コロナビールというビールがある。
メキシコ生まれのさわやかなビールだ。
なんかライムを指して飲むらしい。
何故かは、わからん。
なぜなら、ぼくはビールが飲めないからだ(自慢)!!
気になるラベルデザイン
そんなビールが苦手なぼくでさえ、コロナビールには“気になること”がある。
それは、コロナビールのラベルにあしらわれている“謎の生き物”について。
何これ、カメレオン?
息子はロンギスクアマだ!というが…
そんなマニアックな生物を採用するだろうか?
息子「じゃあキュネオサウルスだ」
私「何それ、知らない…」
じゃあ本当は何なのか、調べてみよう。
コロナとは?
その根拠をたどるにあたり、まずは「コロナ」について説明しておきたい。
まず、コロナ(corona)というのは、現地語(スペイン語)では「王冠」(crown)のことをさす。
だからデザインにも「王冠」がしつらえてある。
ほら、皆既日食のときに太陽のまわりに漏れる光散乱(冠光)。
あれも、コロナという。
たしかに神々しい冠に見えなくもない。
ここまでは納得である。
きっとコロナビールの象徴は王冠なんだろう。
ただ、そんな横にロンギスクアマやキュネオサウルスなんてレイアウトするとは思えない。
ぼくはきっと権威の象徴なんだとおもう。
権威の象徴
かなり時間をかけてGoogle先生に尋ねて探しまわったが、日本語のサイトではまったく情報がつかめなかったので、英語で調べた。
すると有力な情報にたどりつく。
現在はすでにみつからないため、真偽は定かではないが、過去にコロナビールの公式サイト上で“Terms & Conditions”(ご利用規約)のページに“Crown and Griffins Design”(王冠とグリフィンのデザイン)という説明があったという。
グリフィン。または、グリフォン。
神話に出てくるライオンと鷲が融合した空想上の生き物だ。
鷲の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ。
お気づきだろうか?
百獣の王と鳥類の頂点である。
すなわち、王家の象徴である、ということだ ──
グリフォンは、まさにコロナ(王冠)を護衛するのにふさわしい動物なのだ。