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【覚悟】おおがきマラソン2022とパニック障害


パニック障害」という精神病にかかって4ヶ月。

まだ胸の奥がつかえる感じが残ってはいますが、薬のおかげでなんとか日常生活を送ることができています。


今回はツラい!苦しい!逃げたい!とかじゃなく、もうちょっと前向きな話、というか覚悟のお話です。

これまでのあらすじ

詳しくはこちらの記事を参照いただきたいですが、パニック障害に至ったあらすじはこんな感じです↓

決意表明

まずは決意表明から。

3年後におおがきマラソンの舞台に立つ!

昨日、おおがきマラソン2022に応援に行って、決意しました。

やっぱり初めて走った大会には思い入れが強いです。


そして。

5年後にフルマラソンに復帰する!

知らんがナ( ´Д`)っ))Д゚)・∵.

という方はここで閉じて頂いて結構です。


え!?そんなにかかるの?

という方はすみません、少しお付き合いください。


すぐ治らなくて良かった

前向きな話といいながら、いきなり泣き言のように思われるかもしれませんが、パニック障害はぶっちゃけ治る兆しがありません

でも治らなくて良かったとも思っています。


というのも、元は熱中症のトラウマだったので、涼しくなれば落ち着いてしまうのでは?という逆の不安があったからです。

気温が理由で治ってしまうと、秋冬はいいけどまた暖かくなってくると再発するのでは…という不安を抱えたまま春を迎えなければなりませんでした。


それが皮肉なことに、まだ治っておらず秋冬も安定して苦しめてくれるのです。
#スーパーポジティブ!


治ってなくて良かったというのはそういうワケがあります。

今いちばん恐れている意外なこと

じゃあ今何が原因で良くならないのか?


面白いことに、いま恐れているのは

また発作が起きるんじゃないか
という不安なんです。


急に痙攣や動悸、吐き気が襲ってきて恐ろしくなる…死ぬかもしれない…誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない…

そんなことが起きるわけもないのに、また発作が起きたらどうしよう…と思って発作が起きそうになるんです。


それを抗うつ剤で抑えている感じ。

いつの間にか不安の根源が、熱中症から発作そのものにスライドしていたんですね。


恐ろしや…

そんなわけで今は走り出すことすらままならいのであります。

COVID19をも凌駕する

11月末に最近流行り病のCOVID19にまで罹ってしまいました。

今年は厄年なんか!というくらい色んな病気にかかっています orz
(ホント精神力が弱まってると蝕まれやすくなっていて、人知れず食中毒になったりもしてた)


