すこし前の話になるが、DEEN※がベストアルバムを発売した。
※DEEN(ディーン)は、ボーカル池森秀一、キーボード山根公路を中心に1993年に結成された、日本のロックバンドで、1990年代に一大ブームを巻き起こした元ビーイング系バンドである。(Wikipediaより)
ただ、今回のベストアルバムは諸手をあげて喜べることではない。
DEENは過去にベストアルバムを何枚か世に送り出しているので、もうどれがベストと呼ぶにふさわしいのか、わからなくなりかけているのである。
そこで、今宵。
ベストアルバムの中の最高峰、ベスト・オブ・ベストアルバムを決めたいと思う。勝手に。
DEENに入門したいけど、どこから入ったらいいかわからない。
そんな貴殿・貴女に、どれが買いか、ご提案します。
DEENとぼくの距離感
今回リリースされたのは、このアルバム。
DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~(初回生産限定盤)
- アーティスト: DEEN
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
このアルバムの発表と同時に報告されたことがある。
3月10日をもってギタリストの田川氏が脱退するという悲報だ。
そのため、2月28日リリースのそのベスト盤が3人体制での最後のアルバムとなってしまったのである。
その報道をうけてどうかと云われると、正直、DEENについてそこまで思い入れはなかった。申し訳ないけど。
でも、揺れ動いた感情がある。
20年くらい前に聴いた「このまま君だけを奪い去りたい」「ひとりじゃない」「夢であるように」はふつうに良い曲だという印象があったし、ボーカルの池森さんの声もすごく透き通ってキレイな声だと思っていた。
ただ、CDを買ってじっくり聴くきっかけがなく、そのまま20年がすぎてしまったのだ。
あっという間である。
その20年間、DEENがベストアルバムを出すたびに「まずはベストから買おうかな」と、欲しいものリストに入れたままになっていたりもした。
▲ぼくの欲しいものリストに入っていたDEENのベスト
そんな微妙な距離感の中で、突然のメンバー脱退とベスト盤のリリース報告。
これはある意味、“きっかけ”ではないか。
田川氏がくれたラストチャンスかもしれない。
次の20年を棒に振らないために、ぼくはDEENに触れる旅に出ることにした。
DEENベスト盤出しすぎ説
さて、じゃあ最新のベストアルバムを買えばいいかというと、ちょっと待ってほしい。
先のアルバムをもう一度載せるが ──
DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~(初回生産限定盤)
- アーティスト: DEEN
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: CD
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6,264円也(2018年4月17日現在)。
高くないすか?
たとえプレミアムだとしても、ビギナーにはハードルが高い価格設定である。
冒頭に述べたとおり、DEENはベストアルバムを過去にいくつか出している。
Wikipediaによると、企画モノもあわせるとその枚数は8枚にものぼるらしい。
企画モノ(コンピ等)を省いても4作品。
これは安直に新しいものに手を出すのではなく、しっかりとコスパを確かめてから、カートに入れたい。
ベスト・オブ・ベストの条件
コスパの高さとは、すなわちお値段とシングル曲の網羅率のバランスである。
そのコスパの高いアルバムこそ、ベスト・オブ・ベストなのだ。
ということで、まずディスコグラフィーからシングル曲を全曲、一覧化した。
次に、アルバム別に収録されている曲を照合していく。
Excelで。
自宅の古いExcel2002では、IFERROR関数が使えなかったことにビビる(IFERRORは2007以降らしい)。
すべての情報が出揃ったところで、1曲あたりの価格を計算した結果、もっともコスパの高かったアルバムは ──
- アーティスト: DEEN,ミズノマリ
- 出版社/メーカー: アリオラジャパン
- 発売日: 2013/03/13
- メディア: CD
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これだ。
ジャケットはいちばんダサいけど、中身はベスト・オブ・ベストです。
『DEENAGE MEMORY -20周年記念ベストアルバム-』に決定しました!
ということで、皆さんもこれを機会にカートに突っ込みましょう!