あっぷりノート

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大きなお世話を、小さなお世話に。

KINCHO社員必見!蚊取り線香をひっ提げてアクセサリー市場になぐり込む

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「フランス語には、ポジショニング戦略をひとことで表す表現がある ── 穴を探せ。」
「消費者の頭の中に入り込む簡単な方法は、一番乗りすること」


(A・ライズ、J・トラウト著『ポジショニング戦略』)

 

KINCHO社の皆さん、耳の穴をかっぽじってきいてください。

 

これはけっして批判ではありません。

 

提案です。

 

御社の発展のために、新市場の開拓のために、「小さなお世話」をさせていただきたい。

 
 
 

■ガジェットの外観と機能のせめぎ合い

実用性とデザインが共存するガジェットというのが良くある。

  

たとえばこの懐中時計。

 

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英国で仕入れてきた代物だ。かっこいいだろう。

 

時代錯誤的な質感がたまらぬ。

 
 

一方、これはKINCHO製の「おでかけカトリス」。

 
 

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ダサいだろう。

 
 

いや、KINCHO様の名誉のために品質の高さはたたえておきたい。

 

なんせ蚊取り線香としての効果は絶大である。

 

というのも、娘のエルゴ(抱っこひも)に付けつづけていたところ、娘は生まれてこのかた蚊の餌食になったことがない。

 

体にうめ込みたいくらい効果的なのだ。

 

ただ、いかんせんダサい。特に色が。

 

しかし、このフォルム。

 

時代錯誤的ガジェットとしての素質はある。

 

なので、ぜひモディファイにして、蚊取り線香市場に一石を投じてみたい。

 
 
 

■蚊取り線香市場の可能性

さて、ぼくが何も考えずに提案してるとお思いだろう。

 

たしかに普段はそうかもしれない。

 

でも、今回はちがう。

 

徹底したリサーチをもとにご提案しているのだ。

 

まず、蚊取り線香市場を調査しよう。

 

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 ▲図:蚊取り線香市場(あっぷりノート調べ 2015/7/22現在)
 
 

ご覧のとおり、すでに市場は血で血をあらうレッドオーシャン

 

携帯性を追求した「おでかけカトリス」も例にもれず、熾烈なポジション争いの渦中にいる。

 

ただ、不毛な競争から脱却の余地はじゅうぶんにある。

 

マーケティング界の重鎮フィリップ・コトラー氏は著書『コトラーのマーケティング思考法』で、「市場」ということばを

 

市場 = ニーズ、ターゲット、時間、場所、状況、経験

 

と定義している。

 

つまり、どんな状況で使うか、どんな体験をするかで、切りとることができるのだ。

 

レッドオーシャンから抜け出すにはその切り口がじつに効果的である。

 

携帯型蚊取り線香をどんな状況で使い、どんな体験をしたいかを考えれば、新市場はすぐ見つかる。

 

氏の提唱する「ラテラル・マーケティング」の発想を適用してみよう。 

 

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蚊取り線香を身につけ、森に繰り出す際は、かっこよく着こなし、周りから「カッコイイ」というまなざしで注目されないと意味がないと思うのだ。

 

ちなみに「カッコイイ」というのはこういう状態のを云う。

 
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Sex Pistols | The Official Website

 
 

このカッコよさに遜色ない蚊取り線香をぜひとも投入したい。

 

パンクファッションに映える、アクセサリーとしての蚊取り線香をつくればいいのだ。

 

いわば、蚊取り線香のアクセサリー化である。

 

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ということで、アクセサリー市場に蚊取り線香をひっさげて狙うのだ。

 

狐の威をもっと借りると、氏いわく

 

デザイン(製品の外観)変更によるイノベーションを実施することで、製品・サービスのスタイルの変更やポジショニングの変更に関心を寄せる顧客層を広げ、ターゲット市場を拡大することができる

 

とのこと。

 

要するに、この調査からわかることは「蚊取り線香の外観を変更してアクセサリー化すれば、絶対に売れる」ということである。

 

これを自信のよりどころにして、製品化にむけたお手伝いをさせていただこう。

 
 
 

■蚊取り線香のモディファイ

カッコよさというのは前述したとおり、もはや「パンクファッション = カッコイイ」と解釈してよいだろう。

 

パンクファッションのエッセンスは何かと云うと、「ブラック&シルバー」である。

 

つまり、蚊取り線香も「ブラック&シルバー」にすれば、カッコよくなるのは確実なのだ。

 
 

ということで、さっそく「おでかけカトリス」を分解する。

 

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全体を黒(タミヤカラー)で塗る。

 

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サンドペーパーをかけ忘れたことに気づくが、忘却の彼方へほうっておく。

 
 

ちなみにカメラを少しひくと、

 

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このような光景になる。

 
 

息子のプールに気をひかせて、父親はこっそりマーケティング活動にいそしむのだ。

 

…って、すぐに「なんか、臭い」とバレたが、意思を強くもって続けよう。

 
 

シルバーリーフで仕上げる。

 

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そして、ダサさの象徴であるフックをカラビナにとり替えて…
 

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時代錯誤的ガジェットの完成に家族も大喜びだ!

 
 

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いかがでしょうか、社長。

 
 
 

■あっぷりへんしょん ~ライバルのポジションを崩す~

フマキラー社の「どこでもベープ  プレミアム」はなかなかいかつい容姿をしてらっしゃる。

 

まさか「アクセサリーとしての蚊取り線香」市場をねらってるんじゃなかろうか。

 

負けてはいけない。

 

ブルー&ホワイトがブランドカラーなのかもしれないが、ブラック&シルバーこそがカッコイイのだ。

 

さらに云うと、新市場開拓に既存ブランドのカラーなど必要ない。

 

もう一度引用させていただこう。

 

「フランス語には、ポジショニング戦略をひとことで表す表現がある ── 穴を探せ。」
「消費者の頭の中に入り込む簡単な方法は、一番乗りすること」

 

あるのは先駆者利益だけである。

 

そこで新たなブランドを築けばよい。

 
 

その一翼を担うフラグシップアイテムとしてとして、このパンキッシュ・カトリスを起用したらいいんじゃないか。

 
 

── という提案でした。

 
 

おしまい。

 
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