子どものおえかき用テーブルをつくった。
じつは作りはじめたのは昨年2016年の秋ごろ。
その後の改修作業が紆余曲折しており、なかなか報告できずにいた。
しかし、ここにきてようやく完成形がみえてきたので、今ここに記しておきたい。
おえかきテーブルに求められるスペック
子どもたちがぬりえやおえかきにハマっている。
おえかきには机が必要だ。
でも、ダイニングテーブルだと大きすぎてダメだ。
広すぎてクレヨンが届かないとか、とり合いになってしまう。
キャンプ用のテーブルで代用していたが、こわれてしまった。
新しいテーブルをもとめてニ◯リや無◯良品で探してみたが、ほどよいサイズのものがない。
大きさもそうだが、いちばん大事なのは“高さ”である。
子どもが地べたに座って絵が描ける高さ。
それがだいたい30cm。
5cm高いだけでも子どもにとっては致命傷になる。
よくあるコーヒーテーブルみたいなのが高さ的には良いが、おえかきする面積が足りなかったり、足を入れて座れなかったりとちょうどいいのがない。
ムムム。
そうだ、ないものは創ろう。
と腰をあげたのが昨年の話。
子ども用おえかきテーブルの作り方
紆余曲折のいきさつはあまり人のためにならないので後回しにするとして、まずは簡単にテーブルの作り方を公開してしまおうとおもう。
■材料
- 化粧板 60cm×30cm 2枚
- 蝶番 2つ
- イレクターパイプ 300mm 4本
- イレクタージョイント 4個
- イレクターキャップ 4個
- ビス 径 3mm 長さ 16mm 16本
化粧板はアイリスオーヤマ製、イレクターパイプは矢崎製。
特筆すべきはヤザキのイレクターパイプである。
どこのホームセンターでも手に入る上に安い。
30cm長さで100円程度である。
それ以外のオプションパーツも30円~60円程度と手頃なのがいい。
それでいて鋼鉄でできているので頑丈。
しかも、軽い!
プラスチックコーティングがされているので屋外でも錆びにくい。
欠点がみあたらない。
向かうところ、敵なしなんじゃないか。
やっぱりすごい、ヤザキのイレクターパイプ!
おすすめです!!
…いや、違った。
イレクターパイプの紹介記事じゃなかった。
テーブルの作り方である。
続けよう。
■おえかきテーブルの作り方
- 0.安全のため角を切り落としておきます
- 1.天板を蝶番でつなぎます
- 2.天板にイレクタージョイントをビス留めします
- 3.ジョイントにパイプを差して完成です!
こんなに単純なのだ。
ここに行きつくまでにどう紆余曲折しようがあるのか、と思うだろう。
では、実際どう紆余曲折したかを簡単にふりかえっておこうとおもう。
特にお役立ち情報はないので、コーヒー片手にリラックスして、どうぞ。
写真でふりかえる紆余曲折
まず、おえかきテーブルを自作しよう一念発起してから、天板と脚の材料調達に東奔西走した。
天板を蝶番でくっつけて折りたたみ式にしようと試みる。
で、脚はあこがれの塩ビパイプ。
塩ビパイプにシルバー系のスプレーをふいて、金属っぽい塗装にするというDIY熟練者のテクニックを真似してみたかったのだ。
── と、塗装する前に仮で組み立てておきたい。
塩ビパイプのキャップを天板にビス留めし、脚とのジョイント代わりとする。
これを思いついたときは、天才って実在するんだ!と自賛した。
そして、その天才が組み上げたテーブル第一弾が ──
これだ!
これにはもう家族で爆笑するしかなかった。
笑ってもらえてよかった。
一人なら泣いていたところだ。
慣れないことをやるもんじゃない。
せめて設計くらいはちゃんとするべきである。
そして天才は猛省し、蝶番を付けかえた結果 ──
こうなった。
あれれ?なんかゆがんでない?
変に“折りたたみ式で”とか欲を出すんじゃなかった。
ということで、折りたたみ式はあきらめて、蝶番を本来の使い方とはちがう留め方で天板の接着につかった。
すると、なんということでしょう。
天板が水平になったではありませんか。
ようやく、テーブルらしくなった。
…のだが、それからしばらく子どもが使っていると、やはり手荒い扱いに耐性がなく、すぐにその脆弱性が明るみになってしまうことになる ──
脚が1本折れてしまったのだ。
危なすぎる。
天才的発想とおもわれた塩ビパイプ用のキャップをジョイントにするアイデアは、子ども用のテーブルにとっては脆すぎたのである。
ということで、塩ビパイプはすべてはずし、先にのべたとおり、イレクターパイプで固定することにしたのである。
ちなみに塩ビパイプを金属っぽく塗装することはできたのだが、そのとそうがはがれて床に色移りするというデメリットがあるので、屋内での使用はあまりおすすめしません。
やっぱり使うならヤザキのイレクター!
あっぷりへんしょん ~書斎のデスクも自作したい~
じつはこの経験を糧に、自分の書斎用のデスクも自作したいと企んでいる。
市販のデスクだとなかなかちょうど良い幅・奥行きの天板がないので、板と鉄脚を別々で買ってなんとか自作できないかと設計しているところである。
どうせなら妥協せず、良質の板(ウォルナット系)を手配したいんだが、おえかきテーブルのように失敗はゆるされないので、二の足を踏んでいるところである。
このプランについてはまたご報告したい。