こんな方にオススメの記事
景観ランナーだったので、夜はさすがに景色は楽しめないよな〜
と諦めかけていたんですが。
でもやっぱりあるんですよね、夜ランならではの楽しみ方が。
夜は暗い問題
ランニングの目的の一つに、景観を楽しむことを醍醐味にされているランナーさんも多いとおもいます。
桜や紅葉を楽しんだり、城跡や古墳に訪れたり etc.
でも、夜だとライトアップでもされていない限り、楽しみが半減しちゃうんですよね。
暗くて見えないから。
しかし、夜ランを1ヶ月続けてみて気づいたことがあります。
探せば、見つかる ── と。
夜の景観=星景!
結論はタイトルでも云っちゃっていますが、夜でも拝める景観とは「星景(せいけい)」のことを指します。
読んで字のごとく、「星空の景色」ですね。
星景はふつうの景色とは逆で、暗ければ暗いほどよく見えます。
逆転の発想?です。
#いや、当たり前のことだろ
星の魅力
星にはその美しさにも魅力がありますが、いつでもそこにあるというのも(物理的にはめっちゃ遠いけど )魅力だとおもっています。
昼間も太陽で見えないだけで、そこに燦々と輝いてるはずですからね。
時間帯、場所、天候によって見えたり見えなかったり。
コレクターアイテムのような希少性が楽しめたりもします。
さすがに「星を知らないと人生半分ソンしちゃう!」とまでは言いませんが、身近にあるものに興味があると幸福度が上がりやすい気がします。
#史跡とかも同じ
時間と労力をかけて秘宝を求めるのもそれはそれでワクワクしますが、大切なものほど近くにあることに気づけるのもエモいでしょう?
星ランの3ステップ
すみません、前置きが長くなりました。
いよいよ星ランをご紹介いたします。
星ランとは(私が勝手につくった走り方ですが)
#勝手にしやがれ
星ラン実現のためのステップは以下のとおり。
- 調べる!
- 走る!
- 撮る!
調べる!
星景は外的要因に強く影響を受けるので、事前に調査が必要です。
いろんなツールや資料を動員して。
星空指数
当たり前ですが曇ってる日は拝むことができません。
晴れててもうっすら雲がかかってるだけで隠れてしまいますからね。
そんな状況を未然に回避するためにtenki.jpが発表している「星空指数」で予報を確認しておくといいでしょう。
お住まいの地域の星空指数が80~100なら星ランのチャンスです!
100なら盤石ですが、80だと時間帯や方角によって雲が紛れ込んじゃう感じですかね。
月齢カレンダー
あと、意外と星空撮影の妨げになってしまうのが月の光なんです。
偉いもんで、月明かりって夜中に見るとまぶしいんですよね。
なので、「月齢カレンダー」で新月近辺を狙う、というのもテクニックのひとつです。
あまりにも月がまぶしいときは、逆に月を撮るほうへシフトしても良いとおもいます。
意外と美しく撮れちゃうかも?
星・星座に関する知識
星の知識を仕入れておくとよりいっそう星ランが楽しめます。
単に星空を見て「キレイ~」と感嘆するだけじゃなくって、たとえば
- ベテルギウス
- オリオン座
- 冬の大三角
- 冬のダイヤモンド
図鑑や星座早見盤をみたり、
最近なら星空観測用のアプリもありますし、
科学館やプラネタリウムにいくのもいいですね。
ぜひ知のシャワーを浴びて星ランに臨んでみてください ^^
↓ちょうど2年前にもおんなじようなこと云ってた
走る!
星ランには普段の夜ランの装備に+αの持ち物が必要になります。
- 赤色LED
- スマホ
- 三脚
赤色LEDの使い道は末尾の注意点でお話します。
星の撮影はシャッタースピードを遅くする必要があり、手ブレが天敵なので三脚は必須です。
といってもミニサイズでOKですけどね。
小さい三脚ならポケットやランパンにはさんでもいいし、最悪手に持って走ることができます。
あと、後述しますが、脚がマグネットになっている「ゴリラポッド ミニ」は便利です。
そいつらを携えて、あえて明かりの少ない方面へグイグイ走っていきましょう。
撮る!
撮影には少しコツがいりますが、最近のスマホなら色んな設定に変更ができます。
私はスマホ(XPERIA II)のオートフォーカスを解除し、以下の設定で撮れるようになりました。
- フォーカス マニュアル
- ISO 800~1600
- SS 4秒~8秒
- 照度 電球
- セルフタイマー 3秒
設定したあとは三脚に固定して、狙いをさだめて撮るだけ。
セルフタイマーにする理由は、シャッターを切るときに手ブレしてしまうリスクを回避するためです。
前述したとおり、マグネットタイプの三脚が良いのはこうやってガードレールや電灯に固定することで、即席で展望台を作れるところにあります。
地面においても良いんですが、ミニ三脚だと狙いを定めにくいですからね。
確認する!
撮れたら必ずカメラチェックをしましょう。
慣れるまではいきなり完ペキに撮れた!とはなりません。
明るすぎたり、暗すぎたり、妨害されたり、照準が外れてたり…
何枚かチャレンジして納得がいくまで試行錯誤するのがポイントです。
そんなことをやってると、図らずしてGPSの軌道がさそり座みたいになったりします。
星ランナーの例
さて、ここではそんなふうに星空を撮りながら走っているランナーさんたちをご紹介しましょう。
ぜひお手本にしてみてください ^^b
夜ランついでに星座を楽しもう!
