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速読!本は文字を読むのではなく、余白を観る

本棚を整理すると、読みたかったのに読めてない本が出てきたりする。

 

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台夕起子『速読脳』(ビジネス社, 2009)

 
 

5年くらい前に、本の読むスピードが上がるならそれに越した投資はないと思って買った。

 

しかし、生粋の買うだけ星人は、読むことすらしないままなおざりにしていたのである。

 

本を捨てると読む本が増えるというのは本当なのかもしれない。

 

せっかく与えられた機会なので読んでみた。そして、買うだけ星人は読むだけ星人にならぬよう、ちゃんと実践までたどり着けるのだろうか。

 

己との戦いがはじまる ──

 
 
 

ウテナ式速読メソッドの基本

まず最初にこの本のキラーフレーズを記しておく。

 

── 本を見るとき、活字の部分を“観る”のではなく、ページに残された活字以外の余白を“観る”のです。

 

この一文に、著者の云わんとすることがすべて集約されている。

 

このままだと余りにざっくりしてると思うので、もっと細かくいうと…

 

活字以外の余白を観ながら…
(1) 約1分間ページをめくり続ける(1ページあたり1秒)
(2) 右ページを1秒、左ページを1秒観てからめくる(1ページあたり2秒)
(3) 各ページを半分に分けて観る(1ページあたり4秒)
(4) 各ページを3分の1に分けて観る(1ページあたり6秒)
(5) 1行あたり1秒かけて観る
(6) 1行の真ん中に焦点を定めて横にスーっとずらしていく

 

…というように6段階のステップを踏むといいという。

 

更にその他、コツとして「丹田呼吸をしながら読む」「読みとれた内容や読めたページ数の記録をとる」「練習のために新聞や雑誌で始める」ということが書いてあった。

 

【参考】丹田呼吸とは簡潔にいうと「ヘソの下に意識を集中させ、鼻からたっぷり息を吸って口から長く息を吐く方法」

 
 

簡単にまとめると、以上がこの本のエッセンスである。

 

とてもシンプルな読書法だろう。

 

ただ、こういうのはもう方法論よりもひたすら実践が大事だ。

 

熱しやすく冷めやすいぼくのような人間はすぐに実践に移す必要がある。

 
 
 

ウテナ式速読メソッドの実践

ということで手元にあった本で試してみた。

 

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東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店, 2012)

 
 
小説だと浸れないままネタバレしやしないか憚られたが、多少の犠牲は目をつぶらねばならない。
 

投資のつもりでチャレンジした。

 

そして始めるやいなや、それは杞憂であったことを知る。

 

まず、結果からいうと三時間くらいで完読できた。

 

ただし、読んでる中で次第に東野ワールドに引き込まれてしまい、読み浸ってしまったのである。

 

あっという間に読めたという意味では速読できたかもしれないが、それはベルクソン時間での世界の話であった。

 

もちろん、付け焼き刃でできるものじゃない。

 

実践に移したはいいが、結局継続できるかが肝要なのである。

 

…という結論に至った。

 

 
 

■あっぷりへんしょん ~知識と実践のカプセル化を目指す~

記事のタイトルはできるだけ動詞で終わるように心がけている。

 

これは頭でっかちのまま終わるのではなく、自ら試すところまでを一区切りにするよう、戒めるためである。

 

知識と実践のカプセル化だ。

 

本のエッセンスを共有しつつ人生のエッセンスに採り入れられれば良い。

 

そしていずれは、実践と継続のカプセル化を考えられるように成長していけると良い…と考えるのは、今のぼくにはまだまだおこがましいことであろう。

 

 
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