週末に息子と「ショショ」(パワーショベル)を見に行くのが日課(週課?)だ。
でも息子はいつもショショを指差しては「ねんね」という。
週末は現場も休日で、工事用の車輌が稼働していないからだ。
以前のショショ巡りも、極端にショボかったのは記憶に新しい。
それがずっと心残りだった。それはもう父親としてというよりもオトコとして。
だから次の平日休みは「絶対ショベるぞ!」と心待ちにしていたのだ。
今日ようやくそれを叶える日が来た。
夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ──
▼出だしからいきなりつまずく
さて、パワーショベルをどこで拝むかが問題である。
たとえ「大垣市 パワーショベル」なんてGoogle先生に尋ねたところで、おすすめスポットが紹介されることもない。
(試しに検索したら我がブログがHitしてしまうような有り様である)
こうなれば自分だけが頼りだ。
まず自分で自分を信じてあげなくて、誰が信じてくれるんだ──
この1カ月間、「どこそこにショショがねんねしていた」というのをインプットしてきた。平日ならきっと稼働しているだろうというアタリはだいたいついている。
工事現場、掘削現場、そして建機会社。これらを攻めれば、間違いない。きっと。
…さっそく近場の建機会社、日立建機レックさんを訪ねる。
が、開口一番、息子が「ねんね」。
確かに、フォークリフトが忙しく往来している程度だ。
これはヤバい。父親としての威信に関わる!すぐに場所を移そう。
▼東海環状の工事現場
東海環状自動車道(通称MAG)の大垣西IC付近。
ここは神戸町方面に向けてまだまだ建築中。
ショショがねんねしていない!
次々にダンプカーで土砂が運ばれてくる。
それをパワーショベルがすくって、じゃァァァ。
ああ、こういうのをGIFアニメにして紹介しなきゃいかんよね。
高速道路の高架下。新しい道路でキレイだし日陰で涼しい。
今考えるとここら辺りが今回のクライマックスだったような気がするが。
▼山と古墳と公園と…
さらにショショを追いかけて、金生山・昼飯大塚古墳方面を訪ねてみた。
が、思わしくない結果に。
以前から目をつけていた石灰岩の発掘現場だったが、パワーショベルはねんねしてたり奥に入り込んでたりでスルーを余儀なくされる。
収穫ゼロだったので、古墳に寄り道。
何かしら掘削でもしてないかしら、という淡い期待を抱いて訪れたが…
前方後円墳が美しく保存されている。
ショショを求めて、ひたすら走る。
走る。
来たぜ頂上!目的は雲散霧消!
そして、古墳を登ったり下ったりしてるうちに「もうパワーショベルはいいから、すべり台で遊びたい(意訳)」と駄々をこね出したので、パワーショベル巡りを中断。
結局、こういうところが楽しいんだよね。
父親の矜持はどこへやら。ま、臨機応変にね。勉強になっただろう、大人は「臨機応変」という言葉を臨機応変に使うんだよ。
▼あっぷりへんしょん ~働くクルマ今昔物語~
パワーショベルって僕が小さい頃は
「ショベルカー(というかシャベルカー)」だった気がするが、今では子ども向けの本を読んでも「パワーショベル」とか「油圧式ショベル」なんて紹介されている。
あと昔そんなになかったよね、というのが「ホイールローダー」ってやつ。
「たいじんじらいじょきょき」や「ばくはつぶつしょりようぐうんぱんしゃ」なんていつ云えるようになることやら。
しかし、相変わらず働くクルマたちの人気は衰えていないよう。
今回の件で「ダンプ」がじわじわ来はじめているし。
建機会社は空振りだったが、「コマツの杜」クラスを攻めるなら、ヒット間違いない。
こまつの杜
建機のメッカ
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