい。
ビニールテープが、青・黄・緑の3色セットで100円、 赤・白・黒の3色セットで100円で売っている(2015/6/6現在)。
その2セットを揃えれば、ドクターイエロー/こまち/はやぶさのトリオが成立してしまうのだ。
***
さて。
雑な作りと思うだろう。
しかし、品質は度外視なのだ。ポイントはそこではない。
そこには背に腹は代えられない目的が、別にあるからだ ──
(ここから先は言い訳に入ります)
なぜ「ペットボトルクラフト」なのか
わが家のルーチンとして、パパ(ぼく)が帰ってきたら息子はぼくと風呂に入ることになっている。
でも息子からすると、パパが帰ってくると今まで遊んでたことをすべて中断し、風呂に入らなければならない。
キリが良ければいいが、タイミングが悪いと単なる割り込みだ。
毎回2歳児に「ちゃんとケジメをつけろ」と要求するのが酷であるのと同じように、ぼくにリーダーシップを身に付けろというのも酷な話である。不甲斐ないけど。
そんなわけだから、まずパパは家に帰ったら息子の気を引かねばならない。
(前掲のキツネさんもその一案である)
さて、今回はどうやって誘おうか ──
そこで思い立ったのが、お風呂で遊べるドクターイエローだった。
それゆえのペットボトルクラフトである。
ただ、キツネさんのように瞬時に召喚できるモノでもない。
かと云って、のうのうと設計図を描いてる暇はない。
時間はかけてられない。10分以内に結果を出したい。
品質ではなくスピード重視で作らねばならないのだ。
よって、帰宅するやいなや、ペットボトルとテープをかき集めて無心で作ることになった。スーツを着たまま。
ペットボトルクラフトは失敗してもすぐに貼り直せるとこがいい。ぶっつけ本番が利くスバラシイ工作なのである。
そして忘れてはならないのが、もうひとつのポイント。
「新幹線」であるというポイントである。
息子が食いつくから、という理由ではなく。
「新幹線はアイコンとして認識しやすい」という理由だ。
【参考】念願のドクターイエローを観に行く - あっぷりノート
その長所がふんだんに活かされている。
だから多少雑でも認識しやすいのだ。
(以上が品質に関する言い訳ですが、最後にペットボトルの良さについて論じて、締めさせていただきます)
他の素材じゃダメなんですか?
風呂で遊ぶために鶏肉の空きトレイや納豆のパックでボートを作ったこともあった。
パックのタンクに水を入れると、推進力に換えて動く、結構凝ったやつを。
しかし、穴を開けたり接着したりと工数が多く、乾燥するまで待ったりと思った以上に時間がかかった。
さらには浴槽に入れる前にあえなく破壊されてしまうという始末。
耐久性に優れていないとダメだ。労力をかけた割に全くもって報われない。
その点、ペットボトルは強い。
もちろん水には強いし、衝撃にも強い。
だから飲料水のパッケージに採用されてるんだけれども。
で、結果を話すと大したオチはないが、息子は喜んで入ってくれた。
おかげで水を汲んで遊べる、という副次的なメリットも見いだせたし。
***
言い訳のほうが長くなってしまって申し訳ないが、要は「風呂場で遊ぶもの作るならペットボトルがいいですよ」というお話でした。
投げ出さずに最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
貴殿の忍耐はきっとどこかで役に立つと思います。ご多幸を祈念申し上げます。
では、これにて。