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麗しき「光跡ラン」への誘い │ 夜ランの楽しみ方②



こんな方にオススメの記事
  • 夜ランの楽しみ方ないかな~とお悩みのアナタ!

  • もともと夜ランをこんなに楽しむ予定じゃなかったんですが、楽しみが尽きないので…

    秘技「光跡ラン」の極意を伝授してしんぜよう。


    この記事を読めば

    こんな写真や

    こんな写真を撮りながら走れるようになるよ ^^b


    夜ランの問題

    夜ランは暗くて景色が楽しめない…

    ならば「星ラン」はどうじゃ!と提案したのが下記の記事↓

    でもこんな声が上がってきました(上がってないけど、反響があったことにする)。

    • 星の良さはわかった
    • でも天気に左右されまくるし
    • そもそも田舎モンしか楽しめなくね?

    ぐぬぬ…

    確かにそうかもしれぬ。


    そこで今回は天候にも左右されない、田舎でも都会でもできる「光跡ラン」をご紹介したいと思います。

    光跡ランとは

    光跡ランとはこれまた私が勝手につくった言葉ですが

    光跡写真を撮りながらランニングすること
    です。

    ※星ランの光跡バージョンです(変わり映えがないとか言わないで〜)


    さてはて?

    じゃあ「光跡写真」って何ですの??

    光跡写真とは

    こういう質問は相棒のAIちゃん(ChatGPT)のほうが得意そうです。

    ねえねえAIちゃん、「光跡写真」って何?

    光跡写真(こうせきしゃしん、英語で"long-exposure photograph")とは、一定時間の間、光が入り続けるような状態でカメラのシャッターを開いて撮影することで、移動中の被写体や光の軌跡を写した写真のことを指します。

    露光(exposure)を長くして(long)撮った写真(photograph)ってことだね。

    例えば、夜の街並みを撮影する場合、カメラのシャッターを長時間開いた状態で、通りを歩く人々や車のライトなどが移動する光の軌跡を写し出すことができます。同様に、星空を撮影する場合にも、長時間露光して、星の軌跡を写し出すことができます。

