あっぷりノート

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「ピストンコース」とは?長所・短所、使いドコロを解説します!

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こんな方にオススメの記事
  • 走りやすい道路があまりない

  • 給水ポイントを減らしたい

  • 距離を微調整したい

  • 方向音痴だ

  • ピストンコース」はいかがでしょうか?

    • 距離を少しずつ伸ばすために
    • 夏場の給水を最小限にするために
    • 見知らぬ土地で安全に帰還するために

    意外と実用性が高くて、いつもと違う風景を楽しめるかもしれませんよ。


    今まで、平日のランニングコースはもっぱら「周回派」でしたが、最近「ピストン派」に改宗してその良さに気づいてしまったので、シェアしたいとおもいます!


    ピストンコースとは

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    左:ピストンコース、右:周回コース


    ピストンコースとは

    スタート地点から一定の距離を走った先で折り返し、同じルートを使って往復して帰ってくるコース
    のことです。


    皆さんのイメージどおりだと思いますが、注射器のピストンのように、押し出して(往路)引き戻す(復路)様子がそのままその名になっています。

    ※但し、必ずしも直線コースとは限りません


    もともとは登山用語で、スタート地点から山頂をどうやって目指すか、どうのように帰還するか、コースを設計するための用語のようです。


    対義語は「周回コース」。

    ピストンとは逆に、スタート地点から目的地を経て、同じルートを使わずにスタート地点へ帰ってくるコースのことですね。

    ピストンコースの長所

    ランニングするにあたり、ピストンコースには以下のようなメリットがあります。

    • 距離の調整がしやすい
    • 補給場所が減らせる
    • 短い道路が使える
    • 迷子になりにくい
    • 山奥でもできる

    一つひとつ解説していきましょう。

    時間・距離が調整しやすい

    ピストンコースには「調整しやすい」という利点があります。

    時間の調整

    われわれ市民ランナーは

    寝坊したッ!

    とか

    残業で走れん…

    とか。


    時間を確保するにあたって、いろんな事故や事情に阻まれることがあります。

    いつもより速いペースで走れられればいいですが、それができれば苦労しません。


    そんなとき、ピストンコースの利点に頼るのです。

    片道5kmを往復して10km走りたかったけど、4kmを往復にして8kmにしよう

    と微調整すればいいのです。


    周回コースだとショートカットできる道が必要になりますが、ピストンコースなら一本道でそれが実現できます。

    距離の調整

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    同じコースで8→9→10→11kmと、距離を伸ばした例

    これは今、私がいちばんメリットを感じている点です。

    故障からの復帰にあたり、走行距離を少しずつ伸ばしたいときってあります。


    そんなとき、ピストンコースの利点に頼るのです。

    • 片道3kmの往復で6km
    • 片道4kmの往復で8km
    • 片道5kmの往復で10km

    と徐々に距離を伸ばすことができるのです。


    道路事情などで片道距離が頭打ちになったら、往復回数を増やすことで無限に距離を伸ばすこともできますね。

    補給場所が減らせる

    同じコースを往復するため、導入に一箇所でもエイド(休憩所)があれば、2回立ち寄ることができます。

    これの何がいいって、夏場の給水ポイントや冬場に長時間走るときの補給場所をたくさん用意しなくていいところです。

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    周回なら2カ所必要なところをピストンなら1カ所で済む


    エイドは公園でも、コンビニでも休憩できればなんでもいいです。天然の木陰でも夏はじゅうぶんオアシスになりますからね。

    短い道路が使える

    解釈をもっと広げると、短い距離の往復だってピストンコースといえます。

    100mや200mくらいの距離だって、往復しまくれば距離をかせぐことができます。

    たとえば

    • WS
    • 坂トレ
    • 雨宿りラン
    など。

    WS

    短い距離といえばWS(ウィンドスプリント、流し)ですが、他にも以下のような練習があります。

    マラソンでいうところのVO2Max(最大酸素摂取量)を高めたり、ランニングエコノミーを上げる練習がそれに該当しますね。


    詳しい練習方法は上記のリンクをたどってみてください。

    坂トレ

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    坂のテッペンまで走って、同じ道を下ってくる「坂道ダッシュ」も、云ってみれば規模の小さいピストンのようなものです。


