『名もなき詩』『あなただけ見つめてる』ときいて、グッと来る人も、来ない人も。
- アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1996/02/05
- メディア: CD
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僕は1983年生れなので、90年代後半のJ-POP全盛とよばれる時期は青春真っただ中でした。
多感な時期にあれだけのインパクトをうけたのは僕らにとっては恵まれたことだったとおもいます。
ただ、僕はここで「あの頃はよかった」なんていう気は毛頭ありません。
逆に、そうおもう同世代に警鐘をならしたいのです。
僕らは楽曲に恵まれていた反面、いつまでもあの時代にすがり続けてしまう危険性があります。
「あの頃はよかった」と。
そうなってしまっては「今どきの若者は」と嘆く頑固オヤジと同類です。
そうならないために「じゃあ今は?」と自問し続ける必要があるとおもうのです。
別にいま流行りの音楽を聴く必要はありません。
ただ、自分にとって新しい曲を探しては聴いてみるという習慣をもてればいいのです。
その結果どうなるか。
想像してみてください。
30代になった今、けっして“多感な時期”とは言えなくなったかもしれませんが、20年後にまたその曲を聴いてみると、「ああ、30代のころが懐かしい」となるはずです。
たとえば10代でなくても、社会人になりたての頃に聴いた曲だとか、新婚の頃に聴いた曲とか、あらためて聴くとやっぱり当時のこととリンクして懐かしいとおもうものです。
だから理屈上は、人生のあらゆるシーンでいろんな音楽をきいておくと、いざ人生を振り返ったタイミングで「充実した人生だったな」と懐かしむことができるんじゃないかとおもうのです。
たしかに10代のころに聴いた音楽のインパクトには勝てませんが、それだけにしばられず、今後も新しい音楽をどんどん吸収していくことでたくさんのノスタルジーにひたれる土壌が育めます。
もちろん、テレビやゲーム、映画でもノスタルジーには十分ひたれますが、やっぱり音楽は手軽で、何より刺激的です。
今はさいわい、CDだけじゃなく聴き放題のサービスやYouTubeなどいろんな媒体があります。
ためしに今まで聴いたことがなかった音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。