    逆に動いていない人・モノを際立たせるって使い方もできるね。

    光跡写真は、普通の写真では捉えることのできない、美しい光景を表現することができるため、アート的な表現手法としても広く利用されています。

    そうそう、それをランニングと絡ませたいんです ^^


    これも夜にしかできないことですからね。

    実際にやってみましょう。

    光跡写真のパターン

    まずは具体的な手順はあとにして、大まかな撮影パターンを紹介しますが、大きく分けて2通りの方法があります。

    • 動く光を追跡して撮る
    • 自ら光を動かして撮る

    以下、カンタンに解説します。

    動く光を追跡して撮る

    水平方向に動く新幹線を撮ったり、歩道橋から垂直方向に動くクルマを撮ったりするパターンです。


    高速道路やバイパスを跨ぐ「跨道橋」は絶好のポイントだと思います。

    線路を跨ぐ「跨線橋」から電車を撮ってもいいですね。

    自ら光を動かして撮る

    交通量の多い幹線道路なんかは映えるんですが、いかんせん夜中の田舎道は閑散としており、なかなか撮影の機会に恵まれません。

    そんなときは、自分で光を動かしちゃいましょう。


    光跡アート」、「ペンライトアート」、「ライトペインティング」なんていう風に呼ばれています。

    手持ち花火で撮影している写真とか見たことあるんじゃないでしょうか。


    アレです。

    以降、「光跡アート」(すなわち自分で描く)手順をメインに解説していきます。

    光跡ランに必要なもの

    さて、いよいよ光跡ランに向けて準備します。

    光跡アートを描くために必要なものはこれです↓

    • カメラ(スマホ)
    • LEDライト
    • 三脚

    夜ランになるので、普段の安全対策(照明や反射板など)はしっかり装備しつつ、光跡ランに出かけましょう。

    カメラ設定

    カメラはマニュアルモードにしておいてください。

    設定はこんな感じです↓

    • セルフタイマー 3秒~10秒
    • シャッタースピード 15秒
    • ISO感度 64

    シャッタースピードは15秒くらいがちょうどいいと思います。

    長い方がゆっくり絵を描けるけど、露光が長くなって眩しい写真になってしまいます。


    いちおうISO感度は一番暗くしておきますが、たぶんスマホだとそれくらいが限界じゃないでしょうか。

    LEDライト

    LEDライトは光が拡散するタイプがおすすめです。

    というのも、光が直線方向にしか出ない懐中電灯のようなライトは、カメラの方向にしっかり光が向いていないとあまり光を拾ってもらえないからです。

    ↑こんなふうに光に濃淡のムラができやすい


    一方で光が広く拡散するライトであれば向きを気にせず絵が描けるので、私は自転車用のリアライトかスマホ用の撮影用ライトを愛用しています。


    ↑4年前は使徒不明だったカラフルライト


    コンサート用のペンライトも良さそうですね。

    カラフルで鮮やかだし、光も多方向に広がるので光跡アート向きです。

    三脚

    光跡写真は手ブレが天敵なので、三脚は必需品です。

    ただ、ランニングすることが大前提なので、軽くてコンパクトで持ち運びしやすい三脚である必要があります。


    私が愛用しているのはJoby「GorillaPod Mini」です↓


    これが真のオンラインマラソンだ!」のために購入したアイテムですが、今ならスターターキットもあるみたいですね。


    ホント何が役に立つかわからんものですw

    光跡アートの撮影手順

    撮影手順というほどではありませんが、以下に手順も記載しておきます。

    1. 撮影場所へ走っていく
    2. 撮影する
    3. 描く

    撮影場所

    光跡写真を撮るなら

    幹線道路が近いなら 歩道橋(跨道橋)、線路が近いなら跨線橋が格好の撮影ポイントになるとおもいます。

    そういう意味では駅近くは選択肢が多そうですね。

    光跡アートを描くなら

    地域的にそんな繁華街とは無縁だよ~という方は、自分で描いちゃいましょう。

    田んぼの畦道とか堤防とかクルマが行き交わないような場所がオススメです。

    撮影する→描く

    シャッターを押してから猶予がほしいので、前掲のとおりセルフタイマーをしかけておきましょう。

    そして、シャッタースピードが15秒なので、15秒以内に完成させなければなりません


    セルフタイマーの時間に準備して、シャッターが切られたらタイムアタック!という感じです。

    ※書き方のコツや注意点は後ほど

    光跡ランナーの例

    ここではいったん箸休めに、光跡を撮ったり描いたりしながら走っているランナーさんたちをご紹介しましょう。

    ぜひお手本にしてみてください ^^b

    ここまでは光跡写真↑
    ここからは光跡アート↓


    って、ぜんぶ私ですが
    #リターンズ


    書き方のコツ・注意点

    ここまで読んで、ちょっとやってみたい!という同志へ、コツや注意点をお贈りしたいとおもいます。

    • 文字の書き方
    • 絵の描き方
    • 撮影の仕方

    鏡文字をシミュレーションする

    カメラに向かって文字を描くことになるので、左右反対の鏡字で書かなければなりません。

    いきなりカメラの前に立つとテンパる(しかも時間制限あり!)ので、予めシミュレーションしてから臨みましょう。

    絵は一筆書きがラク

    文字より絵は左右をあまり意識しなくても良いかもしれませんが、ライトは点けっぱなしのほうがラクなので、できるだけ一筆書きできると良いです。

    顔とか書くと、目・鼻・口・耳…とパーツが飛び飛びなので、いちいちライトをその度にON・OFFしなければなりません


    ま、難しいほどやりがいはあるんですけどネ ^^;

    最初は簡単な図形(星とかハートとか)から始めるのが良いんじゃないでしょうか。

    撮影環境に注意

    歩道橋や跨道橋はしっかり安全対策がとられているとは思いますが、風に煽られてカメラを落としてしまったりしないように注意しましょう。


    自分で光跡を描く場合も暗闇の中で描くことになるので、周りから気づかれにくい環境になりがちです。

    通行の妨げにならない場所を選んでくださいね~

    最後に

    たぶん余程のセンスと才能を持ち合わせていない限り、最初からうまく行きません。

    だから何度も失敗し、やり直すハメにあいます。


    でも、そこで負けてはいけません。

    結局、最後は根性なんです。


    根性論は嫌いだけど、ことアートにかけては折れない精神が大事だと思ってます。

    だって端から誰にも求められてないんだから
    #このブログもそう


    自己満足を見てもらう、これがアートだと思っています。

    ※技術に共感してくれた出資者がパトロンとなり、アーティスト達を支えてきたのが西洋美術史のはず(持論ですが)

    最後の最後に

    最後の最後に余談ではありますが、「そういえばAIは『光跡ラン』のこと知ってるかなあ?」と気になったので訊いてみたら…

    「光跡ラン」とは、ランニングやウォーキング中に、LEDライトを付けた手袋やアームバンドを振りながら、光の軌跡を作りながら走るトレーニング法のことです。
     
    このトレーニング法は、光跡写真のような美しい光景を創り出すだけでなく、体幹の安定性や脚力の向上、バランス感覚の改善などの効果が期待できます。また、夜間のトレーニングやレースでの視認性の向上も期待できるため、ランナーの間で人気のトレーニング法の一つとなっています。
     
    「光跡ラン」は、比較的手軽にできるトレーニング法であり、特別な器具や設備が必要なく、LEDライトを付けた手袋やアームバンドがあれば、誰でも簡単に始めることができます。ただし、安全面には十分に注意が必要であり、夜間は周囲の環境や交通事情に十分に注意した上で行うことが大切です。

    と返ってきた。

    おいらより優秀じゃん。


    ↑ということで体にライトを巻きつけて走ってきた

    以上、人間がAIに敗北する瞬間でしたw


    Fix the Bits.