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メロディが思いつかないときにやめるべき5つのこと

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photo credit: miguelavg via photopin cc

 

【こんな方にオススメの記事】

  • どんな曲を書いても聴いたことのあるメロディになってしまう
  • 若かりし頃はもっとスラスラと曲がかけた
  • あの頃のように曲作りを楽しみたい

 

かしこまりました。

 

だいじなのは“何をやるか”よりも“何をやめるか”です。

 

どうぞ!

 

 

 

 

 

 
 

きっかけ

 

昨年末、Heart of Rock 7から一夜明けた五反田で発足した《Jack-of-all-trades and Master-of-none》プロジェクト。

 

久々にボーカル付きの曲を作ることになった。

 

しかし、早速帰路の新幹線で構想を練るも、曲がぜんぜん浮かんでこない。

 

その後、下呂温泉につかっても、ベッドで枕を濡らしても「三上」なんてくそ食らえ。

 

何が守破離だと天に唾を吐いたような気分になった。 

 
 

大人の曲作りが捗らない理由

歳を重ねるにつれ、曲作りがマンネリ化してくるということはないだろうか?

 

頭の回転が鈍るのももちろんあると思うが、経験がアダとなってせっかく浮かんだメロディもどこかで聴いたことがある曲に聞こえてしまったりする。

 

一方、若いころは頭が柔軟で怒涛のようにメロディが押し寄せてくるし、経験が浅いゆえに思いつくメロディも完全オリジナルと感じやすい気がする。

 

だから是非とも若いうちにたくさんのストックを作っておいて、歳を重ねながら磨きあげていってほしいと思う。「少年よ、“大曲”を抱け」である。

 
 

さて、そんな少年のような発想力を取り戻すために、新年早々ぼくは5つのことをやめようとに誓った。

 

今回はその「やめるべき5つのこと」とやめた結果できた作品をご紹介しよう。

 
 

マンネリ打破のためにやめるべき5つのこと

(1)ギターで曲作りをするのをやめる

 

 
ベースに限らず、ドラムでもいい。別にピアノでもいい。
 
要するに慣れていない楽器でやるのがいい。
 
ギターだとどうしてもクセが出てしまう。自分の好きなフレーズや得意なスケール、弾きなれたコード進行っていうのが出てしまう。
 
これが聴いたことのあるメロディを作ってしまう根源だと思っている。
 
 
▼こういう高コスパで手軽で直感的に操作できるツールが手元にあるとベンリです
 

(2)コードを弾いて考えるのをやめる

 
 
聴いたことのあるメロディになってしまうもう1つの原因。
 
コードを弾いてしまうと、和音の枠にハマってしまう。
 
たとえばダイアトニックコードしか弾けないと、テンション系の音が浮かんでこない。これは非常にもったいないことだ。
 
最低限のルート音だけで導いてもらう、というのが良い。
 
 

(3)他の曲と比べるのをやめる

 
 
確かに古今東西いろんな曲をたくさん聴くのは着想の幅を広げる上で役に立つ。
 
しかし、それが自分で作ったメロディも聴いたことのあるのでは?と思わせる一因になっているのも確かである。
 
そんな時、まずは知らんぷりをしよう。
 
最初は別に似通っててもいい。得意のフレームワークでぜんぜん違うものに作り替えてしまえばいいから。
 
 

(4)作曲者という立場をやめる

 
 
裏を返せば、演者になりきってみるということだ。
 
今回のようにメロディラインであれば、ボーカリストになりきって唄ってみる。
 
具体的にどんなボーカリストか?までイメージできるとなおのこと効果的だ。
 
ラクリマ・クリスティのTAKA風に唄えばラクリマっぽいメロディができたりするし、EricMartinやFreddieMercury風に唄えば意外と洋楽っぽくなったりする。
 
決してボーカリストの身になって、音程やパルスに配慮しようという意味ではない。
 
それはもちろんボーカルに限らずいろんなパートのフレーズを作る上でも役に立つことを添えておこう。
 
 

(5)作詞家への遠慮をやめる

 
 
 
今回ぼくは特に遠慮はしていないが、「作詞者への遠慮をやめる」のも大事。
 
「歌詞つけにくいだろうなあ」とか「歌いにくそうだなあ」とか考え出すとインスピレーションのままに作れないから。
 
たとえ唄いにくいメロディだとしても、まず曲のイメージを伝えるためにそのまま残しておく。
 
そしていざ唄おうというときに本当に常軌を逸したメロディであれば、情状を酌量してあげよう。
 
ぼくは妥協しない。どんなメロディラインであろうと耽美な歌詞をつけてくれる作詞家とテクニカルに歌い上げてくれるボーカリストに絶対の信頼を寄せているから。
 
 

 

 
 

実践した結果

ということでさっそく5つのことをやめてプロトタイプを作ってみた↓

 
 

まだ1番のメロディしかないけど、器用貧乏の苦悩と希望がいっぱいつまっている。

 

ちなみに「5つのやめたこと」は以下。

 

(1)ギターで曲作りをするのをやめる
     完全にリズム隊(ドラム+ベース)を敲き台ならぬ叩き台にして…

 

(2)コードを弾いて考えるのをやめる
     コードじゃなくベースの単音のみを使って…

 

(3)他の曲と比べるのをやめる
     何かに似てる気がしても詮索せず…

 

(4)作曲者という立場をやめる
     今は無きD-SHADEのHIBIKIが唄ってるイメージで…

 

(5)作詞家への遠慮をやめる
     もともと遠慮はしない。ピコピコ音にしたけど、きっと歌詞がつけば様変わりするはず!

 
 

あっぷりへんしょん ~ヨソモノ・ワカモノ・バカモノになろう~

経験を重ねるとどうしても自分のウデや知識が邪魔をして、ものづくりが捗らなくなったりする。

 

少年のように作ることは固定観念ゼロで発想できないといけない。だから作曲家として食ってる人にはホント恐れ入ってしまう。

 

発想するための純朴な感性と、アイデアを形にするための熟練されたスキルのバランス。

 

これはどんなシゴトでも必要か…

 

 

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