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説得よりも納得!人を動かす3つの心理術

ライティングには心理学の知識も必要だということなので、実家にねむっていた心理学(というより心理術)の本を引っぱりだしてきて読んでみました。


どうぞ。



「ひとたらし」のブラック心理術

一時期はやった内藤誼人著の“ひとたらし”シリーズ第一作目。

「人たらし」のブラック心理術―初対面で100%好感を持たせる方法

「人たらし」のブラック心理術―初対面で100%好感を持たせる方法


人を動かすライティングには、人を説得して納得してもらう術を心得ていなければならない。


そこで、本書から“説得”にまつわる以下のテクニックを3つご紹介したい。


・レッテル法
・壊れたレコード戦術
・事前謝礼法



レッテル法

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「◯◯しろ!」と言うのではなく、「キミは◯◯の人間」というレッテルを貼るだけでいいのだ。上手にレッテルを貼ってあげると、部下のほうも、「なるほど、自分はそういう人間なんだ」と納得してくれ、結果として、その通りのふるまいをしてくれるようになる。


とある学校でゴミ捨てにかんする実験がおこなわれた。

どのクラスも、実験を開始する前には、ゴミをきちんとゴミ箱に捨てるのは約20%である。
ところが、「みんなキレイ好きな人たち」というレッテルを貼って話しかけるようにしたところ、なんと80%以上の子どもたちが、きちんとゴミを捨てるようになったのだ。
先生がゴミを捨てるようにと説得した場合では、45%ほどの子どもしかゴミをきちんと捨てるようにならなかった


これは意外とみんな自然につかえてるような気もする。

レッテル法では、そういう押しつけがましさを巧妙に隠すことができ、下の人間もそれを受け入れやすいわけである。

壊れたレコード戦術

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「寝る前に、おもちゃはきちんと片づけないとダメよ
「どうして?」
片づけなきゃダメなの
「このまま出しておいたら、明日もすぐ遊べるのに」
きちんと片づけましょうね
「…はぁい、わかりました」

このように同じセリフをうんざりするほどくり返すのが、〝壊れたレコード戦術〟である


この戦術がすごいのは、

理屈などなくとも、人を説得することはできる


という点である。


子ども相手でなくとも、うんざりするほどリピートされると「そういうものなのか」「しかたがないか」としぶしぶ納得してくれるかもしれない。


渋々だけど。


事前謝礼法

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これは読んで字のごとく

「事前に謝礼する」というテクニック


である。


相手に謝礼するのなら、相手が行動をおこす「前」のほうがいい。どうせ謝礼を渡すのなら、前もってあげてしまったほうが、説得のしやすさも違ってくるし、相手のやる気も違ってくるのだ。


ここでも謝礼を事前にわたすか、事後でわたすかの実験結果がのっていて、前者が78%の効果があったのに対して、後者は66%だったようだ。


著者いわく、このテクニックには相手を信頼してるんだよというアピールができるために納得してもらいやすいとのことだが、僕はもうひとつの側面もあるとおもう。


謝礼を受けとってしまったからにはやらねば ── という〝借りがある〟感覚である。


いずれにしたも、人を動かすことに有効であることにはかわりないかもしれないが。


あっぷりへんしょん ~心理術はさりげなく採り入れたい~

ここでネタばらしをしてしまってるので、僕が

「いつも読んでいただき、本当にありがとうございます」

「皆さんは本当に良い読者ですよね」

「この壺いかがですか?買ってください。買わないとダメなんです。」

とたたみかけたところで、まったく効力を発揮しないだろう。


こういうのは、さりげなく小出しにしていかないとね。


何せ「ブラック心理術」なので。