スーパーマリオのドット絵をフル活用して、壁紙をつくった。
大の大人が週末の深夜に3時間かけて。
「社会不適合」という五字熟語との葛藤の末、耐え抜いた渾身の力作である。
ドット絵の図案
もともとは「今まで模写してきたマリオシリーズのドット絵がたまってきたので、図案としてここに晒しておく」ことを趣旨とするはずだった。
「アイロンビーズやクロスステッチ、ポップアップカードの題材として、どうぞ」と。
ただ、それだけじゃつまらないから組み合わせて何か別のものにしてみようと思った。
アイデアはいつも既存のモノとモノとの組合せである ──
結果、生まれたのは冒頭に記したとおり、何の変哲もない壁紙となってしまったんだが。
さて、壁紙をお披露目する前に、予定通り「マリオシリーズのドット絵図案」を公開しておこう。
アイロンビーズやクロスステッチ、ポップアップカードの題材として、どうぞ。
スーパーマリオブラザーズ
世界一売れたゲーム。少ないCPU・メモリ制限にもかかわらず、巧みに表現されたキャラたち。
マリオ
クリボー
トゲゾー
キラー
一機消滅マリオ
足りない要素は受け手側の「想像力」でカバーした。
スーパーマリオブラザーズ3
シリーズ第3弾になり、キャラクターの輪郭が縁取りされて、よりコミカルな印象になったように思う。
マリオ
キノコ
スター
フラワー
スーパーこのは
ハテナブロック
カエルマリオ
個人的にはこの感じのドット絵が好き。ロックマンもポケモンもそう。
スーパーマリオワールド
スーパーファミコン(16bit CPU)なので、より鮮やかな色彩をよりなめらかに処理できるようになった。
ドッスン
ただ、やっぱりドット絵のシンプルさを追求するぼくとしては、ファミコンのほうが好き。
特に手芸するなら、色数も少なくて作りやすい、っていうのもある。
組み合わせて、壁紙にする
そして、そのアイコンたちを組み合わせて創ったのが、くだんの壁紙(携帯用)である。
まずは、スーパーマリオブラザーズより。
敵軍に屈したマリオ
スーパーマリオブラザーズ3から「パワーアップアイテムたち」
モノグラム調
マルチカラー調
某かのレイアウトに似ているのは偶然ではない。
壁紙に設定するとこんなイメージになる。
余談だが、「ブランド」とは「焼き印」を意味する北欧語から派生した言葉である。
自分の牛を他人の牛と見分けるために牛に印を捺していたそうだ。
そこから「品質保証」「想起イメージ」なんかの意味がくっ付いてきて、いつしか人はブランドに「自己を投影する」ようになった。
ぼくはマリオブランドに郷愁を重ねているのかもしれない。
つまり、現実逃避。
つまり、社会不適合へまっしぐらなのである。
あっぷりへんしょん ~熱中と解放のバランス感覚~
本家の配色を忠実にコピーしたので、つい時間がかかってしまった。
三日坊主のわりに、そういうことには妥協を許さない質なのである。
まったくもって損な性格だ。
しかし何よりも悲しかったのは、忠実にコピーしたつもりだったのに、でき上がりを比べると結局似ても似つかないモノになっていた、という事実である。
やはり、ブランドロゴの印象は強烈である。
そして、努力は報われないものである。
報われなくてもへこたれてはいけない。
少しでも社会に適合できるよう、太陽を浴びておこう。