こんな方にオススメの記事
いま、私が補給食の携行に使っているのが「ATiCウエストバッグ」です。
ふつうのマラソン大会よりも補給食を多く持つ「ひとりフルマラソン」はウエストバッグの真価を問うチャンスでは?
と思い、ためしてみた結果、想定以上にいいところを発見してしまったのでご報告いたします。
補給食やスマホをどう持ち運ぶか
ふだんは何も持たずに走るランナーでも、さすがにマラソンにもなると補給食やスマホを持ち運びます。
都市型の大規模マラソンだと、ICカードや携帯電話の携行が必須とされていたりします。
そんなとき悩ましいのがポーチ問題。
- そりゃあできるだけたくさん入ったほうが良いよね…
- でも揺れたり重くなったりするのもヤダ…
- できればゴツいのは勘弁してほしい…
- もちろん懐事情とも相談しなきゃ…
私も悩んでいた時期がありました。
マルチポケットパンツ信者だったのですが、いつしかハーフタイツの虜になり、何も携帯できなくなってしまったのです。
そんなときに出逢ったのが、ATiC製のウエストバッグでした。
これが上記の悩みをすべて解決してくれたので、ご紹介したいとおもいます。
根拠
私がATiCウエストバッグを薦めるのにはしっかりと根拠があります。
マラソンやロング走で使ってみた
実際にフルマラソンや30km走で何回か使ってみたからです。
詳細は上記の記事を読んでいただくとして、他にも33kmトレーニング等、ロング走のときも身につけて走りました。
身につけて走ってる動画を載せておきますが、そんなかさ張ってるようにもみえないですよね?
※背中に背負ってるのは別物
いまや、長い距離を長時間いっしょに走ってみて「これはモノを詰めれば詰めるほど真価を発揮するウエストバッグだ!」と実感しています。
他のポーチ類と比べて
もちろん、ATiCだけを棚にあげて誉めちぎっているわけではありません。
今までウエストバッグ系はいくつか試したことがありました。
↑それぞれのレビュー記事にリンクしています
しかしながら、
- Numberのウエストバッグはものが増えると揺れる
- YURENIKUIは収納力が小さい
- タイツだけで走るのでマルチポケットパンツが要らない
というように紆余曲折してきました。
そんな迷宮を丸腰でみごとにクリアしてきたATiCのウエストバッグは単純にすごいとおもうのです。
何が称賛に値するのか。
もう少しそのメリットを詳しく書かせてください。
ATiCウエストバッグがマラソンで活躍する6つの理由
以下にATiCウエストバッグのメリットを記載します。
- 収納力
- 安定感
- 見た目
- コスト
- 回転力
- トイレ
最初の4つ(収納力/安定感/見た目/コスト)は選定のための必須条件でしたが、後の2つ(回転力/トイレ)は想定外に良かったことでした。
解説します。
①収納力
ひとりフルマラソンでは下記の補給食を入れて走りました。
- PIT IN エナジージェル × 2
- アミノショット x 1
- マグオン x 2
- コムレケア
- 2RUN
- スマホ
②安定感
収納力があっても、重くて揺れてランニングの邪魔になってしまっては使えません。
その点もこのウエストバッグはクリアしてくれています。
- 伸縮性があり、カラダに密着するため揺れない
- カラダの重心位置に巻くので重さも感じない
③見た目
ご覧になって分かるとおり、バッグというよりもはやベルトです。
シンプルでスリムでスタイリッシュな設計が気に入ってます。
余計な収納場所や装飾がついていないミニマル仕様。
それでいてカラーバリエーションは豊富です。
コーディネートに差し色を入れるような選び方でもいいとおもいます。
私は地味なウェアに溶け込むように無難に黒を選定しましたが。
④コスト
私がAmazonで購入した当時はブラックのSサイズ1,080円でした。
かなり懐にやさしい価格設定ですよね。
今しらべてみても1200~1300円ほどの相場です(2020/3/5時点)。
FlipBeltが4000円前後することを考えると、4分の1のお値段です。
後ほどほつれを補修したことは話しますが、安かろう悪かろうではない印象です。
⑤回転力
これ以降は購入当時は意識していなかったメリット。
実際にフルマラソンに挑むまで気づかなかったメリットです。
回転力とはなんぞや?という話ですが、かんたんにいうと
これ、マラソンランナーならわかるとおもいます。
マラソンの終盤になってくるとカラダが疲弊しすぎて、腕を後ろに回すたけで腕や首回りが攣りそうになるんです。
