いまさらですが、司馬遼太郎の『国盗り物語』を読むかたわら、ドラマ『半沢直樹』のDVD鑑賞会をしていました。
そんな中で学んだことと現在の心境を記しておこうとおもいます。
金言集
まずは、『国盗り物語』『半沢直樹』から、心に刺さった言葉をピックアップして、記録にのこしておきたい。
国盗り物語(斎藤道三 編)
・大慾の前には、小慾は殺すべし
・庄九郎(斎藤道三の幼名)は、人間に運命があるとは思っていない。(省略)庄九郎は運命を創らねばならぬ側の男だ。
・「わしは、人を毒で殺すような、陰湿なまねはしたことがない」(中略)
庄九郎的世界というのは、かれ自身が、自分の行為が美であり善であると信じているところから出ているようである。(中略)
なるほど、革命は、美と善を目標としている。すべての陰謀も暗殺も乗っ取りも、革命という革命家自身がもつ美的世界へたどりつく手段にすぎない。革命家にとって、目的は手段を浄化する。
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日曜劇場『半沢直樹』
・ええか直樹。どんな仕事をしようとも大切なのは人と人との繋がりや。ロボットみたいな仕事だけはしたらあかん
・伊勢島ホテルを救う可能性が1%でもあるのなら、私は鬼にでも悪魔にでもなる。
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斎藤道三(庄九郎)と半沢直樹のコミット力
かれら主人公のコミットする力(目標達成力)には共通する動因があるような気がしたので、以下にまとめておきたい。
(1)明確な目標をもつ
天下をとる。
銀行をよくする。
かれらのビジョンはデカい。
デカいが、決して絵空事ではなく、本人たちは夢の実現を具体的にありありと想い描いている。
まず、自分自身が達成できると強く信じていることが大前提。
(2)人とのつながりを大切にする
正論を振りかざして論破する、力でねじ伏せる、何てことはロボットでもできる。
かれらのすごいところは、対話を重んじたり、まわりのケアをおろそかにしないところだ。
いざというときの冷徹な判断も、日頃のコミュニケーションのおかげで周囲に理解されるどころか、むしろ信頼されることになる。
結果、事あるごとにまわりがついてくるリーダーへ着実にのし上がっていくことになるのだ。
(3)手段を選ばない
手段を選ばないというと語弊があるかもしれないので、いろんなオプションを持っていると言い換えてもいいかもしれない。
1つの手段を試してダメなら、また別の策を講じる。
目標達成のために決してくじけないのだ。
ときに狡猾で、ときに屁理屈。ストイックで、発想豊か。
自らを信じ、夢を信じ、あらゆる手段を尽くし、コンスタントにチャレンジして目標を成し遂げてゆくのだ。
あっぷりへんしょん ~半沢ロスを埋めるには?~
おさらいしておこう。
目標の達成には、
・大きくて明確な目標をもつ
・人とのつながりを大切にする
・手段を選ばない
この3つを心がけたい。
余談だが、ぼくは今“半沢ロス”になっている。
数年前に原作は読んでいたので、ストーリーは知っていたが、それでもドラマはめちゃくちゃ面白かった。
先週木曜日に最終回をむかえ、いま、完全に「半沢ロス」なのである。
続編がみたい。
小説では『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』と続編が出ているが、ドラマ化の話は出てこない。
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ウワサでは、堺雅人が「半沢直樹」を超えられる自信がなくて、首を縦にふらないとか、そうじゃないとか。
わかるよ、直樹。
ぼくも半沢直樹を超えるドラマを見つけられる自信がないよ。
そんな不甲斐なさを同僚に漏らしていたら、『下町ロケット』も面白いですよ、とアドバイスをもらった。
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とりあえず、これで心を紛らすしかない。
ちなみに、同じく池井戸潤源作のドラマ『陸王』も9/15(日)からスタートしますよ、とのこと。
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ありがと、同僚!
さっそく録画予約しておきました。