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司馬遼太郎の著書で戦国時代をさらう

とうとう『国盗り物語』を読破してしまいました。

 
「信長編」は、織田信長というより明智光秀が主人公でした。


司馬遼太郎氏ご本人も好きな人物の描写が多くなってしまうと本編でおっしゃっていました。


おそらく相当、光秀公のことがよほどお気に入りだったのでしょう。


「信長編」というのは編集者がキャッチとしてつけたのでは、と邪推したくなるほどに。


そんな副題が気にならないくらい、グイグイ引き込まれる内容だったのです。



戦国時代が読みやすいワケ

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かつてのぼくは『坂の上の雲』の一巻で挫折してしまいましたが、舞台が違うとここまで読みやすくなるのかと驚くばかりです。


どうやら、ぼくには幕末より戦国時代が合ってたようです。


とくに尾張生まれで美濃在住のぼくにとっては、斎藤道三や信長が縦横無尽に闊歩した土地が身近に感じられ、地図を片手に読むたのしみもありました。


信長編のキーマンである細川藤孝についても、意外なところで親近感がわきました。


藤孝はその聡明さゆえに、足利・織田・豊臣・徳川の時代に生きつづけ、最終的に肥後(熊本)の藩主として五十四万石を与えられました。


巡り合わせとはおもしろいことに、その藤孝の像を先日の熊本(水前寺)で目にしたのです。


一瞬、「藤孝がなぜ熊本に」と思いましたが、そのエピソードをおもい出して合点がいきました。


日常でそういう武将や史跡に触れやすい点が愉しいんだとおもいます。


司馬遼太郎氏が戦国時代を描いた作品では、「国盗り物語」「新史太閤記」「関ヶ原」「城塞」を順番に読むと戦国時代の流れが大まかにわかるらしいので、さっそく『新史太閤記』にシフトしました。


まだかじり始めたばかりですが、引き続きおもしろそうな気配がただよっています。

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)

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