▲オリオン座と冬の大三角
先日、星空撮影への憧れについて語りましたが、実はまだ懲りずにチャレンジしています。
いまだによくわからないことも多いですが、「習うより慣れろ」の感覚で少しずつコツをつかみかけています。
そのあたりを今日は備忘もふくめて共有させてください。
明るさの調整
まずは暗闇を明るく写すための調整方法です。撮影モードをマニュアルにしてから各設定に臨みましょう。
ISO感度
光をとらえる能力を表す値。その値を上げれば、たくさんの光をとらえて写真は明るくなります。
ISO感度の特徴
- 上げるほど明るくなる
- 反面、写真のザラつき(ノイズ)がひどくなる
感覚的にはISO感度を800~1600くらいに抑えたほうがノイズが少なくできる気がします。
ちなみに、ISO感度の「ISO」は“International Organization for Standardization”の略という、フィルムとか光とかまったく関係のない略語です。
シャッタースピード(露出時間)
露出時間を長くすることで明かりを多く採り入れることができます。
ただ、ご存知の通り、星は動くのでシャッタースピードが長すぎると点ではなく線になってしまいます。
シャッタースピードの特徴
- 遅らせる(長くする)ほど明るくなる
- 反面、被写体が動く場合はブレる
推奨は20秒(20")程度と聞きますが、経験上5秒前後でもじゅうぶん明るく撮れます。
その程度なら星もまったくブレません。
絞り値(F値)
レンズの絞りを開ける(絞り値を小さくする)と明るくなります。
単純に、絞らずに(絞り値を下げて)開けるから明るくなるという理屈です。
絞り値の特徴
- 低いほど明るくなる
- 反面、低くするには大きいレンズが必要になり、大きいほど高価に。
つまり、ここを追求するとコストがかかり始めます。
私のカメラはF値3.9が限界なので、ほとんどその状態で撮影しています。
明るさ調整のまとめ
明るさの調整をまとめると、
- F値は可能なかぎり低く
- シャッタースピードは待てるだけ長く、または星がブレない程度に長く
- その上でISO感度をできるだけ低めに抑える
もし、写真が暗くなってしまう場合は、シャッタースピードを我慢してもう少し上げるか、ノイズを妥協してISO感度を上げる…というような微調整をすることになります。
ISO感度:3200、SS:6秒、F値:4.5
その他の設定
ノイズリダクション(ノイズ除去)
前述のISO感度を上げること等により発生するノイズを低減(Reduce)する機能。
特徴
- 写真のザラつき(ノイズ)を削減できる
- 反面、処理にシャッタースピード(露出)の時間相当が必要
この機能をONにすると、単純に撮影時間が倍になります。
私の場合はシャッタースピードを4~8秒程度で撮るので、倍になったところで知れていますが、20秒くらいで撮る場合は待ち時間が長くて苦痛です。特に寒空の下では。
たとえONにしても、ISO感度を上げていると、結構ノイズは残ったままになります。
クオリティよりも、とにかく撮影枚数を優先して練習したい場合はOFFでもいいかと。
手ぶれ補正OFF
手ぶれ補正はごく稀に誤動作を起こすらしく、三脚使用時は(手ぶれしないはずなので)OFFにしておいたほうが良いらしいです。
ホワイトバランス
寒色系がいいとの声もあったり、オートでもいいとの声もあったりします。
私の場合は寒色系が好みだったので、白熱灯色にしています。
セルフタイマー
あと、忘れちゃいけませんね、セルフタイマー。
私のような素人がタイマーなしでシャッターを切ると、ボタンを押した瞬間にブレてしまいます。
なので、セルフタイマーは2秒に設定します。
天候
星空は取り直しがききません。その最大の理由が天候です。
ぜひ天をも味方につけたいです。
雲行き
撮影スキルの熟練度にかかわらず天敵だとおもうのが、雲行きです。
僕は帰宅途中の空が澄んでるとモチベーションが上がるんですが、いざ夜中に外に出てみると分厚い雲がおおいかぶさっていたりします。
たとえ天気予報で晴天でも撮影タイミングに雲がないとは限りません。
たとえば、GPV気象予報というようなサイトで時間ごとの「雲量」を確認するといいです。
