選ぶときに注目すべきポイント、使用感を、ことの顛末をまじえつつお伝えしたい。
■きっかけ
春にむかうにつれ、
・日射しがまぶしい
・花粉がひどい
・堤防をはしると虫が目に入る
という問題が生じつつあった。
そこで「ランニング用のサングラス」というのが気になっていた。
しかし、そこには一つのジレンマがあった。
ゆるーいジョギングをモットーとしているのにサングラスなんかかけたらガチランナーと勘違いされるんじゃないか ──
やはり同じ悩みをもつランナーは数多いらっしゃるようで、お悩み相談的なカキコミもいくつかみられた。
が、回答はおおよそ「誰もアンタのことなんか見ちゃいないよ」というものだった。
確かにそうかもしれん。
よし、決まりだ。買ってみよう。
■選定のプロセス
選定のプロセスはランニングポーチを選んだときと同じである。
(1)情報収集
周辺知識がまったくないが、ほしいものがあるとき、どうするか。
とにかく調べまくって情報収集しよう。そして、上澄みだけすくいとってメモしておこう。
すると玉石混淆、雑多な情報がたくさん列挙されることになる。
・国産品も多くあるが、結局はオークリーがいちばん
・5,000円未満は、フィット感や耐久性に問題あり
・調光レンズはお高い
・曇天は暖色系のレンズが良いらしい
云々。
(2)優先順位をつける
ピンときた情報に優先順位をつけて、もっとも目的に合致している方向へ照準をあわせていく。
1 カッコイイ
2 花粉症対策
3 眩しさ対策(可視光線透過率)
(3)いらないことリストをつくる
色々な機能・効用があることがわかってくるが、逆にできなくていいことも決めておかないと信念がぶれてくる
・マラソン向けではない
・紫外線保護率は気にしない
・他のスポーツ(ゴルフ、サイクリング、スキー等)では使わない
・眩しさ対策なので暖色でなくてよい
(5)決断する
色々しらべているとたまにコスパのよい製品に心が揺れうごくことがある。
Zoffアスリートとか良さげ。
高橋尚子監修のやつとか。
3種のレンズ付け替え可能だし、割りにお手頃だし。
いかん。
しかしここは一点豪華主義をつらぬきたい。
意志をかたくもってSPORTS AUTHORITYにおもむき、選んだサングラスが、これだ↓↓↓
■括目せよ!
じゃーん!
偏光グラス!
なのに、1990円(税込)!!
え?なぜかって?
先の手順で(4)が抜けていたことにお気づきのことだろう。
本来は ──
(4)比較検討する
という手番が必要なのだ。
でも、ずぶの素人がいきなり机上の情報だけで比較するなんてどだい無理である。
着けたまま走ったことないし、その視界とか装着感とか想像できない。
要は経験不足ゆえに判断基準がないのだ。
そこで、いきなり2万円のサングラスを買っても良し悪しがよくわからないので、2000円のサングラスで何が足りないかを身をもって体験しよう、という判断を下したわけである。
不足を感じないなら2000円の走りってことだろう。
そのための2000円の投資である。
■使用感
花粉対策の効果測定ほどむつかしいことはない。
昨年、シソを食べまくったときも同じことを云っていたが、対処のBEFORE/AFTERを素人が比較することはできない。
サングラスも同じで、花粉が防げたかどうかは疑問であるが、そこはきっとフラセボ効果も作用して多少は何らかの何かが良くなったんじゃないかと信じている。
ただ、堤防を走りつづけたのに虫はまったく気にならなかったのは間違いない。
そういう物理的に目を守る効果もあったし、周りから表情を読みとられにくくなったことで、逆に周りを気にせずに走れるようになったようにおもう。
(もともと誰もぼくの表情なんて気にもかけていないんだけれど)
何よりもやはり眩しさに対してもっとも効果があったようにおもう。
参考にしたWebページではみんな異口同音に「何でもっと早く買わなかったんだろう」と云っていたが、そこに異論はない。
かけてみてはじめて気づいたが、走ってる間の日差しって結構ストレスだったのかもしれない。
無意識にまぶたの筋肉とか酷使していたんだろう。
それが一気に軽減された感じだ。
ただし、偏光グラスも安物だと、レンズがゆかんだりしていて乗り物酔いのような症状を誘発させてしまうことがあるらしい。
ここ1ヶ月、最大2時間ほどかけ続けてみて、支障をかんじたことはないので、しばらくコイツで走ってみることにする。
つまり、今のところ2000円の走りってことなんだろう。
走りの質が10倍濃くなったらオークリーのサングラス、検討します。
GWのランニングに箔をつけたい方、すこしでも参考にしていただければ幸甚です。