▼出店計画
今後は出退店のインターバルも短くなる。便利な立地はもともと5~10年で変化するものである。 永遠に続くと考える方がおかしいのだ。 だから移転またはスクラップが不可欠である。 出店同様にスクラップも手順の標準化が必要である。新店は開店13ヵ月目から黒字化することが条件だが、それができないなら出店してはならない。 もし間違って出店したなら、新店でもスクラップの対象である。
▼陳列
ぼくが個人的に一番気になっているディスプレイの行方。購買意欲と業務効率のどちらも向上させる仕組みを模索中。陳列にはプレゼン機能の「出前」(サンプル陳列)と店内在庫機能の「元番地」があるが、店頭では「出前」さえあれば元番地は必ずしも必要ない。
元番地を置けば店舗要員に品出し、品戻し、陳列整理などの作業が発生するし、顧客には在庫探しとレジまでの物流、さらには自宅までの物流が要求される。 店頭陳列を出前だけにすれば、店舗要員にも顧客にも不要な作業が発生せず、購買(=販売)労働が極小化され、運営経費を圧縮して売価を下げることができる。古くは「イケア」の家具類、近年では「アップルストア」がショールーム陳列を実践しており、ほんのちょっとデジタル技術(タグカードやNFC、iBeacon等)と物流サービス(自宅・コンビニ配送等)を加えれば画期的な提供方法に化ける。
欧米のチェーンストアは陳列作業でさえ、製造後の出荷梱包に統合させている。
カテゴリーは本来店側が勝手に決めるものではなく、消費者の感覚に沿ったものでなければならない。
ああ、なんだかお堅い話になってきちゃったぞ…。
カテゴリーアセスメントの場合、カテゴリーを消費者、小売業者、市場、サプライヤーの4つの切り口から客観的に評価することが求められる。
消費者のアセスメントの場合、①なぜ消費者はカテゴリーを購入するのか、②誰が実際に購入しているのか、③どんなときにこのカテゴリーの商品を購入するか、を評価する必要がある。サプライヤーについては、メーカーやベンダーの、①市場での地位や、②自店に対する貢献度について評価、が必要になる。
①はカテゴリーが含まれる市場でどれぐらいのシェアを持っているのか、顧客イメージはどうかなどの評価を行う。
②についてはいわば小売業がつけるサプライヤーの通信簿のようなものである。
▼チャネル
今熱い「オムニチャネル」について。オムニ(=すべてを融合)チャネルにして顧客にアプローチしていくという意味で、前提には過去のシングル(=単一)チャネルを経て、現在をマルチ(=多数)チャネルからクロス(=複合)チャネルへの移行期との見方が存在する。今後の小売業の生き残りを掛け、今最もホットなキーワードである。
「VS」ではなく「+」
「ネットVSリアル店舗」という構図ではなく、「ネット+リアル店舗」というビジネスモデルの確立こそが業界の重要なテーマである。
▼PB戦略
今回はPBのよい側面が面だってピックアップされてた。悪い点も理解しておきたかったんだけれど。買ってもらうには、消費者が持っていないものを作る。
ユニクロの強さが際立っているその理由の第一は、商品開発に際して素材開発から入ること。
カインズは、ご飯がこびりつかない茶碗、パンクしにくいタイヤなど、機能をつけたPBを開発しているが、他は余分を切り捨てただけで新たな機能はつけず、価格を下げることばかり考えてPBを作り、NB商品の代替えとして定番に当てはめている。
カインズがこんなに頑張っていたとは知らなんだ。
既にあるものに視点を変えて価値を付け、新たな市場を作るという方法もある。
おしゃれなステテコや男性用パンストはいい例。
女性の社会進出が進み、家事に使う時間が減ったことが背景となり、便利で家事の時短が図れ、快適に暮らしができる商品が
女性の心をつかむポイント。
▼ということで「テラスウォーク一宮」に行ってきました
《販売革新》では「イオンモール幕張新都心」や「アリオ市原」など、ニューストア特集が載っておりショッピングスポットガイドとしても役立つ(?)。※SC内で店頭マルチメディア端末やマルチコピー機を設置し、料金収納代行や宅配便などのサービスを提供するサービスカウンター
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