半沢直樹シリーズ『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』を読み終えました。

- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/09/02
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「銀翼のイカロス」は敵もテーマも重かったので、読了後に胸の奥にずっしりきました。
個人的にはサクッと読めて、上司としての半沢から学べる仕事の哲学がつまった「ロスジェネの逆襲」が良かったですね。
エピローグにつまったエッセンス
「ロスジェネの逆襲」のエッセンスは、半沢が部下の森山に飲みの席で語ったエピローグにつまってるおもいます。
備忘のためにも、一部を抜粋してお届けします(長いのでだいぶ端折ってます)。
いつの世にも、世の中に文句ばっかりいってる奴は大勢いる。だけど、果たしてそれになんの意味がある。
<中略>オレたちバブル世代は既存の仕組みに乗っかる形で社会に出た。好景気だったが故に、世の中に対する疑問や不信感というものがまるでなかった。
<中略>そして間違っていたと気付いたときには、もうどうすることもできない状況に置かれ、追い詰められていた。
<中略>だが、お前たちは違う。
<中略>我々の世代にはないフィルターがあり根強い問題意識があるはずだ。
<中略>世の中に受け入れられるためには批判だけじゃだめだ。
<中略>お前たちのビジョンを示してほしい。
<中略>果たしてどんな世の中にすれば、みんなが納得して幸せになれるのか?
<中略>正しいことを正しいといえること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。
原因は何か?という森山の問いに対し、半沢はこう答える ──
自分のために仕事をしているからだ。
<中略>仕事とは客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。
<中略>誰かが、そうやって戦っている以上、世の中は捨てたもんじゃない。
あっぷりへんしょん ~サクッと観たいなら花咲舞シリーズ~
今日、『花咲舞が黙ってない』のシーズン2(2015年版)を観はじめました。

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シーズン1(2014年版)につづき、一話完結型でサクッと観れて爽快感があります。
半沢直樹をはじめ、今まで観たルーズヴェルト・ゲームや下町ロケット、陸王などと違いモヤッと感を次回にまわすということがなくて良いです。

- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/09/05
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原作は『不祥事』『銀行総務特命』とのことですが、文庫でも『花咲舞が黙ってない』というタイトルがあるみたいです。
短編集らしいので、原作もサクッと読めそうですね。