    これをさらに峠道で行うことで、何回も同じ起伏を楽しむことができるようになります。

    坂道ダッシュのように頂上で折り返すのではなく、峠を登っていったん下りきってから折り返し、また復路で同じ峠を登って下ってくるのです。


    これはキツいですぞォ~笑

    雨宿りラン

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    たとえば高架下トンネルの中だけを往復しまくるのもピストンと云えます。

    つまり、雨で走れない…というときも、長めの橋げたやトンネルコースをみつけてひたすら往復すれば雨宿りしながらランできるのです。


    ただし、GPSは狂うわ、滑りそうになるわで思いどおりに走れないかもしれないので、そのあたりは自己責任で f^^;

    迷子になりにくい

    見知らぬ土地で20kmを周回する場合、

    • 歩道がないかもしれない
    • 川が渡れないかもしれない
    • 行き止まりがあるかもしれない…

    というようなリスクが20kmの間つきまといます

    しかし、ピストンコースであれば、10kmを1往復するだけなので、そのリスクが半減されます
    (5kmを2往復にすればさらに半減…と調整がききます)

    すなわち「安全」だということです。


    もともと登山用語だったというのはその安全性からきています。

    登山でのコース取りは死活問題であり、崩落・岩場・凍結などを往路で確認できていれば、往路も同じ道で安全に下山できる。

    初めて行くようなところ、門限厳守のとき、方向音痴の方にはピストンコースがオススメです。

    山奥でもできる

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    極論すれば、ピストンコースは道一本さえあればどこでもできます