でもね、軽症だったのもあるかもしれないけど、発作に比べればぜんぜん怖くありませんでした。

いや、いちばんは妻の看病のおかげだったんですが。
#妻以外、全員感染した


不謹慎ですが、熱や喉の痛みがパニック障害のことを忘れさせてくれてました。

実はここにパニック発作を防ぐヒントがあります。

発作に効くイチバンの特効薬

パニック障害というのは厄介なもので、心の問題なのに"気合い"で何とかしようとしてもカラダがそれを妨げてくるんです。

発作という拒絶反応を起こして。


走ってもいないのに脚が攣りそうになったりします。

熱中症のことがフラッシュバックして身体がそれを再現しようとするんです。


すごいですよね、人体のフシギ


だから気合いで乗り越えようと思っちゃダメ。

いちばん効くのは「走ることを考えないこと」「別の作業に没頭すること」です。


あえて考えないようにすると逆に考えてしまうので、安心できる人と一緒にいたり、何か別のことに夢中になってるといいですね。


いぜん報告しましたが、パニック障害になってから漢検2級の勉強をはじめました。

そして、ここで初めて発表するけど、無事受かりました ^^b


あと最近はドット絵にハマっており、活動の場がInstagramへ移りつつありますが、ツイ廃している時間は大丈夫ですw

パニック障害にかかる条件

心の病気なので軽はずみなことは言えませんが、ただ単に熱中症がパニック障害に直結したとは感じていません
#あくまで個人の感想です

もちろんきっかけはそうだったのかもしれませんが、それ以前に

アキレス腱炎がもう治らないんじゃないか…
もう二度と走れないんじゃないか…

という不安が大きかったように思います。


熱中症になる5ヶ月前、2021年の2月にアキレス腱を痛めて、それからずーっと治る気配がなかった

その不安がずっと憑きまとっており、熱中症になったときのランニングでも脚を引きずって走っていたのです。


当時、ランニングのことしか頭になかった私は、その不安を知らず知らずのうちに蓄積させていたんだと思います。
#ちなみに未だ治らないorz

結果、熱中症が引き金となり精神疾患が発動。


今冷静になって当時の自分と照らし合わせると、そんなストーリーなら合点がいきます。


だから、みんなに伝えたいのは

熱中症になったとしても(もちろんならないのが一番!!)みんながみんな、パニック障害を併発するわけじゃないよ!
ということです。

デリケートな問題なので軽率なことは言えませんが、不安を煽ることが目的ではないということだけはご理解ください m__m

不幸中の幸いは…

まさか自分がこんなことになると思ってなかったし、ならないと分からない辛さはあったのですが、唯一の救いがありました。

それは

パニック障害のきっかけが家族でも仕事でもなかったこと
でした。


これが家族職場だったら離職とか家庭崩壊に繋がりかねません。

ヘタしたら人生を左右しかねなかったんです。


でも、私の場合はランニングを失っただけで助かりました
#もちろん仲間と走れなくなったのは辛いけど


逆に家族や職場に理解してもらえているのは、ラッキーとしか云いようがありません。

ホント自業自得だけど、周りに救われています。


感謝です。

ピンチを利用する

でも、嘆いてばかりはいられません。

パニック障害とアキレス腱痛を理由に消防団を退団させてもらう手はずを取りました。


情けないけど「壮健であること」というカンタンな条件が心身ともに満たせなくなってしまったからです。

精神も病んでるし、カラダも痛い。
#満身創痍笑


辞めるタイミングを見失いそうだったので、よい口実にはなったかと思います(すみませんo(__;o)

障害とはバリアである

障害は英語でbarrierと翻訳されます。

あのバリアフリーとかで聞く「バリア」ですね。


このパニック障害はどんなバリアかという考えたとき、これは

アキレス腱を守るためのバリアなんだ
と感じました。


ランニングをやめてもう1年3か月にもなりますが、アキレス腱は一向によくなる兆しがありません

病院を3回変えても、完治という謎の診断。
#本当にアキレス腱炎なのか?


一方のパニック障害も4ヶ月経ってわかるのは、この症状は数ヶ月やそこらで治るものじゃないということ。

なので、焦ってランニングを再開することは諦めました


諦めたら試合が終了するだけだけど、諦めなかったら人生が終了しちゃうかもしれないから。

なので、このパニック障害の治療期間はたっぷりとバリアを張ってアキレス腱の療養にあてたいとおもいます。


脚が治るのが早いか、トラウマを消し去るのが早いか、「いざ尋常に勝負!」っていう状態。


正直、いまフルマラソンのことを考えるだけでも動悸が起きそうなので…

だから、年単位で時間がほしいんです。

なぜ「5年後」なのか?

さて、冒頭に掲げた「フルマラソンの復帰までに5年」の根拠ですが、それは

生涯ベスト48歳説から逆算しているから
です。

統計的に生涯ベスト(Lifetime Personal Best)は47〜48歳と云われています。


今、39歳。


病気やアキレス腱の療養にあと1年以上かかるとして、40歳

ランニング初心者だったころを思い出すとハーフ走れるくらいまで1年。

フルマラソンまでさらに1年。


メンタル的なことにプラスして年齢的な障壁も出てくるだろうから、バッファ込みで5年が理想だろう、と。

で、44歳。


そこから焦らず、3年くらいかけてベストを目指す。

サブスリーできたら万々歳だけど、もはやそんな欲張りは云ってられません。


今までランニングを楽しませてもらった期間はそのための伏線だったと信じて、しっかり回収に向けて整理していきたいと思います。


整理すべきこと

とはいえ、5年はそれなりの時間がかかるので、ひとまず身辺整理を始めました。

「捨てる」という行為は、新しい出逢いを呼び込むスペースづくりに他ならないので。


今までありがとう、DSトレーナー

バイバイ、またね。


AdizeroProも手放そうと思うので、感謝を込めてキレイにした。

メルカリでもいいけど、せっかくなのでECショップ「BASE」で販売という形にしたいと思います。


常にチャレンジです ^^

ショップのURLはまたこのブログで告知します!


いきなり手続きで面倒なことが起きてるけど(苦笑)、僕をよく知ってくれている人に届けたいからね。

希望者がいなければメルカリへw

寄り添っていく覚悟を

これを闘病というのかわかりませんが、年単位で寄りそっていく覚悟を決めました。

幸い抗うつ薬を服用しはじめてから発作に見舞われたことはないので、もう少し動き回って何が良くて何がダメなのかを探りたいともおもっています。


そんなわけで控えたほうがいいと云われたカフェインは再開し始めました。
#今のところ大丈夫


あと運動と脳について勉強して、脳をだましていきたいと思っています。

やっぱり運動はしたほうが良さそうなので。


頓服薬を入れる、カッコいいピルケースもほしいな~

肌身離さず身につけておけば「いつ発作が起きても大丈夫」という安心感があり、チャレンジしやすくなると思うので。

最後に

実はこの記事を書き始めたのは11月初旬でした。

しかし、アホなことにブログを書こうと発作のこと思い出すとまた気分が悪くなり、でも逃げちゃいけないという余計な自尊心とずっと葛藤しており、書いては消して、消しては書いて ── でようやく公開にこぎつけることができました。


「勝手にしろよ」という話ではありますが、この記事を公開することこそが今の私にとっての次の一歩だったのです。

まだまだ先は長くなりそうですが、温かく見守っていただけると幸いです。


Fix the bits.