「引っ越しはモノを捨てるためにある」
とは誰の言葉だっただろうか。野口悠紀雄か。いや、辰巳渚あたりだろうか。
それはさておき、その言葉を逆説的に換言している著書に出逢った。
そこでは、一気にモノを捨てるために
という、一見摩訶不思議なことを奨励してる。
『部屋を活かせば頭が良くなる』(部屋を考える会, 2014)
「自分の部屋に引っ越しをする」
実践してみたので、報告させてください。
■「自分の部屋に引っ越す」とは
まずは解説しよう。「自分の部屋に引っ越す」というのは新しい部屋に引っ越すのではなく、今の自分の部屋からすべてのモノを外に出し、もう一度、家具や物をイチからレイアウトしなおすという方法
本棚であれば、そこに入っている本を全部出して、必要なモノと処分するモノとに分けて、再び本棚にレイアウトし直す
ということ。
(思い立ったのは年末だったが、結局年が明けてしまった)
「収納は空間3割」
だ!
つめ放題…
重みで棚がしなっている。
約400冊あるので、3割ということは120冊減を目指したい。
まず一旦引っ越しする(ぜんぶ出す)。
外した棚の上にぜんぶ積む。
広げてみると古書市みたいで楽しい。
■「自分の部屋に引っ越す」を実践する
まず、現状。・読んでいる本
・見せる本
・見せる本
のみを本棚に戻し、あとは処分する。
処分対象は108冊。120冊には及ばなかったが、煩悩の数だけ捨てられると思えばちょうどいい。
実に整理整頓された邸宅である。
本棚にしてもそう、ところ狭しと本を詰めるのではなく、常に整理が行き届いている。
ふと目をひいたのがブックエンドの存在。
最近まで意識することはなかったのだが、実は
「ブックエンドを置く余裕があること」
というのが、大切なんじゃないかと思う。
スペースに余裕があるからこそできる贅沢だからだ。
ぜひともお気に入りのブックエンドを手にいれて、本棚に花を添えたいところである。
そして、引っ越し後。
較べてみると一目瞭然である。
前後に2冊ぎっしり詰まっていたが、手前側の本がほとんどなくなった。
本が減って読みやすくなった。うん、頭が良くなる気がする。