寒い日なんかは手の感覚もないし、取り出すのに時間がかかる…
私もATiCのウエストバッグを着けていながらしばらく、そんな困難と戦っていたことがありました。
でも、先日のひとりフルマラソンを走っていた最中に「いや、回せばよくね?」と突然ひらめいたのです。
これ、バックルで固定してしまうポーチじゃ実現できないし、パンツと一体になっているマルチポケットパンツでもできない芸当です。
伸縮性があり、かつポーチとして完全に独立しているからこそのメリットだとおもいます。
これはマジで便利です。
⑥トイレ
これはマルチポケットパンツと比較した場合に限るかもしれません。
マルチポケットパンツの場合、パンツを脱ぐときに一緒に携帯している補給食たちを一緒にずり下げることになるのですが、ウエストバッグであればその必要はありません。
そもそも走っている最中にトイレにいかなくていいように工夫できるのが理想ですが、生理現象なので限界はあります。
また、ランニング中じゃなくても走る前に着替えてからトイレにいくときなんかもこのメリットに助けられるんじゃないかとおもいます。
サイズ
サイズはサイズ表どおりで問題ないかとおもいます。
- S:66.04 ~ 73.66センチ (26 ~ 29インチ)
- M:73.66 ~ 81.28センチ (29 ~ 32インチ)
- L:81.28 ~ 88.9センチ (32 ~ 35インチ)
- XL: 88.9 ~ 96.52センチ (35 ~ 38インチ)
私自身、ガリガリなんであまり参考にならないかもしれませんが
- 身長 168cm
- 体重 52kg
- ウエスト 67cm ≒ 26inch※
だったため、Sサイズを選定しました。
多少きつくても、逆に揺れにくくなると思えばいいし、伸縮性があるので、多少ゆるくても補給食を入れれば少しきつめになる。
つまり、スペック通りでいいってことです。
※余談ですが、二十歳の頃よりウエストが細くなってました。マラソンパワーすごい。
注意点
もちろんいいことづくめではありません。
注意点を3つ挙げておきます。
調節
形状からわかるとおり、締めつけの調節はできません。
過去にいろんなランニングポーチを使ったこともありましたが、大抵はリュックについてるあれ(サイドリリースバックルといいます)がついていて、調節が利きます。
ATiCのウエストバッグはそういう調節はできないので、サイズは採寸してから決めましょう。
ほつれ
補給食を入れて30kmを2回ほど走ってみたところ、内側の縫製部分に糸のほつれを発見しました。
もともとだったのか、走っているうちだったのか不明ですが、20年以上ぶりに裁縫道具を使い、縫製しました。
その後、フルマラソンを走っても問題なかったので、おそらく初期不良だったんでしょう。
個体差があるような気がしてます。
収納方法
伸縮性のあるポケットを広げてねじ込むことになります。
マルチポケットパンツのように上から突っ込むのとは少し違うので、たとえば走りながら
- ティッシュなどのゴミをしまう
- 飲みかけのジェルを一旦しまう
のは不得意だとおもいます。
この辺は従来のポケットに軍配が上がりますね。
なので、先日のフルマラソンでは
- ティッシュは袖にはさみ込み
- ゴミはウエストバッグにはさみ込んで
何とか凌ぎました。
しかし、チャックを開け閉めしなければならないポーチよりは、だんぜん使い勝手が良いです!
最強のウエストバッグへ
再三云ってきましたが、最近までマルチポケットパンツが最強だと信じていました。
しかし、パンツではなくタイツが走りやすいことに気づいてしまったのです。
なのでマルチポケットパンツから卒業してしまいました。
マルチポケットパンツが良くなかったのではなく、ハーフタイツが良すぎたのです。
ただ、マルチポケットパンツの“しまいやすさ”は魅力でもあります。
なので、マルチポケットパンツの「マルチポケット部」だけを加工して腰に巻いたらそれこそ「最強」の名をほしいままにできるんじゃないか ──
と思いついたけど、浅はかですかね。
あっぷりへんしょん ~ランナー爆買月間~
今月は「ランナー爆買い月間」だそうです。
某ウイルスのせいで停滞しそうな日本経済を少しでもみんなで回そうということなのでしょうか。
その流れに便乗して、お薦めアイテムをひとつ紹介させていただきました。
もしランニングポーチに
- スリム
- コスパ
- シンプル
- ミニマル
- スタイリッシュ