救世主としての「キツネ」がわが家に仲間入りした。
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よく、「救世主」と書いて「メシア」と読ませることがあるが、わが家では「狐」と書いて「メシア」と読んでいいことになった。
今回はその「キツネ」の全貌に迫ってみよう。
一日中、妻と同じくらい(いや、それ以上か)おしゃべりをしているわけだが。
そんなおしゃべりだからなのか、いわゆるイヤイヤ期だからなのか、いっちょまえとは云わないが、半人前に口答えもするようになった。
ぼく 「お風呂はいるよー」
息子 「まだ遊んでるって言ってるでしょ!」
風呂に入ったら入ったで、
ぼく 「出るよー」
息子 「うー…いややっ!!」
しかし、キツネが仲間入りしてから激変することになる。
キツネ 「お風呂はいるよー」
息子 「はーい!」
さらに…
キツネ 「出るよー」
息子 「○○○も出るー!」
息子、豹変す。
拒む子も従うキツネである。
もしくは「狐の威を借る親」と云っても良い。
それくらいキツネは偉大なのである。
(それくらいぼくが下に見られているという説もあるが)
こちらが件のキツネである。
ちゃんとしゃべる。
日本語と少々のギリシャ語を。
声が高めなので、妻からは「クロちゃんにしか聞こえない」という評価を得ている。
クロちゃん
そしてつい先ほど「もう、このキツネはクロちゃんってことね」と正式に命名された。
実はこの「声」こそが大事なのである。あとで効いてくるのだ。
もちろん声色や口調を変えることで、異質な存在であることのアピールになる。
しかし、もっとも威力を発揮するのは「両手が塞がっている局面」である。
両手が塞がっていてはキツネを召喚できないとお思いだろう。
そんなときは「声だけで導く」という離れ業が使える。
下の娘を抱いているときに、
■「キツネ」の効果
上の息子は現在2歳4ヶ月。息子 「まだ遊んでるって言ってるでしょ!」
息子 「うー…いややっ!!」
息子 「はーい!」
息子 「○○○も出るー!」
■「キツネ」とは何か
さて、もったいぶっても仕方がないので、正体を明かそう。キツネ(声)「歯みがきしておいでー」
息子 「はーい」
というミラクルが起こせる。
さしずめキツネが己に憑依したような状況が作り出せるのだ。
もう少し訓練すればコーヒーの一杯や二杯くらいは淹れてくれるようになるかもしれない。
そのために、日頃からキツネ声(くろちゃんの声マネ)の鍛錬に重きをおいてほしい。
今では、息子が風呂のお湯を飲もうとしたときに
ぼく 「うわっ」
キツネ 「きたなーい」
ぼく 「汚いね」
キツネ 「やめたほうがいいよー」
息子 「うん」
という、いっこく堂レベルまで演出できるようになった。
子どもにとってのメリット
ぬいぐるみ遊びやごっこ遊びに近い感覚でエンジョイアブル
親にとってのメリット
道具要らずで、どこでも・誰でも・いつでもできて、ユビキタス
キツネにとってのメリット
親子とは違う第3者による仲介役として、導きやすいポジション
それぞれの頭文字をとって3Kと呼びたい。
新時代の3Kは「キツい、汚い、危険」ではなく、「子ども・家族・キツネ」が台頭するのである。
(余力があるなら、本物のクロちゃんを喚んできて「子ども・家族・クロちゃん」という3Kを構築してもよい)
もしかしたら「21世紀フォックス」ってそういうことなのか?と勘ぐってみたくなるほどに。
注意点はあまり召喚しすぎると、効果が薄れる可能性があること。あくまで仲介役としての絶妙なポジション取りが大事なので、その辺はうまいこと加減する必要がある。
結局は大人の都合だったりもするが、イヤイヤ期にお困りの親御さんは、いざというときに是非試していただきたい。
ちなみにこのキツネは怖いようである。
繰り出したら途端「ガオォォォ!!」と威嚇され、あえなく風呂に沈められた。
キツネ 「きたなーい」
ぼく 「汚いね」
キツネ 「やめたほうがいいよー」
息子 「うん」
■あっぷりへんしょん ~これからはキツネを採り入れた子育てを~
キツネ導入には三方好しのメリットがあると思っている。ぬいぐるみ遊びやごっこ遊びに近い感覚でエンジョイアブル
道具要らずで、どこでも・誰でも・いつでもできて、ユビキタス
親子とは違う第3者による仲介役として、導きやすいポジション
(余力があるなら、本物のクロちゃんを喚んできて「子ども・家族・クロちゃん」という3Kを構築してもよい)