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「○○っぽい曲」を作るためにお手本の「傾向」と「対策」を観察する

 ピコガエルの唄」は「ゲーム音楽ぽさ」がテーマでした。

この「○○っぽさ」がまずスタートラインてことです。
 
その「○○っぽさ」を演出するには、お手本から真似ぶ必要があります。
じゃあどこをどうやって真似ぶか?
 
そこでまた「フレームワーク」の登場です。
 

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photo credit: BrickArt!san via photopin cc

 

▼傾向を知る

フレームワークMTR)を用いて、お手本となるゲーム音楽を分解してしまえばいいのです。
 
例えば「ピコガエルの唄」で云えば、お手本は《ロックマン5》の「ダークマン」でした。
(1)「ダークマン」には、どんなメロディ(スケール、調、コード進行)が使われてるかな?
(2)「ダークマン」には、どんな音色(楽器や奏法)が使われてるかな?
(3)「ダークマン」には、どんなリズム(テンポや拍子)が使われてるかな?
 
 
厳密じゃなくていいんです。もっと云うと「ダークマン」だけじゃなく、できるだけたくさんのお手本(ゲーム音楽)を分解しておくといいと思います。
 
その結果、
(1)ゲーム音楽には、ミクソリディアンスケールが多い
(2)ゲーム音楽は、ピコピコ音が必須
(3)ゲーム音楽は、4拍子で軽快なテンポが多い
という傾向がわかります。
(もっとも、一概に「ゲーム音楽」といっても幅広いので、今回は「ファミコンで且つアクションゲームのステージ音楽」と云ったところでしょう)
 
まさに試験に臨む前に「傾向」を知るのと同じじゃありませんか?
 
 

▼対策を練る

「傾向」が分かれば「対策」は練りやすいのも試験と一緒。
 
さっきの「傾向」をチェックリスト化して「対策」として1つずつ自分の曲に応用していけばいいのです。
 
例えば、こんなチェックリストになるでしょう
 
 □ ミクソリディアンスケールにする
 □ ピコピコ音にする
 □ 4拍子の軽快なテンポにする
 
 

▼まとめ

「ピコガエルの唄」はもともと「ゲーム音楽ぽさ」を追求したわけではなく、たまたま「アジャイル作曲法」の副産物だったので、結果的にお手本を分解したような形になってしまいました。
 
しかし、これを例えば「シンフォニックメタルっぽくする」というテーマに刷り換えれば、また別のお手本と別のチェックリストが必要になってくるのです。
 
シンフォニックメタルのお手本と云えばこれでしょう。「かえるの唄」がこんな風になったら面白いはずです。
 

Emerald sword

Emerald sword

 
これをフレームワークで切るなら、
シンフォニックメタルMTRで分析する
・分析結果をもとにチェックリストを作る
・チェックリストを元に曲に反映させていく
という手順で「シンフォニックメタルっぽさ」が演出できるはずです
 
尚、「シンフォニックメタルっぽさ」から歴とした「シンフォニックメタル」に昇華していくために、「アジャイル作曲法」で話した、「品質向上のためにフレームワークで反復する」ことが必要になります。