「駅伝部の学生はチームで駅伝コースの下見にいくらしいですよ。クルマで。」
と行きつけの美容師さんが教えてくれた。
下見か。
おおがきマラソンまであと16日。
僕も初マラソンのコースを下見しておきたい。
ママチャリで。
■ママチャリで下見をする
下見というのは、緊張をやわらげるために有効な手段のひとつである。
受験会場とかスピーチの会場とか、なにかしら本番をむかえるとき、できるかぎり会場の下見に出むくようにしている。
当日にムダな不安をもちこさないためだ。
初マラソンもハーフだからと油断してはいけない。
どんなコースかわからない、この先なにが待ちかまえているかわからない、という不安をかかえたままでは、本番当日に最高のパフォーマンスは出せない。
だから、下見は必須なのだ。
ただ、より手軽にすませたい。
よって、ママチャリに乗り込むことにした。
この日のために用意したスマホホルダーを自転車にセットして、
▲TaoTronics製のバイシクルマウント
おおがきマラソンのコース紹介ページのキャプチャをとり
▲わかりやすいのでGPSいらず
いざ出陣!
スタート地点は、大垣城。
このマラソンは「城と城を結ぶ」がテーマで、大垣城からスタートし、秀吉が一夜にして築いたという墨俣城をめざし、おりかえしてくるマラソンなのである。
▲道の途中とちゅうにこういう立て看板があるので、下見の道しるべにちょうどいい
大垣市は飛び地なので墨俣城のある墨俣町にいくまでの間に、安八町と瑞穂市を経由する。
目的は下見だが、ふだんこない地区なので道草をくう。
その瑞穂市内に結神社があったので参拝しておこう。
そのすぐ先には安八町と瑞穂市の境がある。
なので、ついでに市町村章も紹介しておきたい。
▲先進的な瑞穂市の市章と…
▲ザ・市町村章っぽい安八町の町章
瑞穂市にはいってすぐ、また大垣市墨俣地区になるが、そこでみえてくるのが墨俣城である。
結神社から市境をまたいで、墨俣城までつづく堤防がわりと整備されており景色もよく、気持ちよくはしれそうなコースだった。
本番がたのしみである。
■下見による収穫は?
当日に不安をのこさないために決行した下見だが、その目的はじゅうぶんに果たせたとおもう。
それ以外にも心の準備をしておくべきポイントもところどころみつけることができた。
いちばんの山場は墨俣町からおりかえして西に戻ってくる後半10kmだろう。
当日の天候にもよるが、西からふいてくる向かい風がハンパない。
西濃名物「伊吹おろし※」である。
※滋賀の伊吹山から東に吹き下ろされる冷たい風のこと
21kmはママチャリでもかなり疲れた。
とくにゴール地点から自宅にもどるときなんかは体力がほぼ残っておらず、6段変速のいちばん軽い「1」でこいで帰ってきたくらい、足がおもかった。
自宅からスタート地点まで往復8kmあるから、合計で30kmほどはしったことになる。
そりゃあ疲れる。
はしる前の想定では「やっぱり自転車はラクで気持ちいいな」「ロードバイクほしい」というステップで、あわよくば新しい自転車を検討する動機にでもなればとたくらんでいたんだが、まったくそういう気にならなかった。
ただ、下見という目的はじゅうぶん果たせたので満足である。
駅伝はクルマで下見に出いくらしいが、おおがきマラソンは自動車禁止区域もはしるので今回は自転車で下見をした。
ただ、本番は道路を通行止めにするからいいが、ふだんは交通量がおおい道があったりもする。
なので、下見の際はくれぐれもクルマには気をつけて。
できれば交通量のすくない早朝をオススメします。