— アオ山ユウ城🌵𝚈𝚞𝚔𝚒.𝙰𝙾𝚈𝙰𝙼𝙰 (@you_key69) 2023年1月18日
冬は日本から見える20個程の一等星のうち7つが拝めるし、空気も乾燥してるからチャンス✨
🏃4.2K #夜ラン
・スロージョギング
ってことで星空撮影のリベンジ!ちゃんとスマホのフォーカスやISOも調整して撮ってきた。偉いでしょ😌#今回のは心が汚れてても見えるはず pic.twitter.com/yg5b3jKO29
調子に乗って走りすぎないように休足のつもりでしたが、星座撮影の衝動が抑えられず小走りで徘徊してきました(2.3km,22分)🥷🏼
— アオ山ユウ城🌵𝚈𝚞𝚔𝚒.𝙰𝙾𝚈𝙰𝙼𝙰 (@you_key69) 2023年1月19日
写真は順に
①カシオペア座
②双子座
③おうし座
です📷
裸足にサンダルだったので凍るかと思ったー🥶 #夜ラン #星座 pic.twitter.com/G9kljfUrL6
ツルツル路面こそ重心移動のトレーニングだ!
— アオ山ユウ城🌵𝚈𝚞𝚔𝚒.𝙰𝙾𝚈𝙰𝙼𝙰 (@you_key69) 2023年1月27日
🏃5.2K #夜ラン
・スロージョグ
アイスバーンは体重の真下で着地しないと脚をとられるので、一歩一歩接地を意識して走るべし。股関節から脚を運ぶイメージで。これを普段から意識できるといいよね。
と強がってみたけど、転びそうで怖かったー🥶 pic.twitter.com/3PUB84Bo7Q
知ってた?北斗七星には星が8つあるってコト✨
— アオ山ユウ城🌵𝚈𝚞𝚔𝚒.𝙰𝙾𝚈𝙰𝙼𝙰 (@you_key69) 2023年1月30日
🏃5.2K #夜ラン
・星座ジョグ
上から2番目の星(ミザール)の横にアルコルという添え星があり、それが見えるかどうか、昔は兵士の視力検査に使われたんだとか。
何にせよ粘りに粘ってようやく北斗七星の撮影に成功!みんなも星座をドシドシ投稿してね😌 pic.twitter.com/Qk7aeXNdGA
って、ぜんぶ私ですが
#もはやお決まり
注意点
念のため、星ランするための注意点を書いておきますね。
前方に注意
まずいちばんに注意していただきたいのが、星空に夢中になってつまづいたりぶつかったりしてしまうことです。
星空に見とれていると吸い込まれるような感覚に陥ることがありますが、事故らないように注意してください。
ケガしたり、加害者になったりしまっては元も子もないので!
風邪に注意
冬季限定ではありますが、星ランは順序が大事です。
下記の通り、順序を間違えないようにしてください。
- ○ 走ってから→撮る
- ✕ 撮ってから→走る
なぜなら撮影してるうちに凍え死んでしまうから。
間違っても素足にサンダルで臨まないようにしてくださいw
空気が澄んでいる冬は絶好の撮影時期ではありますが、ランニングの格好のまま撮影してるとさすがに寒くなってきます。
そんなときにランニングが良いウォーミングアップになるわけです。
走ってカラダを暖めながら撮影スポットまでいき、冷えてきたらまた走って帰ってくる ── というのが良いかとおもいます。
明かりに注意
星景は外部環境の影響をもろに受けます。
都会など明るい場所だと見づらいというのもありますが、手持ちのライトにも注意しましょう。
煌々と光るライトはNG。
撮影スポットについたら明かりは消して、目を暗闇に慣らします。
私はそこまでガチ勢ではありませんが、人が集まるような撮影スポットで白色ライトの使用はマナー違反だそうです。
私は前出の赤色LED(自転車のテールライト)を持っていきますが、赤色セロファンをかざして明かりを抑えている方もいますね。
星空が見えない地域は?
前項のとおり、星ランするにはどうしても外的要因がつきまといます。
星空指数もそうだし、そもそも明かりが多い都心部だと観測しづらい…
でも安心してください、どんな事情があっても私は読者を冷たくあしらったりはしません!
#博愛主義者
- 夜景を楽しむ
- ライトアップを楽しむ
この2つも選択肢に入れてみてください。
夜ランの醍醐味は星座だけじゃない!ライトアップだって楽しめるはず!
— アオ山ユウ城🌵𝚈𝚞𝚔𝚒.𝙰𝙾𝚈𝙰𝙼𝙰 (@you_key69) 2023年2月4日
🏃9.2K #夜ラン
・スロージョグ
ということで、いつもの郊外とは逆の市街地にある国名勝「奥の細道みすびの地」へ。田舎のライトアップはこんなもんでしたが…
1時間くらい動けたのは収穫!コツコツ行きましょ😌 pic.twitter.com/tBMATGcn7Z
星景は田舎にアドバンテージがありますが、夜景やライトアップはむしろ都心部のほうが見応えがあると思うので。
都会のライトアップはこんなにすげーんだぜ!って田舎モンに見せつけてください o(_ _o)
さいごに
星ランはガチで練習したいランナーやスマホを持ち運びたくない方には向いてないかもしれません。
ただ、星空指数が高そうな日はいったんトレーニングのことは忘れて、息抜きに星ランしてみてはいかがでしょうか。
#ホシ友募集中
Fix the Bits.
星座って英語で「constellation」って云うんですね。きっと語源は「con(繋げる)+ stella(星)+ ation(モノ)」だよね。ステキやーん。ということでこの記事のURLはconstellation-runningにしました ^^