ウィンドブレーカーは防寒にも役立ったが、胸ポケットにスマホを収納できたりと何かと便利だった。
▲このポケットです
それが入れられなくなる、というのはなかなかの痛手である。
手で持って走るわけにはいかないし、パンツのポケットに入れると蹴りあげるたびにスマホが跳ねたりしてわずらわしい。
そもそもスマホが要らないのでは?という議論はないので、さきに謳っておこう。
景観遺産を記録するために、写真を撮ったり位置を計測したり、スマホ1台は手放せないのである。
れっきとしたスマホ中毒なのである。
だから必ずスマホは装備しつつ、ウィンドブレーカー装着時より重くならない策をねる必要があった。
そこで目をつけたのが、「ランニングポーチ」である。
何をチョイスしたのか、なぜそれをチョイスしたか、ランニングポーチを愛でながら語らせていただきたい。
■Number製のランニングポーチ
まずチョイスしたランニングポーチを紹介しよう。
Number製のそれである。
Number製のアイテムはコスパが良く、ランニングソックスも同社のをつかってたりと、ぼくは重宝している。
あとで選定理由をのべるつもりだが、このように ──
かっこいいだろう。
商品名に「エクステンド」がついてるだけあって、伸び縮みするのでフィット感がハンパない。
走っててもぜんぜん揺れないのだ。
そして、収納口も伸び縮みするので小さいのに色々入る。
▲じつに艶かしい
ムダが一切ないので、もちろん軽い。
見た目も用途も装着感も文句なしである。
そんな満足のいく縁をたぐりよせるために、つづいては数あるランニングポーチの中から、最良のものを選ぶための方法を
お伝えしよう。
●選定ステップ1 何を入れたいか
ポーチを選ぶにあたって、まず、何を入れたいかが一番だいじであろう。
それを優先順にあげていく。
入れたいもの
・スマホ
・賽銭(5円硬貨)
・小銭(100円硬貨)
・紙幣(千円紙幣)
スマホは云わずもがな。
神社好きゆえにジョギング中でも神社を見かければおじゃまして手水舎で身を浄め、お参りする。そこではお賽銭も必須なのだ。
あとはいざというときの保険金。お腹すいたら羊羮を買うだろうし、もし走れなくなったらタクシーを使うかもしれない。そのための1000円札。
それ以外、入れたいものは特にない。
そして、次に乗りこえるべきステップがおとずれる。
●選定ステップ2 何ができなくていいか
調べていると色々できることや機能があることもわかってくる。
それをどこまでバッサリ切り捨てられるか。
・音楽は聴かなくていい
・ペットボトルも入らなくていい
・防水性は目をつぶる
いろいろできるとその分重くなるし、もちろんお値段だってかさばってくる。
こころを鬼にして冷徹なジャッジを下そう。
シンプル・イズ・ベストのはずだ。
●選定ステップ3 最後は直感
色んな要素をあらい出した後、最期にたよるのは己の直感のみである。
見た目のかっこよさとか、着けたときのフィット感とか。
そういう定量化できない指標は直感に任せよう。
ちなみにしっかりと選定ステップを1、2と踏んでいることが大事で、端からこのステップ3で選ぼうとすると前知識がないゆえに失敗する(というより後悔する)リスクが高まる。
俗にいう衝動買いというやつである。
ぼくはここに来てようやく、理性で欲をコントロールできるようになってきたようだ。
■あっぷりへんしょん ~価格以上の価値を見いだすのは使い方次第~
いざ、手に入れると必要以上につかってしまうという現象がおきる。
補給食に興味がわき、羊羮をこさえて走りにいけたのもランニングポーチのおかげである。
当初の想定とちがう使い方をしてしまうなんてこともある。
ベルトのように使えるから、上着やシャツの下に忍ばせて、そのままスマホと免許証だけ入れて出かけることもできる。
そうなってくると、可能性はまだまだありそうだ。
たとえば、海外旅行で貴重品用のポーチとして使うこともできそう。
いやはや、「買うだけ星人」の呼び声高いぼくにとって、このランニングポーチの前途はめずらしく明るいようである。