ブログを書く人たちへ。
・それは、誰に向かって書く文章ですか?
・それは、何のために書く文章ですか?
・上手に見せようとしていませんか?
・導入に気を配っていますか?
・読み手に何か発見がありますか?
・読みやすくなる工夫をしましたか?
・手垢のついた表現を使おうとしていませんか?
・批判的な視点だけで書こうとしていませんか?
これらは上阪徹著『書いて生きていく プロ文章論』の見出しから、僕にグサリとささった一部を抜粋したものである。
そんな見出しの中から学んだことを共有させてください(結果、自問自答になりますが)。
- 作者: 上阪 徹
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本
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書いて生きていく プロ文章論
本書はライターの上阪徹氏が職業文章家として大切にしてきたマインドセットがつめこまれた1冊。
300ページの頁数はなかなか読みごたえがある。
上阪氏は『プロ論。』でもしられるインタビューの達人でもある。
- 作者: B-ing編集部
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/12/19
- メディア: 単行本
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そのため、3分の1ほどはインタビューや取材にかんする心構えについても書かれている(第4章・第5章)。
ただ、今回はそれ以外の章から「書く」ことに特化して共有していきたい。
第1章・その文章は誰が読む?
上手に見せようとしていませんか?
「文章がうまいね」と言われたいと思いながら書いている文章というのは、実は読み手にその思いそのものが感づかれてしまう。(中略)そして、そう感づかれた瞬間から、読者はそうは思ってくれなくなります。
つまり、テクニックに偏重するのではなく、できるだけ平易な表現をつかいましょうね、ということである。
形容詞を多用していませんか?
形容詞は使わない。数字や事実を意識する。それだけで文章は変わっていきます。
気をつけます。
第2章・伝わる文章はここが違う
何を伝えたいか、整理できていますか?
文章では、「どう書くか」ではなく、「何を書くか」のほうがはるかに重要
やはり、テクニックではない。テーマや視点のほうが大事なんだろう。
導入に気を配ってますか?
まずは、優先順位の順番で紙に書いてみることをお勧めします。「伝えたいことリスト」の作成です。
(中略)
そして、どういう順番で文章の構成をするのが一番いいのか(中略)一番、印象深く伝えられるように文章を置くことが大切です。
なので、一応この記事も「伝えたいことリスト」を書き留めてから、書きはじめてみました。
導入に、最も印象深い内容、気になる内容を盛り込み、出だしに気をつけるのです。
意識したつもりではありますが、できてますかね?
そもそも読み手は(中略)基本的には、読んでくれないものなのです。
(中略)
読み手のことを考えたら少しでも面白く読んでもらうことを意識するべき
読まれたらラッキー。読んでくださり、ありがとうございます。
読み手に何か発見がありますか?
「読み手はきっとこういうことは知らないだろう」ということを書く
(中略)
忙しい時間を割いて文章を読んでもらうのです。読み手に何かメリットがなければ、申し訳が立ちません。
(中略)
驚きをもってもらえる内容を、ひとつでもたくさん入れたいと思うのです。
僕が「へぇ~」「なるほど」とおもったこと、皆さまに共感いただけてるでしょうか?
第3章・プロ文章家の心得
読みやすくなる工夫をしましたか?
まずは、平易な言葉を使う
使い慣れていない言葉を、文章だからとわざわざ使うことはない(中略)難しい漢字が1文字あるだけで、文章を追っていた目が止まってしまうことがあります。
話しかけるように、くらいがちょうどいいんですかね。
せめて、できるだけ行を替えていく。白いスペースを増やしていく。
はじめて出てきたテクニック的な要素のような気がする。
手垢のついた表現を使おうとしていませんか?
あまりにも安直に慣用句が使われているケースをよく目にします。しかし、(中略)それが、ポンと普通の人のぶんしょうにあるだけで、なんとも新鮮味のない文章に見えてしまう。
つい賢くみせようと見栄をはると、おちいりがちな失態。
第6章・「書く仕事」のキャリア作り
ここからは本当に“書いて生きていく”人のために書かれた、プロ意識についてである。
あまりにも重いので、あえて2つだけ、引用します。
何より原稿のクオリティを意識していますか?
これはこの本の読者、そしてあまねくライターに対するキラークエスチョンだとおもう。
ライターにとっての最大の営業ツールは何より原稿のクオリティ
出た、キラーセンテンス。
締め切りは厳守していますか?
原稿は100点満点を取るのは、難しいけれど、締め切りだったら、守りさえすれば、誰でも100点が取れます。ならば、守ったほうがいい。
先の原稿のクオリティもそうだが、考えてみれば、これはすべての仕事に通用することである。
クオリティの高い成果物を、締め切りまでに。
プロとして、生業をいとなむのであれば、そりゃ当然かもしれない。
あっぷりへんしょん ~ブログのクオリティも高められる~
プロブロガーでないにしても、せっかくWebの世界に文章を公開する以上、誰のために・何のために・何を書くのかを意識していきたい。
もともと文章を書くのが好きで、たのしいからブログを書いている。
だからそのクオリティを上げることにやぶさかではない。おそらく。
・上手に見せようとしない
・形容詞を多用せず、数字と事実を書く
・伝えたいことを整理する
・導入に気を配る
・読み手に“発見”をおすそ分けする
・平易な言葉と空白を多くつかう
・慣用句をつかわない
以上の7つの心構えは、今後のライティング・クオリティの向上に役立てていききたいとおもいます。