ドキュメントスキャナを買おうか迷っている。
でも、買うだけ星人の呼び声高いぼくが、いきなり設備投資しても続かない可能性が高い。
「三日坊主」という人種には「箱を作れば中身が入る」的な理論は通じないのだ。(なのに、形から入ろうとしてしまうからタチが悪い)
だからまずは手持ちの環境で実践してみることにした。
■「自炊」の由来
本を裁断してスキャンすることを「自炊」という。
その由来をご存知だろうか。
「デジタルデータを『炊き出し』と呼んでいたことから、自分でデジタル化することを『自炊』とした説」や、「デジタルデータをアナログから吸い出すから、自吸→『自炊』となった説」まで、諸説があるらしい。
【参考】 本の虫: 炊くという言葉について
でも、ぼくは「カメラのフラッシュを炊く説」がいい。
「いい」ってなんだ。
「いい」とは云いつつ、実はいずれの説にも違和感をおぼえている。
どういうわけか、物事の起源や由来に執着が強いぼくは(自己分析の結果、恐竜好きが原点ということになっている)、諸説に一石を投じたい。
それは、
「スキャナを開いたり閉じたりする様が、炊飯器を開け閉めする様に重なるから」
という説を主張したい。
…主張したところで何かが変わるわけではないが。
とにかく。
今回、粛々とプリンタ(複合機)でスキャンしている自分を第三者目線で見ると「なんか自炊してるみたいだなあ」と思ってしまったのである。
ただ、その理屈だとドキュメントスキャナでのスキャンは「自炊」とは云わなくなってしまうが。
ドキュメントスキャナというのは、こういうやつです↓
話が横道にそれてしまった。
閑話休題。
■複合機で効率よくスキャンしていく方法
本題に入ろう。
今回、手持ちの環境(複合機)でスキャンするのは楽譜。
複合機はこういうやつです↓
特にコピーしてもらったスコアたちである。
▼こういう類いの楽譜たち
使うタイミングが限られてるわりに、かなりかさばっている。
だから曲ごとにまとめてPDF化したい。
だいたい1曲あたり20ページ前後。重労働が予想されるが、果たして?
始めるや否や、途方もない作業であることに気づく。
思った以上に1枚をスキャンするコストが高い。
開けて、紙を入れて、閉じて、7秒くらいスキャンを待って、開いて、紙を抜いて、次のを入れて…という単純作業の繰り返し。
1枚にあたり10秒くらいだろうか。
1分間に換算すると、6枚程度。内職レベルである。
それをドキュメントスキャナでやるとしたら、用紙を手で差し替えせずして自動化ができる。
スペックにもよるが、1分あたり10枚前後。しかも目を離していられる。
うむ、時間を金で買う。それが設備投資というやつか…
と、ファイナンシャルプランを企てているさ中に気づいたことがある。
── コピーしてもらったやつは、原本を誰かが持っているんじゃないか
だとしたら、スキャンするだけ無駄じゃないか。
その思いが強くなり、割り切ってほとんど捨てることにした。
そして、もう一度やりたいと思える楽譜だけスキャンして残す。
▼月に祈れ!!
不便だからこそ、できる工夫ってあるよね。
結果、だいぶ効率が上がった。
わが家に楽譜は山積しているので、引き続き「またやりたい曲だけスキャンして、あとは捨てる」という自炊をしていきたい。
そして最終的に、タブレット的なもので適宜映写できれば十分だろう。
■あっぷりへんしょん ~本も裁断せずスキャンする~
ドキュメントスキャナはドキュメントを高速にスキャンできることにメリットがあるが、どうしても対象は「ドキュメント」のフォーマットでなければならないという制約がつきまとう。
だから、書籍も裁断して紙っぺら(ドキュメント)にする必要があるのだ。
一方の複合機は、単行本サイズまでなら見開きでスキャンできてしまう。
▼昔よくこうやって人のノートをコピーした

書籍に限って云えば、裁断する手間を考えると、別に複合機でスキャンしてもいいんじゃないかという気がしてきた。
というわけで、結局楽譜のみならず、本や書類もどんどんスキャンして、捨てまくることにする。
▼目下、自炊中