月の満ち欠け
当たり前ですが、空が暗いほど星はキレイにくっきり撮れます。
星空を撮影してみて初めて感じたんですが、月って明るいんですね。
新月に近いほど星空撮影には適してるようです。
ただ、私のようなビギナーはそこまで神経質になりません。
雲がない上に月もなければラッキーくらいの感覚で。
道具
レンズ
広角レンズがあると星空と風景を一緒に写す 「星景(せいけい)写真」が撮りやすくなるらしいです。
また、前述のように絞り値(F値)が小さいレンズはさらに高価だそうです。
カメラ業界には「レンズ沼」という言葉があるくらい、奥が深くハマると抜け出せないみたいです。
恐ろしいので、まだ、いいです。。。
三脚
100円の三脚をもう1本みつけたので、これで試してみました。
90°真上の上空を撮影できるので、当初の三脚よりは圧倒的に使いやすいのですが、何せたっぱが足りません。
カメラのモニターが覗きこめず、被写体が入ってるのか、ピントが合ってるのかが撮影するまでわからない、という非効率な状態です。
これはかなり不便なので、ちゃんとした三脚を探そうと思います。
防寒グッズ
空気が澄んでいる真冬がホントにキレイなんですが、とにかく寒いのが難点です。
手持ちの防寒グッズ
- ウィンドブレーカー上下
- 手袋
- ヒートテック
等を総動員して撮影に臨みます。
まだまだ首元と足先が冷えるので、
- 暖かソックス
- ネックウォーマー
が欲しいですね。
そういえば、スノボで使ってたネックウォーマーどこいったんだろ…
照明
夜中に出歩くので、最低限の照明は必要です。そんな照明を3種類紹介します。
ランタン
庭キャンプをやるために買ったsuaokiの3WAYランタン。
暗闇の中で自分の居場所を周知する意味で、縄張りをはるように置いています。
ペンライト
撮影スポットまでの道を照らすペンライト。
この時期の早朝ランニング用にダイソーで購入しました。
LEDが乾電池一本で動作するので、省エネで優秀なんです。
赤色ライト
真っ暗だとカメラの角度やボタンなど、手元の確認できません。かと云って、星空の下に眩しい明かりがあると興ざめです。
そんなときは明るすぎない色味の落ち着いたライトが必須です。市販のライトにフィルムを貼る方もいるほど。
ですが、私の手元にはちょうどいいライトがありました。
自転車用ライト(Sunspeed)の付属品です。
2個付いていたので、1個余ってたんですね。
眩しすぎず、邪魔にならず、ちょうどいいです。
画像編集
本格的にやるなら画像加工もします。
RAWとJPEGの両方で撮影する方もいるようです。
最初、RAWが何かの略だと思ってましたが、実は英語でそのままraw(ロー、生)でした。生魚をraw fishという、あれですね。
つまりのRAW(生データ、無加工)のまま撮って、あとから画像編集ソフトで加工するのです。
ただ、RAWファイルの加工には専用ソフトが必要だったり、技術も手間もかかるので、私はJPEGで撮ってます。
何なら、数多く撮りたいときはQVGA(320 * 240px)で撮ることもあります。
データ連携
ブログに掲載する(または、SNS等への投稿)手間を省けると、よりモチベーションが維持できます。
今は
- カメラで撮った写真をSDに保存
- SDカードをPCに入れて、PCからクラウド(Dropbox)にアップロード
- クラウドストレージから画像参照して投稿
という工程ですが、これが面倒。
この辺のストレスも軽減できるように環境を考えたいですね。熱が冷めないうちに...
カードリーダーをUSB経由でスマホに接続できたら良かったんですが、いかんせん私のDIGNOにはUSBホスト機能がないので、一旦PCを経由せざるを得ない状況におちいっています。
Eye-Fiカードを持っていたのですが、もう2年以上前にサービス終了していたんですね。
あっぷりへんしょん ~今後の課題~
▲カシオペア座(ISO:1600、SS:10秒、F値:3.9)
たちまちは三脚と防寒着がほしいです。
あと、深夜に外出すると翌朝早朝ランニングができなくなるので、時間の使い方も工夫したいですね。