    密は避けるために山奥に来たはいいけど、いかんせん道が少ない…


    でも、ピストンコースなら大丈夫。

    4月末にオンラインハーフを行った際、峠の一本道で敢行してまいりました。


    道がほとんどない土地、または走りやすい道が少ない場所でもピストンコースなら行って帰ってくることができるのです。

    特に最近では都市型のマラソン大会は開催されにくくなり、代わりに河川敷を往復し続ける大会が増えましたが、それもピストンコースならではの長所といえるでしょう。

    ピストンコースの短所

    いろいろ融通の利くピストンコースですが、もちろん万能ではありません。

    ここでは2つだけ、ピストンコースの欠点を紹介しておきます。

    • ワクワクが半減する
    • Relive映えしない

    これらの欠点を理解した上で愛してあげましょう。

    ワクワクが半減する

    先ほどの20km周回を10km往復にした場合、リスクは半減できますが、その分ワクワクも半減してしまいます

    同じ道をかえることになるので、往路での新鮮味が欠けてしまうのです。


    完全な周回ではないとはいえ、違うコースで帰ってくると「あ、この道はここにつながってたんだァ」という発見ができます。

    そういう偶然の出逢いがないんですよね。


    そこはトレードオフとわりきりましょう。

    Relive映えしない

    これはオンラインハーフを走ったときのReliveです。

    復路はどこを通るかが決まっているので、面白みに欠けます。

    一方、こちらが同じ時期に花見で街の外周を周回したときのReliveです。

    比べるとやっぱり違いますね。


    外周のほうが冒険心が感じられますが、ピストンだと予定調和という感じがしてしまいします。

    Reliveについてはコチラをどうぞ

    ピストンコースの楽しみ方

    ピストンコースの利点は活かしつつ、なんとか欠点をカバーしたい。

    周回コースをピストンで走る

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    たとえば、いつもの周回コースで

    • ①半分まで走って、そこから折り返して帰ってくる
    • ②一周走って折返し、逆向きに一周回って帰ってくる

    前者はいつもと同じ距離を走ることになり、後者は2倍の距離を走ることになります。


    両方に共通していえるのは、どちらもいつものコースを「逆向きに走っている」ということです。

    逆向きに走ると急に新鮮味が生まれます。


    すなわち「ワクワク感が演出できる」ようになるのです。

    但し、野良ランナー限定です。競技場のルールや公園のマナーなど、場所によって走る方向が定められている場合は、郷に従いましょう。

    周回コースと組み合わせる

    ピストンコースでは同じコースを行って帰ってくるだけなので、楽しみよりもトレーニング色が濃い走り方になります。

    このままでは飽きてしまう…

    というランナーにおすすめなのが、周回コースの特長を借りて、ワクワク感をプラスするという手法です。

    ひとえに周回コースといっても

    • 同じランニングに盛り込む「ガチユル風」
    • 別日にわりきる「セット練風」
    の2つのやり方があります。

    ガチユル風

     
    ピストンコースでがんばり、そのあと周回コースを楽しむという「ガチユル風」に楽しむ方法があります。

    これは昨年ソロでいびがわマラソン(ハーフ)を走ったときのコースですが、峠の往復で脚を鍛えつつ、目的地では周回コースを楽しむ、という欲張りランニングができました。

    セット練風

    さきほどの例は同じコース上にピストンと周回、それぞれの要素を盛り込みました。

    一方で

    • 平日はピストン
    • 休日は周回
    というように日によってコースを使い分けるのもいいですね。

    これは自然にそうされている方も多いんじゃないでしょうか。

    平日はピストンコースで素直に鍛え、週末に時間をかけてハネを伸ばす、というように。

    折り返しゲームを持ち込む

    最後に。

    誰にも理解されないと思いますが、ピストンコースを走るときに個人的に楽しんでいるゲームがあります。

    それは

    いかにGPSに折り返したかを悟られないように折り返すか
    です。

    どういうことか?


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    ▲このように折り返し地点でもグラフが凹まないようにするんです


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    ▲ちなみにコチラは失敗したパターン


    あ、今ちょっとバカにしたでしょ?

    どーでもいいwと嘲笑された方、ちょっと待ってほしい。


    できるだけグラフを美しいほうが良いです。

    なぜなら、グラフの美しさは走りの美しさだからだ ──


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    ▲今日(6/30)のグラフなんてこんなに美しく折り返せた…笑


    道幅の広いところで、できるだけ大きく周り、GPSにちゃんと走っていることを伝える。

    そしてスピードは落とさない
    むしろちょっと上げるくらいのほうが、折り返してることが悟られにくくていい(誰にw)

    その際、ひとつだけ注意点があります。

    注意点

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    ピストンコースを走るときの注意点をひとつ、お伝えしておきます。

    それは

    折り返すときに必ず周りに注意を払ってから方向転換すること
    です。

    ランニングは人気(ひとけ)も交通量も少なくて、道幅が広くて、人出のない時間帯に走ることを推奨してはいますが、ピストンコースを折り返すときは注意が必要です。


    特に後方を確認せずに急に方向転換するのは本当にキケンなのでやめましょう。

    前を走っていたオッサンが急旋回して、こっちに走ってきたらビビります。


    しっかり後ろを確認してからゆっくり、余裕をもって迂回するように折り返しましょう。

    まとめ

    長時間ご清聴ありがとうございました。

    今まで断然周回コース派だったのですが、ピストンコースの魅力について考え出したら、止まらなくなってしましました。

    • 距離の調整がしやすい
    • 補給場所が減らせる
    • 短い道路が使える
    • 迷子になりにくい
    • 山奥でもできる

    ちなみに、同じように「周回コースの魅力を語れ」と云われれば、同じくらい書ける自信はありますw

    つまり、どんなコトからも魅力はいくらでも発掘できるのです。


    さあ、走る、を創ろう。共に。