前回の「シンボルの成り立ちを体系的に捉え」…の続き。
分析だけなら誰でもできる。ここで終わってしまえば「親ぼる会」の名が廃る。
先に進まねばなるまい。
ということで、今回は目的の後半部分「未来のシンボル創造に寄与すること」にチャレンジだ。
つまり、新しいシンボルマークを作ってみようという企画である。
あっぷりノート(このブログのタイトルです)のロゴでも作ろうか?
はたまた、この「親ぼる会」のシンボルマークにしようか?
うむむ…どれも独りよがりな感じがするので、組織の理念である「未来のシンボル創造に寄与すること」をやり遂げたい。
都道府県章に学ぶ、シンボルメイキング…?
あ、そうだ。石川県の県章にしよう!
都道府県章に学んだノウハウを都道府県章を作るのに活かす、というのは即効性が期待できる。
だから今のうちに僕が用意しておいてあげれば、いざ石川県民が「県章がほしくてたまらない」という渇望状態になったら、すぐに差し出せる。
なんて善良な団体なんだ、親ぼる会は。NPO法人化の話が来たらどうしようと、ついNPO設立の方法を調べてしまった。
ただ、ぽっと出の僕がなんのゆかりもない「石川県」のシンボルを作るなんて大きなお世話だと思うだろう。
そう、これはまぎれもなく、大きなお世話なのだ。
それを承知で石川県にまつわるシンボルマークを考えてみたい。
まず、多くの都道府県章に見られた4つの傾向「文字」「名産・名所」「抽象観念」「地形」からアイデアを練ることにする。
篆書で「石川」。画数が少ないからシンプルに篆刻にしたくなる。
ちょいと変形させて、ピクセルフォントにアレンジしてみた。
「イ」が4つで「いし」に「川」のダジャレ。
このダジャレパターンは難易度が高い。分かりやすすぎず、「実はイが4つなんだよ」というストーリーが語れるさじ加減を演出しなければならない。
金沢市には一度いったことがある。兼六園に金沢城、21世紀美術館やひがし茶屋街…
思い出すだけでまた行きたくなる。兼六園の霞ヶ池がトレビの泉だったら間違いなくコインを投げて再来を願っただろう。
新旧の文化が見事に融合した県とこじつけて、シンボライズしやすそうな兼六園の灯篭を、ピクセルアートにしてみた。
ドット絵調のシンボルも前衛的でいいんじゃないか。クール・ジャパンにおけるクール・イシカワとして。
石川県の誇る伝統文化として輪島塗がある。
この文様や漆器のフォルムがシンボライズの参考になるかもしれない。
意外と加賀前田氏の紋章「加賀梅鉢」がそのまんまだったりして。
あと、蟹が美味しいよね。
という理由で蟹のドットシンボル。
郷土の花「クロユリ」。
▼何のシンボルを作るか?
さて、作るのはいいが、何を作るかという課題にいきなり直面する。はたまた、この「親ぼる会」のシンボルマークにしようか?
▼石川県の県章を考える
前篇で発覚したことだが、石川県の県章は現時点で「設定なし」である。・文字
まずは個人的に一番好きなスタイル。ひらがなで「い・し」。加賀藩の「賀」を角字で。何も手を入れずしてこの美しさ。古来より伝わるニッポンの芸術である。
・名産・名所
ぽっと出の僕が作るためには多祥なりとも石川県にまつわる知識が必要である。やや手抜きになってきた。
県の花ではなく、郷土の花であることが石川県らしさといえる。
この雄々しすぎるシンボルはすぐ下の項でチャレンジだ。
・抽象観念
平和と発展の象徴として多く採用されがちな飛鳥。県の鳥イヌワシを基調に「いし」を意匠化してみる。・地形や色など
地形自体が右肩上がりだもん。「発展」を名乗るにはうってつけのルックスである。
緑の大地に、青い日本海を「石」「川」の漢字で表現した。
▼ドラフトを推敲する
露骨に右往左往してしまったが、ひとまずアイデア出し終了。結局自分の嗜好に落ち着いてしまう。