スタンプの失敗作をリカバーした結果、使途不明なスタンプもどきができた。
■浅ましかったLINEスタンプもどきへの挑戦
先日LINEスタンプもどきを1つ作った。
しかし、いざ使ってみると不甲斐ない結果に。
その浅ましさは次の3点に集約できる。
(1)透過処理が利いてない
(2)メッセージがあらぬ方向へ
(3)吹き出しデザインが中途半端
発想が甘いのは承知の上だが、果たしてリカバーできるのか。
考えてみよう。
(1)透過処理をしなくていい形状にする
まず、送信時は問題なさそうに見えたカエルも…
なぜかリプライを受けたときにはこんな有り様に。
▲しかも、スタンプに関して酷い云われよう
調べてみると、LINE側が野良スタンプ(審査を通過していないスタンプ)がはびこるのを抑止するために、透過処理を無効化し、背景色が黒くなるようにしているらしい。
つまり、ぼくの方針「まず1つだけ作ってみる」というのが根こそぎ覆されたことになる。
でも、雑草は摘まれてもまた生えてくる。
小6のときの恩師が教えてくれた。
ということで、例えば四角いキャラクターなら背景の透過を気にすることはないんじゃないか、という発想でリカバリーに挑む。
ドット絵という方針は変えない。
そして、なんとかして透過処理を実現してやる!という根性はない。
(2)面と向かってメッセージを伝える
例のスタンプもどきは横向きキャラで作っていた。
しかし、LINEのガイドラインでは「表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの」というのが推奨されている。
メッセージを伝えるという観点では、横向きはマズいんじゃないか。
「ちゃんと相手の目を見て話しなさい」という親の言葉を思い出す。
ということで、ドッスンを描いてみた。
正面を向いてるし、四角いし。
何よりドット絵だし。
(3)フォントもキャラクターに統一する
もともとExcelで作ったスタンプもどきだったため、メッセージはオートシェイプを使っていた。
しかし、キャラクターがドット調なのに吹き出しがそうではない、という違和感があった。
よく考えれば、ピクセルアーティストとしてそれは許さざることだ。
是非ともメッセージもファミコン調のフォントで伝えたい。
しっくりくるフォントがなかったのでフォントは自作することにした。
フォントを作るために、ファイナルファンタジー5の画面キャプチャから、夜を徹して単語を書き写しまくる。
デジタル写経だ。
こんなことをしていると、なんて非生産的で非効率なんだ…と卑屈になりかけるが、「世を面白く」という高杉晋作氏の言葉に後押ししてもらう。
そんなこんなでFFフォント集ができあがった。
■あっぷりへんしょん ~LINE純正のアプリに頼っちゃえば~
その結果生まれたのが、冒頭のスタンプである。
毎年3月14日にしか使えないスタンプだ。
そんな不毛な行いから自己嫌悪に陥りそうになっていると、たまたま新しいアプリのリリース情報が入ってきた。
自撮り写真をLINEのスタンプにできる「ycon(ワイコン)」が公開 | 男子ハック
なんでも、LINEが自撮り写真をスタンプにできる『ycon(ワイコン)』をリリースしたらしい。
コンセプトは「自撮り写真向け」だが、カメラロールの写真でえれば、何でもスタンプ用に加工できるらしい。
もう、これでいいじゃん。